80年以上の歴史を誇るイタリアのコンポーネントブランド、カンパニョーロ。その最上位グレードであるSUPER RECORDにフロント変速性能をブラッシュアップしたスペシャルモデル「RS」が登場。チェーンリングの刃先形状の工夫やフロントディレーラーの素材変更によって性能を突き詰めたプロスペックコンポーネントだ。



カンパニョーロ SUPER RECORD RS クランクカンパニョーロ SUPER RECORD RS クランク (c)カンパニョーロ・ジャパン
SUPER RECORD RSがアッセンブルされたユーロップカーのコルナゴSUPER RECORD RSがアッセンブルされたユーロップカーのコルナゴ (c)www.campagnolo.com刃先形状や変速ピンの打ち方など多くの改良が施されたチェーンリング刃先形状や変速ピンの打ち方など多くの改良が施されたチェーンリング (c)カンパニョーロ・ジャパン


「機械式変速システムを完成させる」という究極の目標のもとに開発されたSUPER RECORD RS。UCIワールドツアーを走るほとんどのサポートライダーが電子式変速システム「EPS」をチョイスする中、トラディショナルなフィーリングを好んで機械式を使用するライダーに最高のパフォーマンスを提供するためにSUPER RECORDを改良し誕生した。

その大きな変更点はフロントディレーラー及びチェーンリングにある。フロントの変速がよりスムーズかつ確実に行われるように、チェーンリングの歯先の形状やフロントディレイラーのプレート材料に変更が加えられた。特にチェーンリングには、刃先形状や変速ピンの打ち方、チェーンを引き上げる溝の形状など多くの改良が施されているという。

カンパニョーロ SUPER RECORD RS フロントディレイラーカンパニョーロ SUPER RECORD RS フロントディレイラー (c)カンパニョーロ・ジャパン各部品の裏側にはプロジェクトネーム「SC-14」が刻印されている各部品の裏側にはプロジェクトネーム「SC-14」が刻印されている (c)カンパニョーロ・ジャパン


フロントディレイラーも同様に、多くの時間が費し細やかな改良が施されという。ディレイラーの設計を見直した結果、材料に加え構造にも変更が加えられ、ディレイラー自体の剛性が大きく向上している。また、チェーリングとの相性も調整されており、スムーズかつ確実に変速が可能になったとのこと。

旧モデルとの外見上の違いこそ少ないものの、プロジェクトネームの「SC-14(スクアドラ・コルサ2014)」が裏側に印字されている。開発には機械式コンポーネントを使用しているプロライダーも携わっており、2014年のツアー・ダウン・アンダーで使用していたライダーもいたという。

カンパニョーロ SUPER RECORD RS シフトレバーカンパニョーロ SUPER RECORD RS シフトレバー (c)カンパニョーロ・ジャパンカンパニョーロ SUPER RECORD RS ブレーキキャリパーカンパニョーロ SUPER RECORD RS ブレーキキャリパー (c)カンパニョーロ・ジャパンカンパニョーロ SUPER RECORD RS リアディレイラーカンパニョーロ SUPER RECORD RS リアディレイラー (c)カンパニョーロ・ジャパン


SUPER RECORD RSのラインナップはクランク及びフロントディレーラーに加え、リアディレーラーとエルゴパワー、ブレーキアーチを加えた全5アイテム。その他パーツはSUPER RECORDと共通となる。クランクの歯数は通常ラインナップとは異なり53/39、52/36、50/34Tの3タイプのも用意される。


カンパニョーロ SUPER RECORD RS 価格表
クランク
サイズ:170mm、172.5mm、175mm
歯数:34-50T、36-52T、39-53T
価格:123,000円(税抜)

リアディレイラー
価格:61,400円

フロントディレイラー
価格:22,500円(直付)、23,000円(バンドタイプ)

シフトレバー
価格:59,000円(税抜)

ブレーキキャリパー
価格:46,400円(税抜)