1月7日にオーストラリア・ブニンヨンで行われたオーストラリア選手権タイムトライアルでローハン・デニス(BMCレーシング)が最速タイムをマーク。2位にリッチー・ポートが入り、BMCレーシングがワンツー勝利を飾った。



並んでアップするローハン・デニスとリッチー・ポート(BMCレーシング)並んでアップするローハン・デニスとリッチー・ポート(BMCレーシング) photo:BMC Racingオーストラリア・ヴィクトニア州の州都メルボルンから西に80kmの位置にあるブニンヨンがオーストラリア選手権の舞台。タイムトライアルはブニンヨンを発着する幹線道路の往復コースで行われた。

ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) photo:Tim de Waele高低差50mほどのアップダウンを繰り返すコースを47.914km/hで走りきり、51分13秒の最速タイムを叩き出したのは25歳のデニス。2015年2月のアワーレコード挑戦で52.491kmの記録を出し、ツール・ド・フランスの開幕タイムトライアルで優勝したデニスが優勝した。

表彰台に上るリッチー・ポート(BMCレーシング)、ローハン・デニス(BMCレーシング)、ショーン・レイク(アヴァンティ)表彰台に上るリッチー・ポート(BMCレーシング)、ローハン・デニス(BMCレーシング)、ショーン・レイク(アヴァンティ) photo:BMC RacingデニスにはU23タイムトライアルでの優勝経験はあるが、エリートクラスでは初めてのタイトル。「オーストラリア選手権で勝つという夢が叶った。グリーンとゴールドのチャンピオンジャージを着て今シーズンのタイムトライアルを走ることは最高の栄誉だ」とデニスはコメントする。

38秒差の2位に入ったのはディフェンディングチャンピオンのポート。2016年チームスカイからBMCレーシングに移籍したポートは「シーズンを良い形でスタートすることが出来て良かった。ローハンは貪欲にこの勝利に懸けていたし、彼の勝利には驚いていない。チームとしてこれ以上ない成績だ」と喜ぶ。

3日後のロードレースでもBMCレーシングは注目の存在だ。デニスは「ロードレースは正直言って数の勝負になるだろう。いつも通りオリカ・グリーンエッジが主導権を握るはず。でもリッチー(ポート)と自分が揃うBMCレーシングも強力であり、日曜日にもグリーンとゴールドのチャンピオンジャージを獲得したい」と意気込んでいる。

オーストラリア選手権終了後は両者ともアデレードに移動し、ツアー・ダウンアンダーに備える。デニスとポートは2015年大会の総合ワンツーであり、2016年はチームメイトとして大会連覇を狙う。

選手コメントは大会公式サイトより。



エリート男子(40.9km)
1位 ローハン・デニス(BMCレーシング)        51’13”(47.914km/h)
2位 リッチー・ポート(BMCレーシング)         +38”
3位 ショーン・レイク(アヴァンティ)         +1’34”
4位 ダミアン・ホーソン(オリカ・グリーンエッジ)   +1’51”
5位 ベン・ディボール                 +1’56”
6位 ニック・ベンスレー                +3’11”
7位 マシュー・クラーク(サタリストヴァーヴ)     +3’19”
8位 リース・ジレット                 +3’55”
9位 ニコラス・スクイラーリ              +4’12”
10位 ジャック・ボブリッジ(トレック・セガフレード) +4’20”

エリート女子(29.3km)
1位 カトリン・ガーフット(オリカAIS)        43’16”(40.632km/h)
2位 シャラ・ギロー(ラボ・リブ)            +46”
3位 ティファニー・クロムウェル(キャニオン・スラム) +1’37”
4位 ケイト・ペリー                  +2’21”
5位 グレイシー・エルヴィン(オリカAIS)       +2’25”

U23男子(29.3km)
1位 カラム・スコットソン(チームイルミネイト)    37’39”(46.693km/h)
2位 マイルス・スコットソン(チームイルミネイト)    +20”
3位 ベン・オコナー(アヴァンティ)          +1’12”
4位 アレクサンダー・モーガン             +1’26”
5位 ジョシュア・ハリソン               +1’32”

text:Kei Tsuji