イタリアの伝統あるワンデーレース、GPノビリ・ルビネッテリエ。各チームが入り乱れるゴールスプリントでジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)が昨年度覇者のシモーネ・ポンツィ(イタリア、サウスイースト)を下した。
スタート前にVIPと記念写真を撮影するファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング) (c) AC Arona ASD
シモーネ・ポンツィ(イタリア、サウスイースト)とマルコ・ハラー(オーストリア、カチューシャ)がジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)に追いすがる (c)CorVosイタリア北部ピエモンテ州スーノから、マッジョーレ湖畔の街ストレーザにいたる187.5㎞を走るGPノビリ・ルビネッテリエ。大きな山岳は無いものの、ストレーザの街中での周回コースに平均勾配5%、距離5kmほどの登りが登場し、選手たちをふるいにかける、クラシックらしいコースレイアウトだ。
スタートラインに並んだのはトレックファクトリーレーシングやモビスター、カチューシャをはじめとした8つのワールドツアーチームと、14のプロコンチネンタルおよびコンチネンタルチーム併せて22チーム218名の選手たち。
今週末のミラノ~サンレモに向けた調整として、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)や、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)といったスター選手らも出場した。また、日本からは石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)が出走している。
スタート直後から活発なアタック合戦となり、なかなか決定的な逃げが決まらない。途中、3名の逃げが決まりかけるも集団に引き戻され、ペースが上がり続ける集団。最初の1時間の平均速度が49km/hと、非常にハイテンポでレースを消化していくこととなった。
ロングスプリントを制したジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング) (c)CorVos
チームメイトと喜びを分かち合う (c)CorVos
今シーズン初勝利をつかんだジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング) (c)CorVos
ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)によるシャンパンファイト (c)CorVos結果的に、80km地点で27名の大規模な逃げが形成される。AG2Rラモンディアール、カハルーラル、ラスヴェロ、GMサイクリング、MG クヴィスヴェガ、ダミコ・ボッテキア以外のチームは全てこの逃げに選手を送り込むことに成功。
この大集団は最大で3分の差をメイン集団に対して築くが、スプリンターをこの逃げに乗せられなかったチームの追走により、タイム差は縮小していく。
結果的にストレーザの登りでイタリア代表チームがペースアップする中、残り20km地点で集団は再び一つに。そこからバルベルデとダヴィデ・レベッリン(イタリア、CCCスプランディポルコウィチェ)がアタックし、逃げ切りを図る。しかし、この動きも残り8kmで吸収され、勝負はスプリントに持ち込まれた。
ラストの右コーナーを曲がった直後から先頭に立ったジャコモ・ニッツォロ。ディフェンディングチャンピオンのシモーネ・ポンツィと、マルコ・ハラー(オーストリア、カチューシャ)を振り切ってゴールラインに飛び込んだ。
ニッツォロは「フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)のために前へ出るバルベルデの後ろについてポジションを上げていったんだけど、残り300m地点で前に出てしまって、このまま仕掛けるしかないと思ったんだ。でも、長いスプリントだったから最後に誰かにまくられるんじゃないかって不安だったよ。」とスプリントを振り返る。
「1周目の登りがすごく苦しかった。でも2周目は調子が出てきて、かなり楽に登れたんだ。チームメート、特に登りでペーシングしてくれたファビアン(カンチェラーラ)にはすごく感謝している。」と語るニッツォロが今シーズンの初勝利を掴んだ。なお、石橋学は先頭と同タイムの113位でフィニッシュしている。
GPノビリ・ルビネッテリエ2015結果
text:Naoki.Yasuoka
photo:CorVos


スタートラインに並んだのはトレックファクトリーレーシングやモビスター、カチューシャをはじめとした8つのワールドツアーチームと、14のプロコンチネンタルおよびコンチネンタルチーム併せて22チーム218名の選手たち。
今週末のミラノ~サンレモに向けた調整として、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)や、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)といったスター選手らも出場した。また、日本からは石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)が出走している。
スタート直後から活発なアタック合戦となり、なかなか決定的な逃げが決まらない。途中、3名の逃げが決まりかけるも集団に引き戻され、ペースが上がり続ける集団。最初の1時間の平均速度が49km/hと、非常にハイテンポでレースを消化していくこととなった。




この大集団は最大で3分の差をメイン集団に対して築くが、スプリンターをこの逃げに乗せられなかったチームの追走により、タイム差は縮小していく。
結果的にストレーザの登りでイタリア代表チームがペースアップする中、残り20km地点で集団は再び一つに。そこからバルベルデとダヴィデ・レベッリン(イタリア、CCCスプランディポルコウィチェ)がアタックし、逃げ切りを図る。しかし、この動きも残り8kmで吸収され、勝負はスプリントに持ち込まれた。
ラストの右コーナーを曲がった直後から先頭に立ったジャコモ・ニッツォロ。ディフェンディングチャンピオンのシモーネ・ポンツィと、マルコ・ハラー(オーストリア、カチューシャ)を振り切ってゴールラインに飛び込んだ。
ニッツォロは「フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)のために前へ出るバルベルデの後ろについてポジションを上げていったんだけど、残り300m地点で前に出てしまって、このまま仕掛けるしかないと思ったんだ。でも、長いスプリントだったから最後に誰かにまくられるんじゃないかって不安だったよ。」とスプリントを振り返る。
「1周目の登りがすごく苦しかった。でも2周目は調子が出てきて、かなり楽に登れたんだ。チームメート、特に登りでペーシングしてくれたファビアン(カンチェラーラ)にはすごく感謝している。」と語るニッツォロが今シーズンの初勝利を掴んだ。なお、石橋学は先頭と同タイムの113位でフィニッシュしている。
GPノビリ・ルビネッテリエ2015結果
1位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)
2位 シモーネ・ポンツィ(イタリア、サウスイースト)
3位 マルコ・ハラー(オーストリア、カチューシャ)
4位 フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)
5位 グレガ・ボーレ(スロベニア、CCCスプランディポルコウィチェ)
6位 オスカル・ガット(イタリア、アンドローニジョカトーリ)
7位 イウリ・フィロージ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
8位 マッテオ・モンタグーティ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
9位 アントニオ・パリネッロ(イタリア、ダミコ・ボッテキア)
10位 フランチェスコ・レダ(イタリア、イデア2010ASD)
113位 石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)
2位 シモーネ・ポンツィ(イタリア、サウスイースト)
3位 マルコ・ハラー(オーストリア、カチューシャ)
4位 フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)
5位 グレガ・ボーレ(スロベニア、CCCスプランディポルコウィチェ)
6位 オスカル・ガット(イタリア、アンドローニジョカトーリ)
7位 イウリ・フィロージ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
8位 マッテオ・モンタグーティ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
9位 アントニオ・パリネッロ(イタリア、ダミコ・ボッテキア)
10位 フランチェスコ・レダ(イタリア、イデア2010ASD)
113位 石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)
4h00'19"
text:Naoki.Yasuoka
photo:CorVos
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