宇都宮シクロクロス最終戦。次なる全日本選手権開催の場で行われたレースで、小坂光らを下した武井亨介が勝利。表彰台では世界選に向かう小坂への熱いメッセージが飛んだ。



C1レースがスタート。小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)が先頭に出るC1レースがスタート。小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)が先頭に出る photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz


C1スタート。58名が第1コーナーになだれ込むC1スタート。58名が第1コーナーになだれ込む photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMzパワーとテクニックを要する3段キャンバーパワーとテクニックを要する3段キャンバー photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz冷静に展開を見極める武井亨介(FORZA・YONEX)冷静に展開を見極める武井亨介(FORZA・YONEX) photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz月末に控える世界選手権への選抜メンバーも発表され、トップレースへの注目が高まる国内シクロクロス界。そんな中、栃木県宇都宮市では宇都宮シクロクロス最終戦が開催された。

会場となった宇都宮市の「道の駅うつのみや ろまんちっく村」は、東北自動車道・宇都宮インターから5分という好立地が特徴で、46haという広大な敷地内には1000台もの無料駐車場や、温泉施設、クラフトブルワリーもある、自然豊かな場所。次なる全日本選手権の開催地であり、そのプレレースとして多くの参加者と、地元の自転車熱を感じるにふさわしいだけの観客が詰めかけた。

広い敷地を存分に使った2.8kmのコースは、監修の菅田純也氏によれば「高速かつテクニックの差がつく」もの。連続キャンバー登り、コンパクトなつづら折れが続くダウンヒル、キャンバーを大きく上下するスラローム、高速のストレートなど様々な要素が組み合わされ、レースを終えた参加者からは「楽しい!」という声を多く聞くことができた。

最上位カテゴリーのC1に集結したのは、世界選前の地元レースで弾みをつけたい小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)を筆頭とした、全日本選手権さながらのメンバーたち。多数のギャラリーがコースサイドを囲む中、号砲と共にレースが始まった。

ホールショットを決めた小坂光に続いたのは、丸山厚(BOMA RAICING)や前田公平と中原義貴の弱虫ペダルシクロクロスチームコンビ、武井亨介(FORZA・YONEX)、そして重田兼吾(Team CUORE/順天堂大学)というメンバー。その後ろには小坂正則と兼子博昭のスワコレーシング勢と斎藤朋寛(RIDELIFEGIANT)が続く。



応援団の後押しを受けて走る小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)応援団の後押しを受けて走る小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz


キャンバーセクションで武井亨介(FORZA・YONEX)が後続に差をつけるキャンバーセクションで武井亨介(FORZA・YONEX)が後続に差をつける photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz武井亨介(FORZA・YONEX)が後半にリードを奪う武井亨介(FORZA・YONEX)が後半にリードを奪う photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz2選手に食らいつき3位に入った重田兼吾(Team CUORE/順天堂大学)2選手に食らいつき3位に入った重田兼吾(Team CUORE/順天堂大学) photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz先頭6名は崩れずに2周目をこなしていたが、キャンバーを斜めに切り返す区間で小坂光が杭に引っかかり落車。少し時間を掛けて先頭集団に復帰したものの、このミスが後々の展開に響くことになる。

先頭集団からは丸山と中原、そして前田が遅れ、武井と小坂光が重田を引き連れて距離を消化していく。すると残り2周回、「ついていくだけで精一杯だった」と言う重田が先頭に立つ。この動きをきっかけにレースが動いた。

次いで「ペースに問題は無く、力を貯めながら走ることができた」と言う武井が踏み込み、キャンバーセクションで先頭に立つと、3番手にいた小坂との差が開く。ゴールに向けて逃げ始めた武井に対し、「落車からの復帰で脚を使ってしまい、思うようにペースも上げられなかった」と言う小坂は10秒差を詰められず、これが決定打に。

武井は観客とハイタッチでストレートをこなし、ゴールラインでは力強いガッツポーズが決まった。

小坂と重田に「今日の武井さんは力があった」と言わしめるほど、冷静に、そして圧倒的にレースを進めた武井。「難しいキャンバーセクションでギアを掛ければ離れるのは分かっていた。機材を壊さないよう慎重に展開しました」とレースを振り返る。

そして若い選手に対しては、「世界に出れば、僕くらい踏む選手はごまんといる。もっと積極的な走りでチャレンジしてほしい。僕は若い選手の踏み台になりたい」とも。世界選に向かう小坂光には「世界選を完走して、今日ここに集まってくれたファンを沸かせて下さい。行ってらっしゃい」と熱いエールと共に表彰式を締めくくった。



力強いガッツポーズでゴールに飛び込む武井亨介(FORZA・YONEX)力強いガッツポーズでゴールに飛び込む武井亨介(FORZA・YONEX) photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz
CL1クラスがスタート。今井美穂(Cycluclub.jp)がリードするCL1クラスがスタート。今井美穂(Cycluclub.jp)がリードする photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz後続に1分差をつけ圧勝した武田和佳(Liv)後続に1分差をつけ圧勝した武田和佳(Liv) photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz

C2で圧勝し、世界選に弾みをつけた織田聖(Above Bike Store Cycle Club)C2で圧勝し、世界選に弾みをつけた織田聖(Above Bike Store Cycle Club) photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMz宇都宮シクロクロスシリーズの各カテゴリーチャンピオンたち宇都宮シクロクロスシリーズの各カテゴリーチャンピオンたち



壮行サイン会でファンサービスを行う小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)と織田聖(Above Bike Store Cycle Club)壮行サイン会でファンサービスを行う小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)と織田聖(Above Bike Store Cycle Club) 日本代表チームの澤田監督がファンへの感謝を語る日本代表チームの澤田監督がファンへの感謝を語る また、この日は世界選に向かう小坂光と、織田聖(Above Bike Store Cycle Club)の壮行試合とあって、C1のレース前にはサイン会が開催され、寄付金が日本ナショナルチームの澤田監督へと渡されている。

C2クラスで大久保陣(宇都宮ブリッツェン)と岡篤志(SPACE ZEROPOINT)を向こうに回して圧勝した織田は、「日本人最高順位を狙うと共に、常に楽しく走ることを忘れないようにしたい。飛べるところは飛びます。普段の自分の走りを見せられるよう頑張ります」と意気込みを見せた。

昨年のジャパンカップシクロクロスを皮切りに、今年は全3戦のシリーズ戦と、巧みなコース設定と地元の自転車熱に後押しされ、瞬く間に人気を得た宇都宮シクロクロス。

次なる全日本選手権もほぼ同様のコースレイアウトで開催されることが決まっており、コースを監修した菅田氏も好感触を得ていると言う。まだレースの続く国内シクロクロスだが、既に来シーズンの宇都宮シクロクロスに期待する声も大きくなっている。



宇都宮シクロクロスシリーズ第3戦 うつのみやろまんちっく村ステージ リザルト
C1
1位 武井亨介(FORZA・YONEX)
2位 小坂光(宇都宮Blitzenシクロクロスチーム)
3位 重田兼吾(Team CUORE/順天堂大学)
4位 前田公平(弱虫ペダルシクロクロスチーム)
5位 丸山厚 (BOMA RAICING)
6位 中原義貴(弱虫ペダルシクロクロスチーム)
7位 小坂正則(スワコレーシングチーム)
8位 兼子博昭(スワコレーシングチーム)
9位 斎藤朋寛(RIDELIFEGIANT)
10位 合田正之(Cycleclub3UP)
1h00’07”
+02”
+03”
+04”
+50”
+1’16”
+1’21”
+1’23”
+2’01”
+2’23”


CL1
1位 武田和佳(Liv)
2位 今井美穂(Cycluclub.jp)
3位 宮内佐季子(Club La.sista Offroad Team)
4位 川崎路子(PAXPROJECT)
5位 須藤むつみ(ReadyGoJAPAN)
6位 橋口陽子(TEAM轍屋)
45’06”
+1’13”
+1’42”
-1Lap


C2
1位 織田聖(Above Bike Store Cycle Club)
2位 岡篤志(SPACE ZEROPOINT)
3位 大久保陣(宇都宮ブリッツェン)
42’09”
+1’53”
+2’58”


CL2
1位 西形舞(TRC PANAMAREDS CX)
2位 後口沙織(ARAI)
3位 西林弘子(cycleclub3UP)
36’19”
+1’21”
+1’54”


マスターズ
1位 浅井秀樹(cycleclub3UP)
2位 須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA・UVEX)
3位 巳波一郎(ユーロワークス)
30’48”
+30”
+49”


C3
1位 高木三千成(立教大学)
2位 小倉大和(SNEL)
3位 水野康弘 (FRIETEN)
31’18”
+12”
+46”


C4A
1位 Alexander Giesswein (Team TAMAGAWA)
2位 入江達也(FM730 CX TEAM)
3位 佐々木洸太
32’33”
+03”
+29”


C4B
1位 我妻鉄治(チーム・Y)
2位 吉岡憲吾(メイドさん学科自転車部 )
3位 栗田大輝(GROOVY)
33’34”
+20”
+23”


カデット
1位 小菅新太(WEMO2005)
2位 石井俊輔(HEARTKIDS)
3位 山内秀一郎
10’14”
+01”
+05”


キッズA
1位 綾野尋(cycleclub3UP)
2位 高橋翔(cycleclub3UP)
3位 菊地壮太郎(TEAM AIBE)
16’49”
+15”
+1’11”


キッズB
1位 秋元碧(AKM)
2位 飯塚嵐(RinRinRacing子供自転車競技部)
3位 成田光志
11’50”
+06”
+08”


text:So.Isobe
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