8月8日、トレックが2014年以降メインスポンサーにつくUCIプロチーム(UCIワールドツアーチーム)が元全日本チャンピオンの別府史之(オリカ・グリーンエッジ)と2年契約を結んだと発表した。

2011年、トレックバイクを駆ってロンド・ファン・フラーンデレンを走る別府史之(日本、当時レディオシャック)2011年、トレックバイクを駆ってロンド・ファン・フラーンデレンを走る別府史之(日本、当時レディオシャック) photo:Makoto Ayano2006年と2011年に全日本選手権のダブルタイトル(ロード&TT)を獲得し、現在オーストラリアのオリカ・グリーンエッジに所属する別府史之。茅ヶ崎出身の30歳がトレックのワールドツアーチームで走る。

別府は2005年にディスカバリーチャンネルでプロ入りし、2008年にスキル・シマノへ。2009年にツール・ド・フランスに初出場し、最終ステージで敢闘賞を獲得した。2011年はレディオシャックジャージでジロ・デ・イタリアを完走。同年ロンド・ファン・フラーンデレンとパリ〜ルーベを完走し、日本人選手として初めて「モニュメント(五大クラシック)」全完走を達成。オリカ・グリーンエッジに移籍した2012年に再びジロを完走している。

2014年、レディオシャック・レオパードをベースに発足するトレックの新チームとフミの契約は2015年末までの2年間。同チームはファビアン・カンチェラーラ(スイス)やシュレク兄弟(ルクセンブルク)との契約を済ませており、世界トップチームの一つとして来シーズン以降の活躍に注目が集まる。

フミは「今回、トレックがスタートさせることになった新しいチームと契約の合意ができたことを嬉しく思っています。このチームには素晴らしい選手も多く所属し、私もその一員として、どう期待に応える走りをしていくのかとても楽しみです」とコメントしている。

また、トレック・スポーツマーケティング担当サイモン・トムソンは以下のようにコメント。「日本におけるサイクリングコミュニティーは世界的にも非常に確立されています。日本を代表するプロロードレーサーの別府史之選手が世界のトッププロチームに加わることは、日本の自転車界にとっても大きな意味があることだと感じています。フミはUSトレック本社でも人気のある選手で、このエキサイティングなプロジェクトの為にトレックファミリーの一員として迎え入れられることを本当に嬉しく思っています」。

text:Kei Tsuji