スペイン・カルペにてトレーニングキャンプを実施中のジャイアント・アルペシンが交通事故に巻き込まれた。ジョン・デゲンコルブ(ドイツ)やワレン・バーギル(フランス)ら6名がこの事故により負傷したものの、チームの発表によるといずれのライダーも容体は安定しているとのことだ。



ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) photo:Giant Alpecinトレーニングライド中のジャイアント・アルペシントレーニングライド中のジャイアント・アルペシン photo:Giant Alpecinチームの発表によると、ジャイアント・アルペシンのライダー6名が交通事故に巻き込まれたのは、スペイン・カルペでのトレーニングキャンプ中のこと。隊列を組んで走っていたライダー達に、逆方向から走ってきた車が正面から突っ込んできたという。

この事故で負傷した6名はジョン・デゲンコルブ(ドイツ)、ワレン・バーギル(フランス)、チャド・ハガ(アメリカ)、フレドリック・ルドヴィグソン(スウェーデン)、ラモン・シンケルダム(オランダ)、マックス・ヴァルシャイト(ドイツ)。いずれのライダーも病院に緊急搬送されたが、幸いなことに容体は安定しているという。各ライダーの現在の状態は以下の通りだ。

ワレン・バーギル(フランス):手の舟状骨を骨折。手術を要する可能性がある。
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ):大腿、前腕、唇に負った傷の縫合手術は成功。現在は左手人差し指の負傷と前腕の骨折について処置を受けている。
チャド・ハガ(アメリカ):ヘリコプターで病院へと搬送された。首と顎に負った傷の手術は成功。この後、眼窩(がんか:眼球の収まる頭蓋骨のくぼみ)の骨折についての手術が行われる。
フレドリック・ルドヴィグソン(スウェーデン):全身に擦過傷と打撲。
ラモン・シンケルダム(オランダ):全身に擦過傷と打撲。
マックス・ヴァルシャイト(ドイツ):手と脛骨(すね内側の細長い骨)を骨折。手術を行う可能性が高い。

下記にはデゲンコルブとイワン・スペークンブリンクCEOのコメントを紹介する。

デゲンコルブのコメント
「多くのファンからご心配のメッセージを頂いたので、少しだけ現状の説明を。この様な状況にあるが、怪我についての経過は良好。まず、全身麻酔を行い、大腿と前腕、唇に負った傷を縫合した。そして、切断しかかった左手の人差し指の接合手術を受けるため、より設備の整ったバルセロナの病院へと救急車で移動した。私は必ず回復して、レースに戻ってくるつもりだ。改めて、みなさんのサポートに感謝したい。そして、同じく事故に遭ったチームメイトについても、回復を祈っている。」

スペークンブリンクCEOのコメント
「チームにとっては受難の1日になってしまった。事故に巻き込まれたライダー達は、回復に多くの時間を要することになるだろう。チームは負傷した6名のライダーと共にあり、お互いに寄り添いながらチーム全体で今回のアクシデントを乗り越える。そして、これまで以上に強力なチームに目指すつもりだ。」

コメントはFacebook及びリリースより。

text:Yuya.Yamamoto

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