イタリアのキャノンデールプロサイクリングが2014年のメンバーを確定させたと発表した。チームは新たにオスカル・ガット(イタリア)やマルコ・マルカート(イタリア)らを獲得し、クラシックレースで勝てる布陣に。また、2014年メンバーリストに名前が入らなかった増田成幸はチームを移籍する。



オスカル・ガット(イタリア)オスカル・ガット(イタリア) photo:Riccardo Scanferlaヴィーニファンティーニでエースを担っていた28歳のガットは、多くのUCIプロチームとの移籍交渉を行なった末に、キャノンデールプロサイクリングを選択した。2011年のジロ・デ・イタリア第8ステージでアルベルト・コンタドール(スペイン)を引き離して優勝を飾ったガット。クラシックレーサーとして力を伸ばし、今年ドワーズ・ドア・フラーンデレンで優勝を飾っている。

マルコ・マルカート(イタリア)マルコ・マルカート(イタリア) photo:Cor Vos解散するヴァカンソレイユ・DCMから移籍するマルカートもガット同様にクラシックレーサーとして名を馳せる29歳。2012年のパリ〜トゥールで前年2位の悔しさを晴らす優勝を果たしている。クラシックレースを幅広くカバーしながら、短いステージレースでは総合上位に絡むオールラウンドな脚質だ。

クラシックレースで孤立しがちだったペーター・サガン(スロバキア)にとってガットとマルカートの加入は朗報だ。クラシックシーズンで主導権を握る戦力がキャノンデールプロサイクリングに揃った。

レディオシャック・レオパードのメンバーとして今年のジャパンカップに出場した23歳のジョージ・ベネット(ニュージーランド)も新たに加入。ニュージーランド選手権2位の若きクライマーが、2年間プロとして過ごしたルクセンブルクチームを離れる。

スタジエールとして2013年を走ったダヴィデ・ヴィッレッラ(イタリア)をはじめ、ネオプロ選手が4名チームに加入。中でもロード世界選手権U23レースで独走勝利した18歳のマテイ・モホリッチ(スロベニア)は注目の存在になるだろう。

2013年から継続する選手は20名で、チームを離れるのは8名。増田はチームを離れるが、新しい所属先チームについては未発表だ。

ジョージ・ベネット(ニュージーランド)ジョージ・ベネット(ニュージーランド) マテイ・モホリッチ(スロベニア)マテイ・モホリッチ(スロベニア) photo:Kei Tsuji



キャノンデールプロサイクリング2014布陣
2014年度新規獲得選手
オスカル・ガット(イタリア) ← ヴィーニファンティーニ
マルコ・マルカート(イタリア) ← ヴァカンソレイユ・DCM
ジョージ・ベネット(ニュージーランド) ← レディオシャック・レオパード
マテイ・モホリッチ(スロベニア) ← ネオプロ(現U23世界チャンピオン)
ダヴィデ・ヴィッレッラ(イタリア) ← ネオプロ
アルベルト・ベッティオル(イタリア) ← ネオプロ
ダヴィデ・フォルモロ(イタリア) ← ネオプロ

2013年度からの継続選手
ペーター・サガン(スロバキア)
イヴァン・バッソ(イタリア)
モレーノ・モゼール(イタリア)
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)
ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)
テッド・キング(アメリカ)
マチェイ・ボドナール(ポーランド)
ギヨーム・ボワヴァン(カナダ)
アレッサンドロ・デマルキ(イタリア)
ミヘル・コッホ(ドイツ)
クリスティアン・コレン(スロベニア)
マティアス・クリセク(オーストリア)
パオロ・ロンゴボルギーニ(イタリア)
アラン・マランゴーニ(イタリア)
ダニエーレ・ラット(イタリア)
ファビオ・サバティーニ(イタリア)
ユライ・サガン(スロバキア)
クリスティアーノ・サレルノ(イタリア)
ホセ・サルミエント(コロンビア)
キャメロン・ウルフ(オーストラリア)

2014年度チームを離脱する選手
ステファノ・アゴスティーニ(イタリア) → ?
フェデリーコ・カヌーティ(イタリア) → ?
マウロ・ダダルト(イタリア) → ?
ティツィアーノ・ダラントニア(イタリア) → ?
ルーカスセバスティアン・アエド(アルゼンチン) → スカイダイブ・ドバイ
増田成幸(日本) → ?
マチェイ・パテルスキー(ポーランド) → CCCポルサット
ブリアン・ヴァントボルグ(デンマーク) → ?

text:Kei Tsuji

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