第28回全日本マウンテンバイク選手権が、長野県の富士見パノラマリゾートで開幕。初日はダウンヒルが行われ、男子エリートは昨年の全日本2位の永田隼也(AKI FACTORY)が優勝。女子エリートは末政実緒(SRAM/LITEC)が16度目の優勝を決めた。



雲に覆われた富士見パノラマリゾート雲に覆われた富士見パノラマリゾート photo:Satoru.Kato
深い轍と張り出した木の根が行く手をさえぎる深い轍と張り出した木の根が行く手をさえぎる photo:Satoru.Katoコース終盤にあるジャンプスポットコース終盤にあるジャンプスポット photo:Satoru.Kato


男子エリート 昨年優勝の安達 靖(SRAM/LITEC)は4位に終わる男子エリート 昨年優勝の安達 靖(SRAM/LITEC)は4位に終わる photo:Satoru.Kato台風11号の直撃こそ無かったものの、その置き土産の大雨にたたられた今年の全日本マウンテンバイク選手権。幸いにも大会自体が中止にはならなかったものの、前日の公式練習時間が短縮されたり、タイムドセッション(タイム計測する練習走行)が中止になるなどの影響があった。

男子エリート3位 井出川直樹(AKI FACTORY)男子エリート3位 井出川直樹(AKI FACTORY) photo:Satoru.Kato会場は全日本選手権は3年ぶりの開催となる富士見パノラマリゾート。ダウンヒルのコースは距離2190m。標高1500mのスタート地点から、標高1070mのゴール地点まで駆け降りる。コース後半のテクニカルなシングルトラックは降り続いた雨の影響で路面が荒れ、深くなった轍や、土が削られて木の根が階段状に露わになる場所があったりと、時間が進むにつれて悪化していく。加えて、予選の開始に合わせるように強くなった雨は決勝の直前にやんだため、泥から粘土質に変化したコースにタイムを失う選手が続出した。

男子エリート 永田隼也が初優勝

男子エリート2位 井本はじめ(SRAM/LITEC)男子エリート2位 井本はじめ(SRAM/LITEC) photo:Satoru.Kato予選を勝ち上がった30人で争われた男子エリート。19番目にスタートした昨年優勝の安達靖(SRAM/LITEC)が、それまでのタイムを大きく上回る5分12秒237を出す。しかし直後にスタートした井本はじめ(SRAM/LITEC)が20秒以上上回る4分51秒766を出して暫定トップに立つ。24番目にスタートした井出川直樹が5分を切るタイムを出すも、井本に約1秒及ばない。

そして最後から2人目にスタートした永田隼也(AKI FACTORY)が、中間計測ではトップ5にも入っていなかったものの後半にタイムを縮め、井本を9秒上回る4分42秒672のトップタイムをマーク。最後にスタートした九島勇気(玄武 MONDRAKER)が、5分経ってもゴールエリアに現れなかった瞬間、永田の優勝が決まった。

「一昨年は3位、昨年は2位・・・特に昨年は予選トップだったのに優勝できなくてとても悔しい思いをしたので、今年は気持ちを切り替えて臨みました」と言う永田。

男子エリート優勝 永田隼也(AKI FACTORY)男子エリート優勝 永田隼也(AKI FACTORY) photo:Satoru.Kato
男子エリート 表彰男子エリート 表彰 photo:Satoru.Kato「今日の走りには自信がありました。タイムも自分が思った通りの良いタイムが出たのですけれど、すぐ後にスタートした九島選手が速い事はわかっていたので最後まで緊張感はありました。今回は前サスペンションを柔らかめ、後ろを硬めにして後ろ荷重を意識するようにしたのが良い結果につながったと思います。特に雨がやんだ決勝は止まってしまうくらい泥が重かったので、止まらないように慎重に走りました。結果として大きな差をつけて優勝できたので、今後の自信につながると思います」と、喜びを語った。

女子エリートは末政実緒が16連覇達成

女子エリートは、女子ダウンヒルの第一人者である末政実緒(SRAM/LITEC)が、2位以下に1分以上の差をつけて優勝。連覇記録をまたひとつ伸ばした。

女子エリート優勝 末政実緒(SRAM/LITEC)女子エリート優勝 末政実緒(SRAM/LITEC) photo:Satoru.Kato
女子エリート 表彰女子エリート 表彰 photo:Satoru.Kato「今日は連覇よりも無事に降りて来る事が目標でした」と言う末政。人生の半分を全日本チャンピオンで居続けた事になる事を聞くと「全日本選手権は毎年勝ちたいと思って出ているレースで、それを繰り返して気がついたら16回目って感じですね」と話す。

「今回はコンディションが刻々と変わってどんどん悪化していったので、その変化を特に注意して走るようにしました。決勝の時は雨がやんで予選よりもバイクが進まない状態になってしまったので大変でした。それでも勝てたのは運も味方につけられたのかなと思います」と、今日のレースを振り返り「明日のクロスカントリーも、トップに喰らいついて行けるよう頑張ります」と、気持ちを切り替えた。

2015年の各クラスダウンヒルチャンピオン2015年の各クラスダウンヒルチャンピオン photo:Satoru.Kato


第28回全日本マウンテンバイク選手権大会 結果
■男子エリート
1位 永田隼也(AKI FACTORY) 4分42秒672 27.89㎞/h
2位 井本はじめ(SRAM/LITEC) 4分51秒766
3位 井出川直樹(AKI FACTORY) 4分52秒012
4位 安達 靖(SRAM/LITEC) 5分12秒237
5位 五十嵐優樹(STORMRIDERS) 5分19秒142
6位 丸山弘起(HM2 Racing/Huge JAPA) 5分22秒759
7位 浅野善亮(TEAM GIANT) 5分24秒915
8位 浦上太郎(Transition Airlines/C) 5分35秒338
9位 塚本 岳(PEAK/TIOGA) 5分36秒553
10位 大島礼治(RAGE69) 5分39秒302

■女子エリート
1位 末政実緒(SRAM/LITEC) 8分14秒122 15.95㎞/h
2位 中川弘佳(lovespo.com) 9分20秒531
3位 九島あかね(玄武 Turner) 9分57秒955
4位 服部良子(OWN TEAM) 14分21秒472

■男子ジュニア
1位 泉野龍雅(豊橋桜丘高校/KONA/自転車道) 5分41秒974 23.05km/h
2位 九島 凛(玄武) 7分10秒249
3位 田丸 裕(SRAM/LITEC RISING) 7分43秒696

■男子ユース
1位 井岡佑介(Hottspin NUKEPROOF) 5分50秒270 22.50km/h
2位 幸田玲音(teamAST) 6分14秒237
3位 宇津孝太郎(カメクリコロッケ小川輪業) 6分17秒849

■男子マスターズ
1位 黒川陽二郎(FRS) 6分25秒881 20.43㎞/h
2位 斉藤邦一(重力技研) 6分44秒261
3位 粟野宏一郎(KYB RACING) 6分51秒186

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