2日間にわたってコルシカ島で開催されたクリテリウム・アンテルナシオナル(UCI2.HC)に、新城幸也(ユーロップカー)が出場。個人タイムトライアルと山頂フィニッシュで上位に絡んだジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)が総合優勝を果たした。
クリテリウム・アンテルナシオナル2014コースマップ image:ASOツール・ド・フランスと同じA.S.O.(アモリー・スポール・オルガニザシオン)が主催するクリテリウム・アンテルナシオナル。2日間という短い日程ながら、バリエーションに富んだ3ステージが詰め込まれている。
第2ステージ 個人TTで優勝し、リーダージャージを獲得したトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・シマノ) photo:ASO/P.Perreve初日は89kmのロードレースと7kmの個人タイムトライアル。2日目に標高956mのコル・ド・ロスペダル(オスペダル峠)の山頂フィニッシュが設定されている。
第3ステージ コルシカ島内陸の山岳地帯を行くプロトン photo:ASO/P.Perreveレースには7つのUCIプロチーム(トレックファクトリーレーシング、AG2Rラモンディアール、ガーミン・シャープ、アスタナ、ティンコフ・サクソ、FDJ.fr、ユーロップカー)を含む12チームが出場。UCIコンチネンタルチームのラポムマルセイユで監督研修中の福島晋一もレースに帯同した。昨年レースを支配したチームスカイは出場せず。
第3ステージ 地中海の太陽を受けて進むプロトン photo:ASO/P.Perreve気温20度という温暖な気候のなか行なわれた第1ステージは、100名ほどの大集団によるゴールスプリントに。終盤にアタックしたアレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア、アスタナ)を残り2kmで飲み込んだ集団がポルトヴェッキオに突入し、ナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)がステージ優勝とリーダージャージを獲得した。
第3ステージ ブルターニュ・セシェが牽引するメイン集団 前方には新城幸也(ユーロップカー)の姿も photo:ASO/P.Perreve午後の7km個人タイムトライアルでステージ98位に沈んだブアニに代わって、ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)を3秒差で下したトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・シマノ)が総合首位に。新城幸也は初日をステージ25位と26位で終えている。
レース2日目、つまり最終日の第3ステージに登場するコル・ド・ロスペダル山頂フィニッシュは、登坂距離14km/平均勾配6.2%という厳しさ。勝負を決めるこの難関山岳を前に、レース前半からの逃げは全て吸収される。AG2Rラモンディアールやトレックファクトリーレーシングがリードする形でプロトンは登りを進んだ。
ハイスピードで進むメイン集団からは、リーダージャージを着るドゥムランをはじめ多くの選手が脱落。やがてフランク・シュレク(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)のアタックによって先頭はシュレク、マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)、ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)、ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)の4名に。アタックと牽制を繰り返すこの4名に、残り1kmを切ってティアゴ・マシャド(ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ)が追いついた。
積極的にアタックを繰り返したシュレクに反応する形でフランクが先行し、ここにペローが食らいつく。最後は2人によるゴールスプリントに持ち込まれ、フランクが先着。ステージ2位のペローが総合優勝に輝いた。第3ステージの完走者は僅かに57名。38名がDNFで、18名がHD(タイムオーバー)だった。
シリル・ゴティエ(フランス、ユーロップカー)のアシストとして第3ステージを走った新城は、登り中腹までアシストとしての仕事をこなし、ステージ45位でフィニッシュ。新城は「調子の良さを感じた。去年よりタイムも良いし、登れていることを確認できたので、次のレースが楽しみ」と、好感触を得ている様子。アシストを受けたゴティエが「彼の後ろで走りながら、幸也はとても調子がよさそうだと感じていた。素晴らしい働きだった」とコメントするほどだ。
新城の次戦は4月4日にフランスで開催されるルート・アデリー(UCI1.1)。そして4月7日から12日にかけてスペインで開催されるブエルタ・アル・パイスバスコ(UCIワールドツアー)の出場が予定されている。
選手コメントはTEAMユキヤ通信より。
3月29日(土)第1ステージ ポルトヴェッキオ〜ポルトヴェッキオ 89km
第1ステージ ゴールスプリントを制したナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr) photo:ASO/P.Perreve
3月29日(土)第2ステージ ポルトヴェッキオ〜ポルトヴェッキオ 7km(個人TT)
第2ステージ 個人TTで4位に入ったジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール) photo:ASO/P.Perreve
3月30日(日)第3ステージ ポルトヴェッキオ〜コル・ド・ロスペダル 176km
第3ステージ オスペダル峠山頂にフィニッシュするマティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)とジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール) photo:ASO/P.Perreve
個人総合成績
総合優勝を果たしたジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール) photo:ASO/P.Perreve
text:Kei Tsuji
photo:ASO/P.Perreve





レース2日目、つまり最終日の第3ステージに登場するコル・ド・ロスペダル山頂フィニッシュは、登坂距離14km/平均勾配6.2%という厳しさ。勝負を決めるこの難関山岳を前に、レース前半からの逃げは全て吸収される。AG2Rラモンディアールやトレックファクトリーレーシングがリードする形でプロトンは登りを進んだ。
ハイスピードで進むメイン集団からは、リーダージャージを着るドゥムランをはじめ多くの選手が脱落。やがてフランク・シュレク(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)のアタックによって先頭はシュレク、マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)、ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)、ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)の4名に。アタックと牽制を繰り返すこの4名に、残り1kmを切ってティアゴ・マシャド(ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ)が追いついた。
積極的にアタックを繰り返したシュレクに反応する形でフランクが先行し、ここにペローが食らいつく。最後は2人によるゴールスプリントに持ち込まれ、フランクが先着。ステージ2位のペローが総合優勝に輝いた。第3ステージの完走者は僅かに57名。38名がDNFで、18名がHD(タイムオーバー)だった。
シリル・ゴティエ(フランス、ユーロップカー)のアシストとして第3ステージを走った新城は、登り中腹までアシストとしての仕事をこなし、ステージ45位でフィニッシュ。新城は「調子の良さを感じた。去年よりタイムも良いし、登れていることを確認できたので、次のレースが楽しみ」と、好感触を得ている様子。アシストを受けたゴティエが「彼の後ろで走りながら、幸也はとても調子がよさそうだと感じていた。素晴らしい働きだった」とコメントするほどだ。
新城の次戦は4月4日にフランスで開催されるルート・アデリー(UCI1.1)。そして4月7日から12日にかけてスペインで開催されるブエルタ・アル・パイスバスコ(UCIワールドツアー)の出場が予定されている。
選手コメントはTEAMユキヤ通信より。
3月29日(土)第1ステージ ポルトヴェッキオ〜ポルトヴェッキオ 89km

1位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)
2位 ネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
3位 マルコ・クンプ(スロベニア、ティンコフ・サクソ)
4位 トニ・ウレル(フランス、ユーロップカー)
5位 ジュリアン・シモン(フランス、コフィディス)
25位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
2位 ネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
3位 マルコ・クンプ(スロベニア、ティンコフ・サクソ)
4位 トニ・ウレル(フランス、ユーロップカー)
5位 ジュリアン・シモン(フランス、コフィディス)
25位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
2h07'01"
3月29日(土)第2ステージ ポルトヴェッキオ〜ポルトヴェッキオ 7km(個人TT)

1位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・シマノ)
2位 ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
3位 ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
4位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
5位 ジェローム・コッペル(フランス、コフィディス)
26位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
2位 ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
3位 ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
4位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
5位 ジェローム・コッペル(フランス、コフィディス)
26位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
9'07"
+03"
+10"
+11"
+31"
+03"
+10"
+11"
+31"
3月30日(日)第3ステージ ポルトヴェッキオ〜コル・ド・ロスペダル 176km

1位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)
2位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
3位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ)
4位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
5位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
45位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
2位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
3位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ)
4位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
5位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
45位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
4h43'59"
+02"
+03"
+11'25"
+02"
+03"
+11'25"
個人総合成績
1位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
2位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)
3位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ)
4位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
5位 エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン、ブルターニュ・セシェ)
6位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
7位 ジュリアン・シモン(フランス、コフィディス)
8位 アレクシ・ヴュイエルモーズ(フランス、AG2Rラモンディアール)
9位 ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
10位 ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア、コロンビア)
43位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
2位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)
3位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ)
4位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
5位 エドゥアルド・セプルベダ(アルゼンチン、ブルターニュ・セシェ)
6位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
7位 ジュリアン・シモン(フランス、コフィディス)
8位 アレクシ・ヴュイエルモーズ(フランス、AG2Rラモンディアール)
9位 ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
10位 ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア、コロンビア)
43位 新城幸也(日本、ユーロップカー)
7h00'12"
+01"
+19"
+25"
+26"
+28"
+47"
+48"
+57"
+1'07"
+11'51"
+01"
+19"
+25"
+26"
+28"
+47"
+48"
+57"
+1'07"
+11'51"

text:Kei Tsuji
photo:ASO/P.Perreve
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