8月18日に行われたUSAプロチャレンジ(UCI2.HC)第2ステージで再びBMCレーシングが活躍。山頂フィニッシュを制したブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング)が総合首位に立った。
BMCレーシングがメイン集団を徹底的にコントロール photo:Tim de Waele
USAプロチャレンジ2015第2ステージ image:www.usaprocyclingchallenge.comUSAプロチャレンジ第2ステージはスティームボートスプリングスを出発する186km。合計3つのKOM(カテゴリー山岳)が設定されており、フィニッシュラインは標高3288mの1級山岳アラパホ・ベイスンの頂上に引かれている。
BMCレーシングがメイン集団を徹底的にコントロール photo:Tim de Waeleスタート後すぐに始まる2級山岳ラビットイアーズパスに向かってメイン集団から飛び出したのは12名。ウィル・ルートリー(カナダ、オプティム・ケリーベネフィット)が積極的に山岳ポイントを量産する中、逃げグループとメイン集団のタイム差は3〜5分を行ったり来たり。リーダージャージ擁するBMCレーシングが集団コントロールを受け持った。
リーダージャージを着て走るテイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング) photo:Tim de Waeleレース後半に差し掛かり、逃げグループは人数とタイム差を失いながら進行する。やがてフィニッシュまで20kmを残して逃げグループからネイサン・ブラウン(アメリカ、キャノンデール・ガーミン)がアタック。グレゴリー・ダニエル(アメリカ、アクセオンサイクリング)と2人で先行を開始した。
KOMアラパホ・ベイスンにフィニッシュするブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) photo:Tim de Waeleフィニッシュに向かう1級山岳アラパホ・ベイスンの登りが始まると先頭ではブラウンが2分リードのまま独走開始。一方、ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)がペースを刻むメイン集団は縮小し、総合首位テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング)も脱落してしまう。登りを進むうちにメイン集団は6名にまで絞られた。
ステージ優勝を飾ったブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) photo:Tim de Waele一定ペースで逃げ続けたブラウンだったが、デニス率いるメイン集団によってフラムルージュ(残り1kmアーチ)通過後すぐに吸収されてしまう。デニス先頭のまま観客に覆われた登りを進み、残りおよそ300mでブックウォルターが一気に仕掛けた。
「残り500mで息を整えて、アウターチェーンリングに入れて全開でアタックした」というブックウォルターの加速には誰も反応できず、後続を6秒引き離して1級山岳アラパホ・ベイスンの頂上にフィニッシュした。
「最後に確認した時、逃げていたネイサン・ブラウンとのタイム差はまだ1分あった。ローハン(デニス)の強力なペースに食らいつくために、ふらふらになりながらステムにかじりついていた。だからネイサンの吸収に気づかなかったんだ。タイム差を奪いたかったので祝福する余裕なんてなかった。強力なチームワークが成績につながった」。両手を挙げることなくフィニッシュしたブックウォルターはそうコメントしている。
チームメイトのデニスがステージ2位に入り、BMCレーシングがステージワンツー勝利。総合成績でもワンツー体制を築き、ブックウォルターがフィニーからリーダージャージを引き継いだ。
ステージ3位に入った2014年ツアー・オブ・ジャパンの山岳賞&ヤングライダー賞ヒュー・カーシー(イギリス、カハルーラル)は総合4位浮上&ヤングライダー賞トップに立っている。
選手コメントはチーム公式サイトより。
フィニーからリーダージャージを譲り受けたブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) photo:Tim de Waele
USAプロチャレンジ2015第2ステージ結果
1位 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) 4h37’03”
2位 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) +06”
3位 ヒュー・カーシー(イギリス、カハルーラル) +10”
4位 ジョナサン・クラーク(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア)
5位 ロビー・スクワイア(アメリカ、ヒンカピーレーシング) +13”
6位 ラクラン・モートン(オーストラリア、ジェリーベリー) +25”
7位 ハイメ・ロソン(スペイン、カハルーラル) +27”
8位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ガーミン) +31”
9位 ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング) +33”
10位 ジュリアン・ベルナール(フランス、トレックファクトリーレーシング) +38”
個人総合成績
1位 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) 8h16’10”
2位 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) +06”
3位 ジョナサン・クラーク(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) +10”
4位 ヒュー・カーシー(イギリス、カハルーラル)
5位 ロビー・スクワイア(アメリカ、ヒンカピーレーシング) +13”
6位 ラクラン・モートン(オーストラリア、ジェリーベリー) +25”
7位 ハイメ・ロソン(スペイン、カハルーラル) +27”
8位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ガーミン) +31”
9位 ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング) +33”
10位 ジュリアン・ベルナール(フランス、トレックファクトリーレーシング) +38”
ポイント賞
テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング)
山岳賞
ウィル・ルートリー(カナダ、オプティム・ケリーベネフィット)
ヤングライダー賞
ヒュー・カーシー(イギリス、カハルーラル)
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele






「残り500mで息を整えて、アウターチェーンリングに入れて全開でアタックした」というブックウォルターの加速には誰も反応できず、後続を6秒引き離して1級山岳アラパホ・ベイスンの頂上にフィニッシュした。
「最後に確認した時、逃げていたネイサン・ブラウンとのタイム差はまだ1分あった。ローハン(デニス)の強力なペースに食らいつくために、ふらふらになりながらステムにかじりついていた。だからネイサンの吸収に気づかなかったんだ。タイム差を奪いたかったので祝福する余裕なんてなかった。強力なチームワークが成績につながった」。両手を挙げることなくフィニッシュしたブックウォルターはそうコメントしている。
チームメイトのデニスがステージ2位に入り、BMCレーシングがステージワンツー勝利。総合成績でもワンツー体制を築き、ブックウォルターがフィニーからリーダージャージを引き継いだ。
ステージ3位に入った2014年ツアー・オブ・ジャパンの山岳賞&ヤングライダー賞ヒュー・カーシー(イギリス、カハルーラル)は総合4位浮上&ヤングライダー賞トップに立っている。
選手コメントはチーム公式サイトより。

USAプロチャレンジ2015第2ステージ結果
1位 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) 4h37’03”
2位 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) +06”
3位 ヒュー・カーシー(イギリス、カハルーラル) +10”
4位 ジョナサン・クラーク(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア)
5位 ロビー・スクワイア(アメリカ、ヒンカピーレーシング) +13”
6位 ラクラン・モートン(オーストラリア、ジェリーベリー) +25”
7位 ハイメ・ロソン(スペイン、カハルーラル) +27”
8位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ガーミン) +31”
9位 ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング) +33”
10位 ジュリアン・ベルナール(フランス、トレックファクトリーレーシング) +38”
個人総合成績
1位 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) 8h16’10”
2位 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) +06”
3位 ジョナサン・クラーク(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) +10”
4位 ヒュー・カーシー(イギリス、カハルーラル)
5位 ロビー・スクワイア(アメリカ、ヒンカピーレーシング) +13”
6位 ラクラン・モートン(オーストラリア、ジェリーベリー) +25”
7位 ハイメ・ロソン(スペイン、カハルーラル) +27”
8位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ガーミン) +31”
9位 ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング) +33”
10位 ジュリアン・ベルナール(フランス、トレックファクトリーレーシング) +38”
ポイント賞
テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング)
山岳賞
ウィル・ルートリー(カナダ、オプティム・ケリーベネフィット)
ヤングライダー賞
ヒュー・カーシー(イギリス、カハルーラル)
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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