3日間に渡って行なわれるイタリア夏の風物詩トリッティコ・ロンバルド。このワンデーレース3連戦の初日トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ(UCI1.HC)は、ランプレ所属の若手マウロ・サンタンブロジオ(イタリア)が12名の逃げグループの中から飛び出し、優勝を飾った。

トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ2009コースプロフィールトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ2009コースプロフィール image:www.3vallivaresine.comトリッティコ・ロンバルドとは、イタリア北部ロンバルディア州を舞台に行なわれる3連続ワンデーレースの総称。8月18日のトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ(UCI1.HC)、8月19日のコッパ・アゴストーニ(UCI1.1)、8月20日のコッパ・ベルノッキ(UCI1.1)をひっくるめ、UCI(国際自転車競技連盟)非公認ながら3レースの合計ポイントで総合成績も争われる。

初戦のトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネは1919年に初開催された歴史あるワンデーレースで、走行距離は186km。登坂距離2km・平均勾配7.6kmの上り坂の先にゴール地点が設定されている。

地元勝利を飾ったマウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ランプレ)地元勝利を飾ったマウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ランプレ) photo:Cor Vosレースは序盤に形成された12名の先頭グループがゴールまで逃げ切った。最後は平均勾配7.6kmの上りでの勝負に持ち込まれ、2007年TOJ(ツアー・オブ・ジャパン)総合優勝のフランチェスコ・マシャレッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)を突き放したマウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ランプレ)が優勝。アレクサンドル・ボチャロフ(ロシア、カチューシャ)が3位に入った。

優勝したサンタンブロジオはロンバルディア州出身の24歳で、これがプロ2勝目。プロ初勝利は2005年にスイスで開催されたジロ・デル・ラーゴマッジョーレ(UCI1.2)で飾っている。

サンタンブロジオはチーム公式サイトの中で「好調なのは自分で分かっていた。今日はマルツァーノの素晴らしいアシストを得て勝ったんだ。自宅に近いコースで勝てるなんて本当に嬉しいよ。ここ4年間はずっと勝てていなかったけど、ランプレはずっと親身になって面倒を見ててくれた。今日の勝利はそんなチームに恩返しだ」とコメント。地元でトリッティコ・ロンバルド総合優勝を目指す。

トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネ2009結果
1位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ランプレ)4h41'23"
2位 フランチェスコ・マシャレッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)+03"
3位 アレクサンドル・ボチャロフ(ロシア、カチューシャ)+07"
4位 ゴラツド・スタンゲリ(スロベニア、ランプレ)+27"
5位 マルコ・マルツァーノ(イタリア、ランプレ)
6位 アレッサンドロ・ベルトリーニ(イタリア、ディキジョヴァンニ)+33"
7位 クリスティアーノ・サレルノ(イタリア、LPRブレークス)+40"
8位 ジャンパオロ・ケウラ(イタリア、バルロワールド)
9位 マウリツィオ・ビオンド(イタリア、チェラミカ・フラミニア)+49"
10位 フィリッポ・サヴィーニ(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)+2'40"