多くの国内プロライダーをサポートするウェアメーカー・ウエイブワンのレーシング系の新ブランド「リオン・ド・カペルミュール」が誕生。レース系オーダーウェアの性能と、人気のカジュアル系ウェア「カペルミュール」のデザインを組み合わせた新機軸のサイクルウェアが展開される。



レーシング系新ブランド「リオン・ド・カペルミュール」を発表したウエイブワンの中田明代表(左)と太郎田能之マネージャー(右)レーシング系新ブランド「リオン・ド・カペルミュール」を発表したウエイブワンの中田明代表(左)と太郎田能之マネージャー(右) photo:Yuya.Yamamoto
リオン・ド・カペルミュールのロゴリオン・ド・カペルミュールのロゴ (c)ウエイブワン今回の発表会では15アイテム程が展示されたが、3月の発売開始までによりバリエーションが増えるとのこと今回の発表会では15アイテム程が展示されたが、3月の発売開始までによりバリエーションが増えるとのこと


カジュアルウェア「カペルミュール(KAPELMUUR)」でビギナー層を中心に多くの支持を集め、レース系のオーダーウェアとあわせて高い国内シェアを獲得しているウエイブワン。その第三のブランドが「リオン・ド・カペルミュール(Lion de KAPELMUUR)」だ。

リオン・ド・カペルミュール設立の経緯について語る中田明代表リオン・ド・カペルミュール設立の経緯について語る中田明代表 ウエイブワンからの発表資料によれば、これまでのカペルミュールとは相反するブランドという位置づけで、レース志向の強いエントリーユーザーを主なターゲットとしているとのこと。

ブランド名には、「攻撃的」「速さ」を連想させる「リオン(=Lion:ライオンのフランス語読み)」と、世界最高峰のクラシックレースとして名高いベルギーのロンド・ファン・フラーンデレンの勝負所である 「カペルミュール」を冠している。

発売は2016年3月3日を予定しており、これに先立ち東京・渋谷にある同社の直営店「カペルミュールCocoti店」にて新ブランド設立発表会が開催された。その冒頭でウエイブワンの中田明代表は「販売店やユーザーから『ウエイブワンのレースウェアを、レディメイド(既成服)として販売して欲しい』との声を多く頂いておりました」とリオン・ド・カペルミュール設立の経緯を説明。加えて「カペルミュールのウェアと共にスポーツサイクルを始めた方が、次第にレースやより長距離のライドに挑む際に着て欲しい」とも。

エントリーモデルとなる「半袖ジャージ 千鳥チップ」。グラフィックにはカペルミュールでお馴染みの千鳥格子が取り入れられているエントリーモデルとなる「半袖ジャージ 千鳥チップ」。グラフィックにはカペルミュールでお馴染みの千鳥格子が取り入れられている これまでのカペルミュールにはない、明るい色使いの「半袖ジャージ サンセットマーカー」これまでのカペルミュールにはない、明るい色使いの「半袖ジャージ サンセットマーカー」

胸部にあしらわれた大きなブランドロゴ胸部にあしらわれた大きなブランドロゴ 薄手の生地は酷暑のライドで活躍してくれそうだ薄手の生地は酷暑のライドで活躍してくれそうだ


性能面では、2005年より展開を開始し、ブリヂストン・アンカーやMTB日本代表へのサポートを通して得たノウハウを落とし込んだウエイブワンのオーダーウェアとほぼ同仕様に。デザイン面ではライオンのマークや千鳥格子柄など、カペルミュールのテイストを取り入れているが、よりスポーティーな色合いのアイテムもラインアップされる。

また、中田代表は品質や性能に加え、比較的リーズナブルな価格もリオン・ド・カペルミュールの強みだという。例えばジャージは7,000円程度のエントリーモデルから取り揃えられ、プロユースの「Legge Fit Pro」と同仕様のハイエンドモデルでも15,800円に設定される見通し。

ハイエンドモデルとなるレジェフィットプロ半袖ジャージ&ビブショーツハイエンドモデルとなるレジェフィットプロ半袖ジャージ&ビブショーツ 非常に薄手なクリアレインジャケット 。コンパクトに折りたたむことができるため、持ち運びが容易だ非常に薄手なクリアレインジャケット 。コンパクトに折りたたむことができるため、持ち運びが容易だ

袖にはエアロ性能に優れる高伸縮性素材を使用。袖口をカットオフ仕様としフィット感を高めている袖にはエアロ性能に優れる高伸縮性素材を使用。袖口をカットオフ仕様としフィット感を高めている クリアレインジャケットには、オレンジもラインアップされるクリアレインジャケットには、オレンジもラインアップされる


加えて、ワンポイントロゴのショーツなど着回しの利くアイテムもラインアップされ、太郎田能之マネージャーによると「弊社オーダージャージと組み合わせての使用にも最適ですね」とのこと。ビブ無しのショーツは上位グレード同様に多くのパネルを用いたカッティングやカットオフ仕様の裾口を採用しながら6,000円程度というから驚き。

今回発表されたアイテムは夏物のジャージとビブショーツを中心に約15種類ほどだが、発売までには更にラインアップが拡充される予定で、現在は縫製部を徹底的に排除したアンダーウェアを開発中とのこと。もちろん、ウィンターモデルも展開される予定。加えて、裏起毛素材を使用したビブショーツや、軽量なレインジャケットなど、カペルミュールブランドのプロダクトとして発売されてきたレース系アイテムも順次リオン・ド・カペルミュールのプロダクトとしてリニューアルされる。

多くのパネルを用いたカッティングやカットオフ仕様の裾口を採用したショーツ多くのパネルを用いたカッティングやカットオフ仕様の裾口を採用したショーツ ショーツは多くのモデルで、クッション性と伸縮性に優れるイタリア製のスタンダードパッドを使用ショーツは多くのモデルで、クッション性と伸縮性に優れるイタリア製のスタンダードパッドを使用

カペルミュールでもお馴染みの背面のリフレクターカペルミュールでもお馴染みの背面のリフレクター ショーツなど多くのモデルが国内で製造されるショーツなど多くのモデルが国内で製造される

300着限定で販売されるレジェフィット半袖ジャージ ローズ300着限定で販売されるレジェフィット半袖ジャージ ローズ photo:Yuya.Yamamoto
前述の通り、リオン・ド・カペルミュールは2016年3月3日に東京と福岡の直営店をはじめ、全国のカペルミュール取扱店と公式ウェブストアにて販売が開始される。通常のコレクションに加え、自転車レースの象徴的な色であるイエローとピンクの限定ジャージ&ビブショーツ(Legge Fitグレード/各限定300着)も発売予定だ。各ラインアップの詳細は、公表され次第シクロワイアードでもお伝えする。