マントヴァのドーピング捜査で名前が挙がったアレッサンドロ・バッラン(イタリア)に対し、CONI(イタリアオリンピック委員会)は2年間の出場停止処分を言い渡した。処分が明けるのは2016年1月16日。バッランは即刻BMCレーシングチームから解雇されている。



ティレーノ〜アドリアティコに出場したアレッサンドロ・バッラン(イタリア、BMCレーシングチーム)ティレーノ〜アドリアティコに出場したアレッサンドロ・バッラン(イタリア、BMCレーシングチーム) photo:Cor VosWADA(世界アンチドーピング機構)規程2条2項「禁止物質・禁止方法を使用すること、又は使用を企てること」にあたるとして、昨年11月にCONI検事局はバッランに2年間の出場停止処分を要求。1月に入ってバッランの聴聞会が開かれ、アンチドーピング裁判所が出場停止処分を決めた。

バッランのサンプルからドーピング陽性が検出されたことは一度も無い。問題となっているのは、ランプレ所属時代にマントヴァ在住の薬剤師グイド・ニグレッリ氏とフィオレンツォ・ボナッツィ医師とコンタクトを取っていたこと。いわゆる「マントヴァドーピング捜査」でバッランの名前が挙がった。渦中のニグレッリ氏やボナッツィ医師にも処分が下されている。

BMCレーシングチームはプレスリリースを出し、チーム規約に沿ってバッランとの契約を解除すると発表した。

2008年に世界チャンピオンに輝いたバッランは、イタリアを代表するクラシックレーサーとして活躍。しかし2012年12月のトレーニング中に落車して大腿骨と肋骨を骨折。2013年のレース参戦は3レースに留まっている。現在34歳のバッランの出場停止処分は2016年1月16日に明ける。

text:Kei Tsuji

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