イタリア・マルケ州出身のミケーレ・スカルポーニ(イタリア)が、3年間所属したランプレ・メリダを離れ、カザフスタンのアスタナに移籍することが決まった。ジロ・デ・イタリアではエースとして総合優勝を狙う。



ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) photo:Kei Tsuji10月31日、カザフスタンのアスタナプロチームがプレスリリースを出し、スカルポーニと1年契約を結んだと発表した。チームには今年のジロ・デ・イタリア覇者ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)が所属しており、2014年はスカルポーニがジロ、ニーバリがツール・ド・フランスでエースを担うことになる。

ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) photo:Kei Tsujiアスタナのアレクサンドル・ヴィノクロフGMはプレスリリースの中で「ミケーレはアスタナのキャプテンとしてジロで総合優勝を狙う。チームの若い選手たちは彼からリーダーシップや戦略について多くのものを学ぶだろう。ツールで総合優勝を狙うヴィンチェンツォ・ニーバリを、経験豊かなミケーレがアルプスやピレネーでサポートする」とコメントしている。

現在34歳のスカルポーニは2002年にアックア・エ・サポーネでプロデビュー。スペインで2006年に勃発したドーピングスキャンダル「オペラシオンプエルト」で名前が挙がり、後にドーピングへの関与を認めたスカルポーニには2年間の出場停止処分が下された。

2008年にディキジョヴァンニで再起を果たすと、2009年ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝、同年ジロでステージ2勝。ジロ・デ・イタリアにはこれまで9回出場しており、2011年大会で総合2位。同大会総合優勝のアルベルト・コンタドール(スペイン)のタイトルが剥奪されたため、翌年のジロ開幕前にスカルポーニが総合優勝トロフィーを受け取っている。

今シーズンはGPエトルスキで優勝し、イタリア選手権2位、ジロ・デ・イタリア総合4位、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ5位という成績を残しており、イタリアで開催されたロード世界選手権ではニーバリのアシストとしての走りが光った。

text:Kei Tsuji

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