8月29、30日に開催されたMTBシリーズ戦のJ2箱館山。XCOは斉藤亮(TEAM CORRATEC)が松本駿(TREK)に競り勝って優勝した。

エリート男子スタートエリート男子スタート photo:Akihiro.NAKAOMTBシリーズ戦のJシリーズはJ1の下にJ2、3とあり、同じ公式戦であるもののJ1より獲得ポイントが少ない為上位陣は調整に使うこともある。今回はMTB世界戦への遠征や乗鞍ヒルクライムなど他レースと重なる日程のためやや少ないエントリー数となった。
コースは5月のJ1箱館山と同じ、ゲレンデのジープロードの間にシングルトラックが入り、シングルは夜半に雨が降り粘土質の路面で非常に滑り易い。エリート男子は5kmを7周する。

定刻スタート後、松本、大江良憲(チームホシ/846)、門田基志(TEAM GIANT)、斉藤が飛びだす。2周目から松本と斉藤がパックで後続を引き離して行き、この展開が最終周回まで続く。最終周回の斉藤亮(TEAM CORRATEC)と松本駿(TREK)最終周回の斉藤亮(TEAM CORRATEC)と松本駿(TREK) photo:Akihiro.NAKAO
差の無い展開に会場の観客は二人の戦いに釘付け状態。ファイナルラップを前後つく状態で入り会場に戻る最後の下りに姿を見せたのは斉藤。しかし、前が見える範囲で松本も追う。建物の裏に回ってゴールに現れた二人は前後に並んでいるものの斉藤は勝利を確信して安堵の表情で優勝。必死に追ったものの2位は松本。後続は3番手で走っていた門田が最終周回でマシントラブルで遅れ、かわりに江下健太郎(Teamモトクロス/Salsa)が2位に7分離れて3位となった。

僅差で競り勝った斉藤亮(TEAM CORRATEC)と後に松本駿(TREK)僅差で競り勝った斉藤亮(TEAM CORRATEC)と後に松本駿(TREK) photo:Akihiro.NAKAOゴール後斉藤は「大先輩の松本さんとランデブーができたことにより、今後さらに飛躍できるきっかけになると思います」と語る。2位の松本は「木曜日に世界MTBマラソン選手権大会(前述とは別の大会)から帰り時差ボケで眠くてどうしようかと思いましたが、いっちょやったるか!と、がんばって走りました」と話した。

エリート男子表彰エリート男子表彰 photo:Akihiro.NAKAO
結果
エリート男子XCOのみ
1位 斉藤 亮 TEAM CORRATEC 1:49:49.85
2位 松本 駿 TREK +0:02.28
3位 江下健太郎 Teamモトクロス・Salsa +7:00.22
4位 山田 主 GEAX +8:06.84
5位 大江良憲 チームホシ/846 +10:21.38
6位 鈴木良則 スペシャライズド・コンセプトストア +10:59.33
7位 伊澤優大 岩井商会レーシング +12:04.51
8位 門田基志 TEAM GIANT +12:49.16
9位 大西健一郎 岩井商会レーシング +13:30.33
10位 久保伸次 岩井商会レーシング +15:07.39


Photo&text:中尾亮弘

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