ツール・ド・フランス2013第7ステージは、キャノンデールが圧倒的な力で集団を牽引し、ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)が、ようやく今ツール初勝利となった。4賞では山岳賞がブエル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル)に移行した。

ステージ優勝・ポイント賞のペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)

マイヨ・ヴェールのリードを大きく開いたペーター・サガン(キャノンデール)マイヨ・ヴェールのリードを大きく開いたペーター・サガン(キャノンデール) (c)Makoto.AYANO胸のキャノンデールのロゴを指してチームの勝利をアピールするペーター・サガン(キャノンデール)胸のキャノンデールのロゴを指してチームの勝利をアピールするペーター・サガン(キャノンデール) (c)Makoto.AYANO今日は、ぼくたちのチームとしての強さを示せた。選手全員がひとつのことに集中し、全員がぼくを信頼している。彼らがぼくのためにしっかり仕事してくれるのは、ぼくが良い結果を出したいことを彼らが知っているからだ。自分向きのステージかどうかは関係なく、ぼくは勝ちを狙いにいく。

チームメイトたちは、ぼくの期待以上の働きさえしてくれる。今日は2番目の山岳で、チームとしてしっかり機能してスプリンターたちを脱落させた。それで今日はしっかり走れると確信しはじめた。そこでこう言った。「中間スプリントポイントまで牽くことができたら後は流そう」 たぶん、他のチームも出てきて、最後まで牽くだろうと思ったからだ。

チームメイトたちは、その意図がわからなかったみたいで、こう言われた。「最後まで牽くことはできる。でも、ここでじっと待機して、他のスプリンターを待つ理由はない」 それでチーメイトたちが、集団前方でハードに仕事をしたんだ。

これで第1週(のスプリントステージ)は終わる。でも、まだ2週間も残っている。ツール・ド・フランスのゴールまでは、まだ道のりは長い。不運なことがなければ、パリまでずっとポイント賞ジャージを維持できるはずだ。


総合1位のダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ)

マイヨジョーヌを守ったダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ)マイヨジョーヌを守ったダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ) (c)Makoto.AYANOマイヨヴェールのペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)とマイヨジョーヌのダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ)マイヨヴェールのペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)とマイヨジョーヌのダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ) photo:Cor Vos今日はずっと浮かれた気分だった。すごく特別な機会だった。今日は、キャノンデールからのプレッシャーが厳しかった——キャノンデールはどのチームにもプレッシャーを与えていたから、今日は彼らが勝つのにふさわしい。サイモン・ゲランス(オーストラリア)とサイモン・クラーク(オーストラリア)、ミハエル・アルバジーニ(スイス)がしっかり働いてくれたので、最後にヤン・バケランツ(ベルギー、レディオシャック・レオパード)を吸収することができた。

おかげで、もう1日マイヨ・ジョーヌを着ることができる。ジェロ[サイモン・ゲランス]のスプリントのために走りたかったのだけど、今日のチームの目的はマイヨ・ジョーヌを守ることだと言われた。チームとして、それをやった。

ゴールはとても激しかった。ただ、集団がいつもより小さかったのは幸運だった。実際に大集団でゴールに来たなら、とても恐ろしかったと思う。今日はチームとして守りの走りだった。明日は防戦も難しい日になりそうだ。でも、今日は「任務完了」といってもいいだろう。ゴールまでの時間が迫ってくるにつれて、自分がややナーバスになっていることに気付いた。

でも、残り3kmのバナーを過ぎたあたりで、少し落ち着きを取り戻していた。明日もマイヨ・ジョーヌをキープしたいというのは、かなり言い過ぎだと思う。自分のベストを尽くすつもりだ。でも、クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)などの選手たち……彼らからのプレッシャーはかなり厳しくなるはずだ。明日は山岳1日目ということもあって、総合候補たちが互い(のパフォーマンス)を試さない理由はない。彼らは、この7日間、互いにどう動くかを読みあってきたはずだ。だから、明日はマイヨ・ジョーヌを守るのは、かなり厳しくなると考えている。


山岳賞のブレル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル)

素晴らしい登坂力でマイヨアポアを獲得したブレル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル)素晴らしい登坂力でマイヨアポアを獲得したブレル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル) (c)Makoto.AYANOまずは、今日、このレースの前方で走る機会を持てたことを感謝したい。アタック後に、目立つことができたのはよかった。さらに良かったのは、ここがアルビで、ここの観客がぼくのことを知っていることだ。ぼくのホームタウンだからだ。

ピレネーに入る直前に山岳賞の水玉ジャージを獲得できた。趣向としてもおもしろい。でも、山岳賞が、自分やチームにとっての主な目標ではない。まず、ぼくにはジャンクリストフ・ペロー(フランス)のアシストの役割があるし、彼は調子もかなり良い。

チームとしては山岳に入るのが楽しみではあるが、それは山岳賞ジャージを守るためではない——それは別の問題だ。明日、山岳賞ポイントを稼ぐには、アクス・トロワ・ドメーヌでトップ10に入る必要があるが、無理そうだ。


新人賞・ステージ4位のミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)

新人賞ジャージ、マイヨ・ブランを守ったミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)新人賞ジャージ、マイヨ・ブランを守ったミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) (c)Makoto.AYANOタフで緊張感のある1日だった。キャノンデールがペースアップしたとき、彼らがあのペースをあれほど長く牽き続けられるとは思わなかった。でも、最後には、しっかりとスプリント勝負に持ち込めたので、ようやく満足している。最後にはシルヴァン・シャヴァネル(フランス)のアシストもあって、4位でゴールできた。

新人賞ジャージを維持したまま、総合成績も上位につけている。もちろん、シャヴァネルも上位をキープし続けるつもりだろう。明日からは、これまでとは異なる局面に入るのはわかっている。そして、山岳での自分の力はよくわからない。新人賞ジャージの候補となる選手は多いし、そのなかにはぼくよりも山岳を得意とする選手も多い。

名前をあげるなら、ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)、ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)、ティボー・ピノ(フランス、FDJ.FR)といった選手たちだ。山岳での調子がよかったら、自分の運を試してみるつもりだ。ティレノ〜アドリアティコやこの前のドーフィネのときみたいにやってみるつもりだけど、この2つのレースはツールとはまったく異なる。だから今回どうなるかを予想するのは、やはり難しいと思う。


敢闘賞のヤン・バケランツ(ベルギー、レディオシャック・レオパード)

敢闘賞を獲得したヤン・バケランツ(ベルギー、レディオシャック・レオパード)敢闘賞を獲得したヤン・バケランツ(ベルギー、レディオシャック・レオパード) (c)Makoto.AYANO集団の前で逃げていたときは、マイヨ・ジョーヌを取り戻すことを考えていた。でも、あまりタイム差のアドバンテージを得られなかった。今朝はバスのなかで、チームメイトたちに笑いながら「今晩はマイヨ・ジョーヌに戻りたい」と言った。でも、こういうタイプのステージでは無理だった。

どの選手にとってもハードなステージで、ましてやキャノンデールが最初の山岳であんなペースで牽き倒した後だと、誰もがさらに疲れてしまっていた。これが明日からの本格的な山岳ステージだったら、選手がためらう状況もあったと思う。そうなると、ぼくのような選手が全力を出すには有利になる。

わかりにくいと思うけど、ちょっとしたためらいが2〜3分の差につながって、それでステージ優勝できることがある。仮にそういう状況になっていたら、マイヨ・ジョーヌを取り戻せていたかもしれない。さらに3分のアドバンテージを得ることができていたら、しばらくのあいだマイヨ・ジョーヌをキープできたかもしれなかった。


※ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。

translation & text: Seiya.YAMASAKI
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