2015/11/11(水) - 12:06
サイクルモード会場である幕張メッセのお隣の幕張海浜公園では、JBCF主催のロードレースイベントが2日間に渡って開催された。JBCFロードシリーズの最終戦と、翌日のエンデューロをレポートします。
サイクルモード期間中の11月7日(土)と8日(日)、JBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)主催のロードレースイベントが開催された。初日は男子のJエリートツアーと女子のJフェミニンツアーのクリテリウム。2日目は、2時間と4時間のエンデューロだ。
会場は千葉県立幕張海浜公園内に設けられた1周1.55kmのフラットなコース。短い周回コースなので、2〜3分間隔で目の前を選手が通過していく。エンデューロレースなら飽きる事なく走るチームメートを応援できる一方、クリテリウムでは逃げが決まりづらいコースだ。
Fクラスタ 坂口聖香が12周を逃げ切って優勝
女子のFクラスタには、既にシリーズ優勝を決めている伊藤杏菜(Champion System Japan)をはじめ、2012年にこのレースで勝っている豊岡英子(パナソニックレディース)や、9月の経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップで優勝した坂口聖香(パナソニックレディース)らが出場した。
レースはパナソニックレディースの2人が序盤からペースをつくり、6周目に坂口が単独で抜け出す。後続集団を豊岡がコントロールし、レース終盤には1分以上に差が開く。坂口は18周のうち12周を逃げ切ってそのままゴール。2位には豊岡とスプリントで競った岡本二菜(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が入った。
坂口は、「この後にスターライトシクロクロスも走るので、あまり無茶しないように走るつもりでした。1人になった直後は後ろが見えていたのでドキドキしていたんですけど、その後は差が広がっていったので行けるなと思いました」とレースを振り返った。
久々にロードレースを走った豊岡は「(坂口)聖香が逃げてくれてたので後ろで楽させてもらいました。最後のスプリントはミスりましたけどね」と苦笑い。「今シーズンはなかなか調子が上がらなかったので、今回表彰台に乗れて良かったと思ってます」と話してくれた。
シリーズチャンピオンの伊藤は、7位で今シーズンを締めくくった。「長くて大変なシーズンでしたけれど、シスターローズジャージを守れたので良かったです。来年はもっと勝てるようになって、もう一度これを着られるようにしたいです」と、安堵した表情で語った。
Fクラスタ結果 27.9km
1位 坂口聖香(パナソニックレディース) 44分47秒
2位 岡本二菜(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) +44秒
3位 豊岡英子(パナソニックレディース) +45秒
4位 棟近陽子(BH ASTIFO) +46秒
5位 古田佳美(竹芝サイクルレーシング)
6位 小田恵利花(TEAM SPORTS KID) +47秒
Jフェミニンツアー年間総合優勝 伊藤杏菜(Champion System Japan)
E1クラスタはポイント獲得のせめぎ合い
2組に分けて行われた男子のE1クラスタは、28周43.4kmのポイントレース形式、4周ごと計7回設定されたポイント周回時にコントロールラインを通過した上位3人に、5点、3点、1点が与えられ、その合計で勝敗が決まる。同点の場合はゴールの着順で最終順位が決まる。
1組では、藤岡徹也(クラブシルベスト)が前半に14点を獲得してリードする。しかしレースが後半に差しかかる頃に落車。ニュートラルで復帰するも、その間に伊藤舜紀(ボンシャンス)がポイントを取って3点差に詰め寄り、勝負はゴールでの着順に持ち込まれる。伊藤がポイント圏外でゴールしたのに対し、藤岡は2位でゴール。3点を加算して優勝を決めた。
藤岡は「砂が浮いたコーナーで落車してしまって、それでも擦過傷だけだったので復帰出来て良かったです。復帰後は足が落ち着かなかったんですけど、ゴールに向けて集団の中で休めたので、最後にポイントを取って勝つ事が出来ました」と、今季6勝目となったレースを振り返った。
2組では、9月の世界選手権に男子ジュニア代表として出場した小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が序盤2回のポイント周回をトップ通過し、10点を獲得してリード。レース中盤は石原悠希(栃木県立真岡工業高等学校自転車競技部)と、佐々木貴則(SEKIYA)の2人が逃げてそれぞれ8点を獲得して小野に迫る。
2人の逃げが吸収された終盤、小野が3点を獲得して13点とする一方、石原は1点加えて9点、さらに渡邉正光(Link TOHOKU)がポイントを積み重ねて 8点として佐々木と並んで最終周回へ。ゴールスプリントを渡邉が制して5点獲得し13点。ここまでリードしてきた小野はポイント獲得出来ず、ゴール着順により渡邉が優勝した。
「最後のスプリントを獲れば3位以内に入れる事はわかっていたんですけど、優勝したとは思いませんでした。E1では何度か入賞はしていたんですけど、優勝は今回が初めて。良いシーズンの締めくくりになりました」と話す渡邉の本職は競輪選手。「オフシーズンは本職を頑張ります。競輪もヨロシクです」と、最後は競輪のアピールで締めくくった。
E1クラスタ結果 43.4km
1組目
1位 藤岡徹也(クラブシルベスト) 17p
2位 伊藤舜紀(ボンシャンス) 11p
3位 柳沼龍佑(TOKYO VENTOS) 10p
4位 辻元尚希(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) 9p
5位 田中 忍(なるしまフレンド) 5p
6位 阿部航大(ブラウ・ブリッツェン) 3p
2組目
1位 渡邉正光(Link TOHOKU) 13p
2位 小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) 13p
3位 佐々木貴則(SEKIYA) 11p
4位 石原悠希(栃木県立真岡工業高校自転車部) 9p
5位 北見 涼(TOKYO VENTOS) 6p
6位 山本 敦(湘南ベルマーレサイクル) 5p
Jエリートツアー年間総合成績
個人総合優勝 佐藤信哉(VC Fukuoka)
チーム総合優勝 クラブシルベスト
その他結果
E2クラスタ 31km
1組目
1位 富家悠太(駒沢大学自転車部) 15p
2位 佐藤忠則(ブラウ・ブリッツェン) 8p
3位 千葉大基(Link TOHOKU) 6p
4位 友池 諒(チーム ロンボクリアン) 5p
5位 吉田昌弘(エルドラード・エスペランサ) 4p
6位 山田将大(FAST LANE Racing) 3p
2組目
1位 水戸部圭一郎(NSR) 8p
2位 小野寺 慶(ブラウ・ブリッツェン) 8p
3位 野宮一朗(ブラウ・ブリッツェン) 6p
4位 津田悠義(JBCF J-Youth) 6p
5位 高橋大和(東海大学自転車部) 5p
6位 関口秀正(ブラウ・ブリッツェン) 5p
E3クラスタ 24.8km
1組目
1位 森 勇太(駒沢大学自転車部) 15p
2位 和田清秀(ALTOPIANO) 9p
3位 尾形尚紀(Honda栃木 JET) 4p
4位 佐々木隆宏(湾岸サイクリング・ユナイテッド) 3p
5位 倉田 亮(SAUCE DEVELOPMENT) 1p
6位 吉田 雅(ミソノイレーシングチーム) 1p
2組目
1位 石原裕也(Blanche Racing Team) 13p
2位 高村昌克(SPADE・ACE) 8p
3位 村口裕樹(湾岸サイクリング・ユナイテッド) 6p
4位 関根啓総(Y's Road) 5p
5位 木村亮輔(HARP Racing Club) 3p
6位 山田哲也(NAMAZU PLUS TOCHIGI) 1p
3組目
1位 栗栖 嵩(チームGSエバーウィン) 9p
2位 小野瀬広希(湘南ベルマーレサイクル) 8p
3位 伊藤隼也(パナソニックレーシングチーム) 6p
4位 富元久雄(Honda栃木 JET) 5p
5位 渋谷卓馬(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) 3p
6位 小松聖義(クラブシルベスト) 3p
2日目は雨の中のエンデューロ
クリテリウムの翌日は、同じコースを使用して2時間と4時間のエンデューロ。こちらはJBCFの主催ではあるものの、未登録でも参加可能なイベントだ。2時間、4時間共にソロの部とチームの部があり、3ソロには計89人、チームの部には35チームがエントリーした。
前日から一転して朝から冷たい雨が降り続き、2時間エンデューロがスタートする9時なっても雨足は変わらず。11時過ぎにスタートした4時間エンデューロでは、時間の経過と共に雨足が強くなる一方。そんな最悪のコンディションさえも楽しんでいるように感じられた出場者の方々にお話を伺った。
女子2時間ソロ 優勝の金野裕里さん
2時間ソロには4人の女性がチャレンジ。40周を走った金野裕里さんが優勝。平均スピードは30km以上となかなか良いペースだ。「ソロで走るのは3回目。今日は雨の中だったので、前を走る人がはね上げた砂が口の中に入ったりして大変でした。でもサポートしてくれた友人らのおかげで優勝出来ました」と喜ぶ。この冬はエンデューロや大磯クリテリウムなどを走るとの事。オフシーズンも関係なくレースを楽しむそうだ。
2日連続出場の富元久雄さん
2時間ソロで惜しくも2位の富元久雄さんは、前日のクリテリウムと合わせて2日連続で出場。「メインはあくまで土曜日のクリテリウムですけど、距離が短いので練習も兼ねて今日のエンデューロを走りました」と話す。エンデューロとは言え、2時間ソロの先頭集団はアタックがかかるなどロードレースのような展開になるので、実践練習にはもってこいだ。
「エンデューロでも普段の練習でも、2時間なら2時間以内で出し切るように走る事を心掛けています。特に補給の摂り方は色々考えながら実践しています」ちなみに、エンデューロを走る場合はもっと長い時間のクラスに出場するそうだが、4時間ではなく2時間にしたのは「今日はこの後、親孝行で食事に行きますので」との事。
4チームで出場したJAL自転車クラブ
2時間チームの部に4チーム計8人で出場したJAL自転車クラブ。うち1チームが見事優勝した。チーム名の通り、日本航空の社員クラブ。今年の4月から会社公認のクラブとなり、現在部員は50人近くいるそうだ。
チームジャージは9月に出来たばかりだそうで、このレースが2戦目だとか。「20代から50代まで、職種は整備士、事務、キャビンアテンダント、パイロットと、全社的に集まってます。エンデューロだけでなく、ヒルクライム好きもいますし、ファンライドな人もいます。終わった後においしいお酒が飲めれば良いというのは共通してますね」と笑って話すのは大橋篤さん。「今日優勝した事をネタに会社にポスターを貼らせてもらって、もっと部員を増やします」と、意気込みを語ってくれた。
弱虫ペダルな2チーム
4時間エンデューロには、「弱虫ペダル」なチームが2つ出場。いずれも女性だけのチームだ。今大会最多の6人で出場した「team AVU」は、共通の友人つながりで集まったチーム。平日休みのメンバーもいるので、休みが合った人同士でエンデューロなどに出場したり、一緒に走ったりしていると言う。
自転車歴は半年から3年と幅広く、このレースが初めてというメンバーもいる一方、1人で200km走ってしまうというメンバーも。4時間の部は雨足が強くなった午後がメインとなってしまったが「逆にふっきれる。もっと雨こい!って感じ」と、雨さえも楽しんだ様子。「でもテントとか着替えとか、次は考えないといけないですね」と課題も見つけたようだ。
もう1チーム、4人で出場した「M@thur」は、「ツイッターで呼びかけて集まったグループ」との事。この日来られなかったメンバー3人を含め、自転車歴は数ヶ月から1年前後。それでもすでに5時間エンデューロの経験があるので、今日の4時間は「思ったよりも長くは感じなかった」との事。
「雨の中走る事は無かったので、貴重な経験が出来ました」と、前向きな感想も。普段は荒川のサイクリングロードなどを走り、エンデューロレースをメインに出場している。レース後は「サイクルモードを見ていきます」と、幕張メッセへ向かった。
親子チームで出場の小田原さん
父と子の2人チームで4時間を走り、チームの部で2位入賞した小田原学さんと健汰君。お父さんが落車してしまったため、後半2時間は健汰君1人で走った。現在中学2年生の健汰君だが、大人に混じって先頭集団で走り、時には長く先頭を引くなど力強い走りを見せた。自転車歴5年と聞いて納得。
「きつかったですけど、最後まで落車せずに走りきれたので良かったです」と感想を話す。「将来は自転車選手になりたい」と言う息子さんに「まずは東京オリンピックを目指してもらいたいな。そしてヨーロッパに行ってもらおう!」と、お父さんは期待する。
唯一の痛チャリ出場 大竹泰之さん
「このキャラクターをつけて走ると約束してしまったので」と話すのは大竹泰之さん。「ラブライブ」の痛チャリとジャージで2時間ソロを走りきった。チームでエンデューロに出た事はあるが、ソロで走るのは今回が初めて「残り30分からが一番きつかったです。補給のとり方も重要なんだなと感じました。でも最後は東條希(ラブライブのキャラクター)と一緒に乗り切ったという感じです」と、初のソロ完走にホッとした様子だった。
悪天候にも関わらず、お話を伺った皆さんは思い思いにエンデューロを楽しんでいる様子だった。サイクルモードの併催イベントでは「スターライトシクロクロス」が注目を集めているが、お気軽に走れるエンデューロもお勧め。1人でもチームでも、レース派からお気軽ファンライド派まで楽しめるイベントだ。
text&photo:Satoru.Kato
サイクルモード期間中の11月7日(土)と8日(日)、JBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)主催のロードレースイベントが開催された。初日は男子のJエリートツアーと女子のJフェミニンツアーのクリテリウム。2日目は、2時間と4時間のエンデューロだ。
会場は千葉県立幕張海浜公園内に設けられた1周1.55kmのフラットなコース。短い周回コースなので、2〜3分間隔で目の前を選手が通過していく。エンデューロレースなら飽きる事なく走るチームメートを応援できる一方、クリテリウムでは逃げが決まりづらいコースだ。
Fクラスタ 坂口聖香が12周を逃げ切って優勝
女子のFクラスタには、既にシリーズ優勝を決めている伊藤杏菜(Champion System Japan)をはじめ、2012年にこのレースで勝っている豊岡英子(パナソニックレディース)や、9月の経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップで優勝した坂口聖香(パナソニックレディース)らが出場した。
レースはパナソニックレディースの2人が序盤からペースをつくり、6周目に坂口が単独で抜け出す。後続集団を豊岡がコントロールし、レース終盤には1分以上に差が開く。坂口は18周のうち12周を逃げ切ってそのままゴール。2位には豊岡とスプリントで競った岡本二菜(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が入った。
坂口は、「この後にスターライトシクロクロスも走るので、あまり無茶しないように走るつもりでした。1人になった直後は後ろが見えていたのでドキドキしていたんですけど、その後は差が広がっていったので行けるなと思いました」とレースを振り返った。
久々にロードレースを走った豊岡は「(坂口)聖香が逃げてくれてたので後ろで楽させてもらいました。最後のスプリントはミスりましたけどね」と苦笑い。「今シーズンはなかなか調子が上がらなかったので、今回表彰台に乗れて良かったと思ってます」と話してくれた。
シリーズチャンピオンの伊藤は、7位で今シーズンを締めくくった。「長くて大変なシーズンでしたけれど、シスターローズジャージを守れたので良かったです。来年はもっと勝てるようになって、もう一度これを着られるようにしたいです」と、安堵した表情で語った。
Fクラスタ結果 27.9km
1位 坂口聖香(パナソニックレディース) 44分47秒
2位 岡本二菜(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) +44秒
3位 豊岡英子(パナソニックレディース) +45秒
4位 棟近陽子(BH ASTIFO) +46秒
5位 古田佳美(竹芝サイクルレーシング)
6位 小田恵利花(TEAM SPORTS KID) +47秒
Jフェミニンツアー年間総合優勝 伊藤杏菜(Champion System Japan)
E1クラスタはポイント獲得のせめぎ合い
2組に分けて行われた男子のE1クラスタは、28周43.4kmのポイントレース形式、4周ごと計7回設定されたポイント周回時にコントロールラインを通過した上位3人に、5点、3点、1点が与えられ、その合計で勝敗が決まる。同点の場合はゴールの着順で最終順位が決まる。
1組では、藤岡徹也(クラブシルベスト)が前半に14点を獲得してリードする。しかしレースが後半に差しかかる頃に落車。ニュートラルで復帰するも、その間に伊藤舜紀(ボンシャンス)がポイントを取って3点差に詰め寄り、勝負はゴールでの着順に持ち込まれる。伊藤がポイント圏外でゴールしたのに対し、藤岡は2位でゴール。3点を加算して優勝を決めた。
藤岡は「砂が浮いたコーナーで落車してしまって、それでも擦過傷だけだったので復帰出来て良かったです。復帰後は足が落ち着かなかったんですけど、ゴールに向けて集団の中で休めたので、最後にポイントを取って勝つ事が出来ました」と、今季6勝目となったレースを振り返った。
2組では、9月の世界選手権に男子ジュニア代表として出場した小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が序盤2回のポイント周回をトップ通過し、10点を獲得してリード。レース中盤は石原悠希(栃木県立真岡工業高等学校自転車競技部)と、佐々木貴則(SEKIYA)の2人が逃げてそれぞれ8点を獲得して小野に迫る。
2人の逃げが吸収された終盤、小野が3点を獲得して13点とする一方、石原は1点加えて9点、さらに渡邉正光(Link TOHOKU)がポイントを積み重ねて 8点として佐々木と並んで最終周回へ。ゴールスプリントを渡邉が制して5点獲得し13点。ここまでリードしてきた小野はポイント獲得出来ず、ゴール着順により渡邉が優勝した。
「最後のスプリントを獲れば3位以内に入れる事はわかっていたんですけど、優勝したとは思いませんでした。E1では何度か入賞はしていたんですけど、優勝は今回が初めて。良いシーズンの締めくくりになりました」と話す渡邉の本職は競輪選手。「オフシーズンは本職を頑張ります。競輪もヨロシクです」と、最後は競輪のアピールで締めくくった。
E1クラスタ結果 43.4km
1組目
1位 藤岡徹也(クラブシルベスト) 17p
2位 伊藤舜紀(ボンシャンス) 11p
3位 柳沼龍佑(TOKYO VENTOS) 10p
4位 辻元尚希(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) 9p
5位 田中 忍(なるしまフレンド) 5p
6位 阿部航大(ブラウ・ブリッツェン) 3p
2組目
1位 渡邉正光(Link TOHOKU) 13p
2位 小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) 13p
3位 佐々木貴則(SEKIYA) 11p
4位 石原悠希(栃木県立真岡工業高校自転車部) 9p
5位 北見 涼(TOKYO VENTOS) 6p
6位 山本 敦(湘南ベルマーレサイクル) 5p
Jエリートツアー年間総合成績
個人総合優勝 佐藤信哉(VC Fukuoka)
チーム総合優勝 クラブシルベスト
その他結果
E2クラスタ 31km
1組目
1位 富家悠太(駒沢大学自転車部) 15p
2位 佐藤忠則(ブラウ・ブリッツェン) 8p
3位 千葉大基(Link TOHOKU) 6p
4位 友池 諒(チーム ロンボクリアン) 5p
5位 吉田昌弘(エルドラード・エスペランサ) 4p
6位 山田将大(FAST LANE Racing) 3p
2組目
1位 水戸部圭一郎(NSR) 8p
2位 小野寺 慶(ブラウ・ブリッツェン) 8p
3位 野宮一朗(ブラウ・ブリッツェン) 6p
4位 津田悠義(JBCF J-Youth) 6p
5位 高橋大和(東海大学自転車部) 5p
6位 関口秀正(ブラウ・ブリッツェン) 5p
E3クラスタ 24.8km
1組目
1位 森 勇太(駒沢大学自転車部) 15p
2位 和田清秀(ALTOPIANO) 9p
3位 尾形尚紀(Honda栃木 JET) 4p
4位 佐々木隆宏(湾岸サイクリング・ユナイテッド) 3p
5位 倉田 亮(SAUCE DEVELOPMENT) 1p
6位 吉田 雅(ミソノイレーシングチーム) 1p
2組目
1位 石原裕也(Blanche Racing Team) 13p
2位 高村昌克(SPADE・ACE) 8p
3位 村口裕樹(湾岸サイクリング・ユナイテッド) 6p
4位 関根啓総(Y's Road) 5p
5位 木村亮輔(HARP Racing Club) 3p
6位 山田哲也(NAMAZU PLUS TOCHIGI) 1p
3組目
1位 栗栖 嵩(チームGSエバーウィン) 9p
2位 小野瀬広希(湘南ベルマーレサイクル) 8p
3位 伊藤隼也(パナソニックレーシングチーム) 6p
4位 富元久雄(Honda栃木 JET) 5p
5位 渋谷卓馬(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) 3p
6位 小松聖義(クラブシルベスト) 3p
2日目は雨の中のエンデューロ
クリテリウムの翌日は、同じコースを使用して2時間と4時間のエンデューロ。こちらはJBCFの主催ではあるものの、未登録でも参加可能なイベントだ。2時間、4時間共にソロの部とチームの部があり、3ソロには計89人、チームの部には35チームがエントリーした。
前日から一転して朝から冷たい雨が降り続き、2時間エンデューロがスタートする9時なっても雨足は変わらず。11時過ぎにスタートした4時間エンデューロでは、時間の経過と共に雨足が強くなる一方。そんな最悪のコンディションさえも楽しんでいるように感じられた出場者の方々にお話を伺った。
女子2時間ソロ 優勝の金野裕里さん
2時間ソロには4人の女性がチャレンジ。40周を走った金野裕里さんが優勝。平均スピードは30km以上となかなか良いペースだ。「ソロで走るのは3回目。今日は雨の中だったので、前を走る人がはね上げた砂が口の中に入ったりして大変でした。でもサポートしてくれた友人らのおかげで優勝出来ました」と喜ぶ。この冬はエンデューロや大磯クリテリウムなどを走るとの事。オフシーズンも関係なくレースを楽しむそうだ。
2日連続出場の富元久雄さん
2時間ソロで惜しくも2位の富元久雄さんは、前日のクリテリウムと合わせて2日連続で出場。「メインはあくまで土曜日のクリテリウムですけど、距離が短いので練習も兼ねて今日のエンデューロを走りました」と話す。エンデューロとは言え、2時間ソロの先頭集団はアタックがかかるなどロードレースのような展開になるので、実践練習にはもってこいだ。
「エンデューロでも普段の練習でも、2時間なら2時間以内で出し切るように走る事を心掛けています。特に補給の摂り方は色々考えながら実践しています」ちなみに、エンデューロを走る場合はもっと長い時間のクラスに出場するそうだが、4時間ではなく2時間にしたのは「今日はこの後、親孝行で食事に行きますので」との事。
4チームで出場したJAL自転車クラブ
2時間チームの部に4チーム計8人で出場したJAL自転車クラブ。うち1チームが見事優勝した。チーム名の通り、日本航空の社員クラブ。今年の4月から会社公認のクラブとなり、現在部員は50人近くいるそうだ。
チームジャージは9月に出来たばかりだそうで、このレースが2戦目だとか。「20代から50代まで、職種は整備士、事務、キャビンアテンダント、パイロットと、全社的に集まってます。エンデューロだけでなく、ヒルクライム好きもいますし、ファンライドな人もいます。終わった後においしいお酒が飲めれば良いというのは共通してますね」と笑って話すのは大橋篤さん。「今日優勝した事をネタに会社にポスターを貼らせてもらって、もっと部員を増やします」と、意気込みを語ってくれた。
弱虫ペダルな2チーム
4時間エンデューロには、「弱虫ペダル」なチームが2つ出場。いずれも女性だけのチームだ。今大会最多の6人で出場した「team AVU」は、共通の友人つながりで集まったチーム。平日休みのメンバーもいるので、休みが合った人同士でエンデューロなどに出場したり、一緒に走ったりしていると言う。
自転車歴は半年から3年と幅広く、このレースが初めてというメンバーもいる一方、1人で200km走ってしまうというメンバーも。4時間の部は雨足が強くなった午後がメインとなってしまったが「逆にふっきれる。もっと雨こい!って感じ」と、雨さえも楽しんだ様子。「でもテントとか着替えとか、次は考えないといけないですね」と課題も見つけたようだ。
もう1チーム、4人で出場した「M@thur」は、「ツイッターで呼びかけて集まったグループ」との事。この日来られなかったメンバー3人を含め、自転車歴は数ヶ月から1年前後。それでもすでに5時間エンデューロの経験があるので、今日の4時間は「思ったよりも長くは感じなかった」との事。
「雨の中走る事は無かったので、貴重な経験が出来ました」と、前向きな感想も。普段は荒川のサイクリングロードなどを走り、エンデューロレースをメインに出場している。レース後は「サイクルモードを見ていきます」と、幕張メッセへ向かった。
親子チームで出場の小田原さん
父と子の2人チームで4時間を走り、チームの部で2位入賞した小田原学さんと健汰君。お父さんが落車してしまったため、後半2時間は健汰君1人で走った。現在中学2年生の健汰君だが、大人に混じって先頭集団で走り、時には長く先頭を引くなど力強い走りを見せた。自転車歴5年と聞いて納得。
「きつかったですけど、最後まで落車せずに走りきれたので良かったです」と感想を話す。「将来は自転車選手になりたい」と言う息子さんに「まずは東京オリンピックを目指してもらいたいな。そしてヨーロッパに行ってもらおう!」と、お父さんは期待する。
唯一の痛チャリ出場 大竹泰之さん
「このキャラクターをつけて走ると約束してしまったので」と話すのは大竹泰之さん。「ラブライブ」の痛チャリとジャージで2時間ソロを走りきった。チームでエンデューロに出た事はあるが、ソロで走るのは今回が初めて「残り30分からが一番きつかったです。補給のとり方も重要なんだなと感じました。でも最後は東條希(ラブライブのキャラクター)と一緒に乗り切ったという感じです」と、初のソロ完走にホッとした様子だった。
悪天候にも関わらず、お話を伺った皆さんは思い思いにエンデューロを楽しんでいる様子だった。サイクルモードの併催イベントでは「スターライトシクロクロス」が注目を集めているが、お気軽に走れるエンデューロもお勧め。1人でもチームでも、レース派からお気軽ファンライド派まで楽しめるイベントだ。
text&photo:Satoru.Kato
Amazon.co.jp