2014年2月27日から3月8日までマレーシアで開催されるツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)の出場チームが続々と発表されている。今回発表されたのは、初出場となるティンコフ・サクソ(現サクソ・ティンコフ)とカチューシャの2チーム。日本からは愛三工業レーシングが出場する。



マレー半島を舞台に開催されるツール・ド・ランカウイマレー半島を舞台に開催されるツール・ド・ランカウイ photo:Sonoko Tanaka2013年大会に引き続いて出場するUCIプロチームは、オリカ・グリーンエッジ、アスタナ、そしてベルキンプロサイクリング。2013年大会に出場したガーミン・シャープとオメガファーマ・クイックステップは出場を辞退した。その理由としてレースディレクターのエミル・アブドゥルジャラル氏は「彼らはレースに満足していたものの、開催時期がチームのレーススケジュールに沿わなかった」と説明している。

5回目のツール・ド・ランカウイを迎える愛三工業レーシング5回目のツール・ド・ランカウイを迎える愛三工業レーシング photo:Sonoko Tanaka2014年はティンコフ・サクソとカチューシャを加えた合計5つのUCIプロチームが参加する。すでに出場が決定しているのは20チームで、上限は22チーム。まだ2チームの枠が残されている。

ちなみに、2007年のツール・ド・ランカウイでは、UCIプロコンチネンタルチームとして初戦を迎えたティンコフクレジットシステムのパヴェル・ブラット(ロシア)がステージ優勝。チームにプロレース初勝利をもたらした。その後、2009年にティンコフを土台として作られたカチューシャがUCIプロチーム登録。スポンサーを務めていたオレグ・ティンコフ氏率いるティンコフバンクが2014年からティンコフ・サクソのメインスポンサーにつく。初出場ながら、2チームにとってツール・ド・ランカウイは所縁のあるレースだ。

UCIプロコンチネンタルチームとして、南アフリカのMTNキュベカやユナイテッドヘルスケア、アンドローニジョカトリ、チームコロンビアが出場。常連チームの愛三工業レーシングを含むUCIコンチネンタル8チームの他、3カ国がナショナルチームを派遣する。

なお、2013年大会でジュリアン・アレドンド(コロンビア)を総合優勝に導いたチームNIPPO・デローザの伝統を引き継ぐヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザや、ステージ2勝ずつを飾ったユーロップカー(UCIワールドツアーライセンス申請)とヴィーニファンティーニ(2014年イエローフルオ)はチームリストに入っていない。

ツール・ド・ランカウイ2014出場チーム
UCIプロチーム
ティンコフ・サクソ
カチューシャ
オリカ・グリーンエッジ
アスタナ
ベルキンプロサイクリング

UCIプロコンチネンタルチーム
MTNキュベカ
ユナイテッドヘルスケア
アンドローニジョカトリ
チームコロンビア

UCIコンチネンタルチーム
トレンガヌTSG(マレーシア)
KSPO(韓国)
愛三工業レーシング(日本)
ジャイアント・チャンピオンシステム(中国:現マックスサクセス)
CCNジオス(ブルネイ)
OCBCシンガポール(シンガポール)
シナジーバクー(アゼルバイジャン)
タブリスペトロケミカル(イラン)

ナショナルチーム
マレーシア
インドネシア
香港

text:Kei Tsuji