ツール・ド・フランス2009第4ステージを走り終えた選手たちのコメント。

ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)出典:letour.fr
トップタイムでゴールに飛び込むランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)トップタイムでゴールに飛び込むランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ) photo:Cor Vos「今日は最強と呼ばれるような走りをしたかった。仮にこれが個人タイムトライアルだったとしても、チームの誰かが優勝していたと思う。昨日のチームの走りは議論を呼んだけど、それがツールだ。私はプロトンの中での動き方を心得ているつもり。それは若さや強さではなく、年齢や経験から得られるもの。明日からは一日一日様子を見ながらレースを進めたい。」

「今年はボーナスタイムは無いし、明日や明後日は動くべきステージではない。明日も風が強い地域を通過するから、注意を怠れない。毎日何が起こるか分からないけど、マイヨジョーヌはアンドラまで動かないと思う。」

「レース中、マイヨジョーヌ獲得の可能性について考え始めていたんだ。『マイヨジョーヌを着れるなんてクール。いいシナリオだ』ってね。チームは出来る限りの走りをしただけ。ステージ優勝の他に何を求めるんだ? サクソバンクは終盤にタイムを挽回した。そんなのはよく起こること。それがサイクリングだ。とにかく今日は『ベストを尽くした』と胸を張って言えるような走りだった。サクソバンクはマイヨジョーヌを守るに値する走りだったよ。」

「とにかく一番重要なのは、チームがステージ優勝を飾ったこと、そしてライバルたちからリードを稼ぎ出したことだ。スタート前にアルベルト(コンタドール)にこう言った。『いいか、ステージ優勝は考えなくていい。重要なのはエヴァンス、サストレ、メンショフに分差をつけることだ』と。その結果は極めて成功に近い。この時点での(ライバルの)2分の遅れは大きい。」


アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)出典:astana-cyclingteam.com
スタートを待つアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)スタートを待つアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) photo:Cor Vos「幸せを通り越した喜びだ!素晴らしい走りだった。総合成績におけるライバルたちはこれで大きく遅れることになる。これは昨日の議論に対する答え。昨日の様々な憶測は、誤解から生じたもの。今日は我々はチームとしての団結を証明してみせた。ランスのマイヨジョーヌ獲得を僅差で逃したことは残念。今はリカバリーに励むよ。明日も風が強い危険なステージだ。」


リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)出典:astana-cyclingteam.com
「言葉が無いよ!これは生涯忘れることのない素晴らしい経験だ!興奮と闘志、恐怖感、高揚感が混ざり合った走りだった。団結力のある情熱的なチームしか、こんな走りは出来ないだろう。ツール・ド・フランスのチームタイムトライアルで優勝するなんて夢のようだ。」


ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)出典:letour.fr
スタート前に集中するファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)スタート前に集中するファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク) photo:Cor Vos「チームは全力を尽くした。マイヨジョーヌを守り抜いたことを誇りに思うよ。とにかくあと一日はマイヨジョーヌを着れるんだ。」

「今日は『スイス時計』の模範的な走りだった。マイヨジョーヌをいつまで着続けるかどうかは分からない。逃げを監視するか、それともしないか。明日のレースがどんな展開に持ち込まれるのかまだ分からない。一番大切だったのは、今日マイヨジョーヌを着て走ったことだ。そろそろ山岳ステージに目を向けて、チーム戦略にファーカスしないといけない。」


クリスアンケル・セレンセン(デンマーク、サクソバンク)出典:team-saxobank.com
「コースは非常にテクニカルで難しく、リズムを掴むのに苦労した。一度落車が起こりかけたけど何とか持ち直して、そこからゴールまでは全力走行だった。アスタナが強いことは分かっている。彼らに対しては山岳で攻撃を仕掛ける必要がある。でも今日はサストレとメンショフからタイムを奪ったんだ。悔やんでいることなんてないよ。」


マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC)出典:letour.fr
「レース中盤は(テクニカルなので)ノーマルバイクの方がタイムを稼げたかもしれない。今日は可能な限り密着して走った。メディアの多くはチームタイムトライアルについてあまり理解していないと思う。みんな一度走ってみるべきだ。『今日は苦戦しそう?』という質問を何度か受けたけど、スプリンターはチームタイムトライアルでもよく走れるんだ。」

「開始早々2km地点で無線が故障して、そこからは自分たちでペースを作った。僕らは鍛え上げられたチームだ。お互いの様子をケアしながら走った。これは個人競技じゃなくて、9人で行なうチーム競技。全員の力を最大限出してこそ、最高の結果が得られる。チームは100%の力で走った。勝利には手が届かなかったけど、充分に満足しているよ。」


ガーミンのマシュー・ホワイト監督 出典:slipstreamsports.com
「とても満足のいく走りだった。レース序盤に数名が脱落したので、最後まで残った5人の選手は非常に大きなプレッシャーを感じていたと思う。今日は風が強く、そして道が細い。非常に走りごたえのあるコースだった。5人で走ったにも関わらず、第2計測と第3計測では暫定トップだった。これは彼らの強さの証明だ。明日もチームは攻撃するよ。」


カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)出典:davitamon-lotto.com
スタートを待つカデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)スタートを待つカデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット) photo:Cor Vos「個人的にはいい走りが出来た。でもそれだけでは足りない。レース序盤にユルゲン(ファンデンブロック)を失ってしまったことが大きな痛手。特に終盤の向かい風区間でチームは力不足だった。今日のコースはチームタイムトライアル向きではない。落車を避けるために、いくつかのコーナーではかなりの減速を強いられた。今から総合成績を見直して研究するよ。」

最新ニュース(全ジャンル)