マスプロメーカーながら多くの車種がオーダーシステムに対応し、ほとんどの製造工程を大阪の自社工房にて行うパナソニック。パイプにタンゲ・プレステージを採用したクロモリディスクロード「ORCD01」がPOS(パナソニック・オーダー・システム)に追加。様々なコンディションで安定的な制動力を確保した1台だ。

パナソニック クロモリ・エンデュランスロード ORCD01パナソニック クロモリ・エンデュランスロード ORCD01 (c)パナソニックサイクルテック
ORCD01はブルベをはじめとした300km超えのロングライドや、コアなサイクリストの間で流行の兆しを見せるグラベルライドに対応するクロモリディスクロード。パイプは剛性のバランスに優れたタンゲ・プレステージを採用し、これを自社工房にて職人が1台1台手作業で溶接し組み上げている。

また、各パイプを繋ぐラグやエンドも自社工房にて製造されており、高い寸法精度が得られるロストワックス製法によって成型される。ORCD01のリアエンドはブレーキング時に発生するディスクブレーキ特有の大きな負荷を考慮した新設計の型を取り入れた。

ディスクブレーキの強力な制動力を受け止めるためローマウント設計が施されるディスクブレーキの強力な制動力を受け止めるためローマウント設計が施される (c)パナソニックサイクルテックシートチューブの裏側やチェーンステーのブリッジにはドロヨケ用のネジ台座が設けられるシートチューブの裏側やチェーンステーのブリッジにはドロヨケ用のネジ台座が設けられる (c)パナソニックサイクルテックフロントフォークのブレーキ台座はポストマウントタイプフロントフォークのブレーキ台座はポストマウントタイプ (c)パナソニックサイクルテック


ブレーキ台座はチェーンステー側に設置され、強力な制動力を受け止めるためローマウント設計が施され、台座はインターナショナルスタンダードタイプとしている。フロントフォークは幅を持たせたカーボンブレードに信頼性が高いアルミコラムを組み合わせ、ブレーキ台座にはポストマウントを採用した。

ブレーキ本体は対向ピストン採用のTRP SPYRE メカニカルディスクブレーキが標準装備。幅40mmのスマートな外観に加え、ペダリング時のヒールとの接触を防止している。リアブレーキケーブルはフレーム内に内蔵され、シンプルな外観を実現。タイヤは最大28Cまで装着可能とした。

リヤブレーキケーブルはダウンチューブからハンガーラグ後部まで内蔵されるリヤブレーキケーブルはダウンチューブからハンガーラグ後部まで内蔵される (c)パナソニックサイクルテックロストワックス製法によって成型されたオリジナルディスクエンドロストワックス製法によって成型されたオリジナルディスクエンド (c)パナソニックサイクルテック


販売パッケージはシマノ105を搭載した完成車とフレームセットの2タイプが用意される。カラーオーダーに対応し、単色の場合には32色の中から、指定のデザインパターンは7種類の中からチョイスすることができる。受注開始予定は2013年12月。納期は1ヶ月程度とのこと。

ロングライド中の雨の中でのダウンヒルでは、従来のキャリパーブレーキに制動力の大幅な低下やブレーキシューの磨耗といった不安を感じるライダーも少なく無いだろう。また、カンチブレーキを採用したランドナーやCXバイクでは未舗装路での制動力に不満を感じるライダーも多いはず。ORCD01はそんなアドベンチャー的乗り方なより安全に楽しみたいライダーにおすすめな1台だ。


パナソニック クロモリ・エンデュランスロード ORCD01
フレーム:タンゲ・プレステージヒートトリーテッドクロモリ、ディスク専用
フォーク:ディスク専用カーボン1-1/8 アルミコラム
カラー:1カラー32 色、デザイン 7 パターン
サイズ:460~610mm(10mm 刻み)計16サイズ
コンポーネント:シマノ 105
クランク:シマノ 105 50×34T 165mm or 170mm
ブレーキ:TRP SPYRE メカニカルディスクブレーキ 160mm ローター
スプロケット:シマノ TIAGRA CS-4600 12-30T
ホイール:シマノ WH-RX31
タイヤ:パナレーサー TOURER Plus Brevet Edition 700×26C
価 格 :
■フレームセット 147,000円(税込)~
■完成車 246,750円(税込)~
納 期:約1ヶ月
受注開始:2013年12月(予定)


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