2009年、2012年、2013年にMTBクロスカントリーの世界チャンピオンに輝いているニノ・シューター(スイス)が、オリカ・グリーンエッジのメンバーとしてツール・ド・ロマンディとツール・ド・スイスに出場することが決まった。



ニノ・シューター(スイス、スコット・オドロ)ニノ・シューター(スイス、スコット・オドロ) photo:Hiroyuki.NAKAGAWA
MTBクロスカントリーで過去に3度(2009年、2012年、2013年)世界選手権制覇、3度(2010年、2012年、2013年)UCIワールドカップ総合優勝を果たしている27歳のシューターが、パートタイムでロードレースに挑戦。所属するスコット・オドロと同じスコット社がスポンサーにつくオリカ・グリーンエッジの一員として、スイスのUCIワールドツアー2戦ツール・ド・ロマンディ(4月29日〜5月5日)とツール・ド・スイス(6月14日〜22日)に出場する。

ロンドン五輪MTBクロスカントリー 銀メダルにキスするニノ・シューター(スイス、スコット・オドロ)ロンドン五輪MTBクロスカントリー 銀メダルにキスするニノ・シューター(スイス、スコット・オドロ) photo:Cor Vos通常、UCIプロチームの一員としてUCIワールドツアーレースへのスポット参戦は不可能だが、スイス自転車競技連盟とUCI(国際自転車競技連合)は特例としてシューターのロードレース出場にGOサインを出した。

ロードレースへの挑戦についてシューターはチームのプレスリリースの中でこう語っている。「人生の中で一度だけでもツール・ド・スイスに出場するのが夢だった。気持ちがMTBから離れたわけじゃないけど、ロードのビッグレース出場を実現するために2014年が最適なシーズンだと判断した。2014年シーズンの最大の目標はMTB世界選手権のタイトル防衛であり、この先のオリンピック金メダル獲得に100%注力する。ロードレースに出場することで、より多くの知識と経験を積むことが出来るはずだ」。

「我々のチームでニノが走るというのはエキサイティングなプロジェクトだ。彼のような成功したライダーが、地元スイスでどんな走りを見せるのか楽しみだ」と、オリカ・グリーンエッジのシェイン・バナンGMはシューターの挑戦を歓迎している。

text:Kei Tsuji