ドバイツアー2日目もスプリントフィニッシュに持ち込まれ、アトランティス・ザ・パームの前でエリア・ヴィヴィアーニが勝利。ステージ2位のマーク・カヴェンディッシュが総合首位を維持した。



純白のモスク前を通過するプロトン純白のモスク前を通過するプロトン photo:RCS Sport


リラックスして走るマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、エティックス・クイックステップ)リラックスして走るマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、エティックス・クイックステップ) photo:RCS Sport沿道の子供たちがレースを応援する沿道の子供たちがレースを応援する photo:RCS Sport「昨日のレース後、僕らは皆でビデオを見返して改善点を議論した。昨日は左からの風に対して風上に回ってしまいカヴとの勝負に負けてしまったんだ。今日は残り5kmから主導権を握ったけれど、少し早すぎることも分かっていた。だから一旦エティックス・クイックステップの後ろにつけてタイミングを待ったんだ。」と昨日3位に沈み、リベンジを果たしたエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)は語る。

乾いたドバイの郊外を行く乾いたドバイの郊外を行く photo:RCS Sportドバイツアー第2ステージの舞台は、ドバイ近郊を走りペルシャ湾に浮かぶ人工島パーム・ジュメイラに至る187kmで、完全なスプリンター向けのフラットコース。途中世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」をかすめ、ゴールはパーム・ジュメイラにある超高級リゾートホテルの「アトランティス・ザ・パーム」の前に引かれている。

スプリントフィニッシュをエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)が制すスプリントフィニッシュをエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)が制す photo:RCS Sportレース開始後すぐに逃げた5名は、エンリコ・バッタリン(イタリア、バルディアーニ・CSF)やラファー・シティウィ(チュニジア、スカイダイブドバイ)、ダヴィデ・フラッティーニ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)、ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、チームスカイ)、そして今年からランプレ・メリダに加入したフェン・チュンカイ(台湾)。

第1中間スプリントを通過すると、ポイント確保を狙っていたアイゼルとバッタリンは集団に戻り、先頭は3名となる。

5分後方から追いかけていたメイン集団は横風区間でエティックス・クイックステップやBMCレーシングがペースを上げて分断を試みるも大きな効果は得られない。しかしペースアップで先頭3名はリードを失い、この中から吸収を嫌ったシティウィがゴールまで60kmを残した地点から単独抜け出しを試みた。

向かい風の中一人で逃げるシティウィは再びリードを稼ぎだしたが、スプリントに向かって体制を整える集団は残り10kmでシティウィをキャッチ。ジャイアント・アルペシンやエティックス・クイックステップ、チームスカイが激しく主導権を奪い合いながらスプリントが始まった。

カヴェンディッシュの番手からいち早く掛けたのはアンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ)。しかしタイミングを待ったヴィヴィアーニが追い抜くと、迫るカヴを振り切ってガッツポーズ。今シーズン2位を1回、3位を1回経験したヴィヴィアーニが嬉しい勝利を手に入れた。

翌第3ステージは内陸部のハッタダムに至る登りフィニッシュが待ち受ける。最大勾配17%を誇る激坂ゴールで総合優勝者が決まるだろう。



パーム・ジュメイラの超高級リゾートホテル「アトランティス・ザ・パーム」で行われた表彰式パーム・ジュメイラの超高級リゾートホテル「アトランティス・ザ・パーム」で行われた表彰式 photo:RCS Sport
ステージ優勝のエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)が表彰を受けるステージ優勝のエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)が表彰を受ける photo:RCS Sportリーダージャージに袖を通すマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、エティックス・クイックステップ)リーダージャージに袖を通すマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、エティックス・クイックステップ) photo:RCS Sport




ドバイツアー2015第2ステージ結果
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)             4h29'59"
2位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、エティックス・クイックステップ)
3位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ)
4位 アレクサンドル・ポルセフ(ロシア、カチューシャ)
5位 アンドレア・パリーニ(イタリア、スカイダイブドバイ)
6位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
7位 ダニエーレ・ラット(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
8位 ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)
9位 ミカエル・アンデルセン(デンマーク、ティンコフ・サクソ)
10位 二コラ・ルッフォーニ(イタリア、バルディアーニ・CSF)

個人総合成績
1位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、エティックス・クイックステップ)
2位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)
3位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ)
4位 デヴィデ・フラッティーニ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
5位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
6位 エンリコ・バッタリン(イタリア、バルディアーニ・CSF)
7位 アレッサンドロ・バッザーナ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
8位 マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、ティンコフ・サクソ)
9位 ラファエル・バルス(スペイン、ランプレ・メリダ)
10位 アレクサンドル・ポルセフ(ロシア、カチューシャ)
7h45'43"
+022
+06"
+11"
+13"


+14"
+15"
+16"


ポイント賞
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、エティックス・クイックステップ)

新人賞
パオロ・シミオン(イタリア、バルディアーニ・CSF)

text:So.Isobe
photo:CorVos
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