2014年4月13日に開催される第112回パリ〜ルーベ(UCIワールドツアー)のコース一部が発表された。9カ所のパヴェセクター(石畳区間)がツール・ド・フランス第5ステージと共通している。



ツール・ド・フランス2014第5ステージ・後半部プロフィールツール・ド・フランス2014第5ステージ・後半部プロフィール image:Tour de France開催第112回目を迎える「北の地獄」ことパリ〜ルーベ。2014年大会はコンピエーニュからルーベまでの257kmで開催される。登場するパヴェセクターは合計28カ所・全長51.1km。そのコースの一部が発表された。

2010年ツール第3ステージ パヴェ区間で落車し、鎖骨を骨折したフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)2010年ツール第3ステージ パヴェ区間で落車し、鎖骨を骨折したフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク) photo:Cor Vos先立って発表されたのは、7月9日にイーペルからアランベール・ポルトドゥエノーまでの156kmで行なわれるツール第5ステージと共通するパヴェセクター。共通するのは9カ所で、久々にパリ〜ルーベに組み込まれるセクターも多い。基本的に、フランス北部のノール・パ・ド・カレー地域圏を北上するパリ〜ルーベに対し、ツール第5ステージは同地域を南下する。

パヴェの長さや進行方向には違いがあるものの、ツールを狙う選手たちがリハーサルとしてパリ〜ルーベを走る可能性が高い。マイヨジョーヌを狙う比較的軽量なオールラウンダーたちが、合計15.4kmのパヴェでハンドルの振動と闘うことになる。最後の「エレーム・ワレー」はフィニッシュラインから7kmしか離れておらず、山岳ステージを前にタイムを失う選手たちも出てくるだろう。

パヴェセクターは2010年のツール第3ステージにも登場。当時は合計7カ所・全長13.2kmのパヴェが組み込まれ、アルベルト・コンタドール(スペイン)がタイムロスを被るとともにフランク・シュレク(ルクセンブルク)が鎖骨骨折でリタイアした。トル・フースホフト(ノルウェー)が優勝した当時とフィニッシュラインは共通だ。

パリ〜ルーベとツール第5ステージに共通するセクター
■グルソン・カルフールドラルブル       1100m
■エンヌヴラン・ポンティボー         1400m
■モンサンぺヴェル              3000m(ツールでは1000m)
■ベルセ                   2600m(ツールでは1400m)
■オルシ・バーヴリ              1400m
■サールエロジエール・ティオワレマルシエンヌ 2400m
■ブリヨン・ワルレン             2400m(ツールでは1400m)
■ヴァンディニアマージュ・オルネン      3700m
■エレーム・ワレー              1600m

text:Kei Tsuji