サクソティンコフとレディオシャックがツール出場メンバーを発表

開幕が9日後に迫ったツール・ド・フランス。サクソ・ティンコフとレディオシャック・レオパードの2チームが出場メンバーを発表したデンマークチームはアルベルト・コンタドール（スペイン）を、ルクセンブルクチームはアンディ・シュレク（ルクセンブルク）をエースに立てる。宮澤崇史（サクソ・ティンコフ）は選出されなかった。

アルベルト・コンタドール（スペイン、サクソ・ティンコフ） photo:Cor Vosサクソ・ティンコフのエースは、2007年と2009年大会の優勝者（2010年の優勝記録は抹消）であるコンタドール。2008年にグランツール全制覇を成し遂げた30歳のコンタドールが2年ぶりにツールに出場する。コンタドールが絶大な信頼を置くスペイン人アシストたちの他、マイケル・ロジャース（オーストラリア）やロマン・クロイツィゲル（チェコ）ら、豪華なアシスト勢が揃う。平坦ステージではダニエーレ・ベンナーティ（イタリア）がスプリント勝利を狙うことになるだろう。

アンディ・シュレク（ルクセンブルク、レディオシャック・レオパード） photo:Kei Tsujiレディオシャック・レオパードからはアンディ・シュレク（ルクセンブルク）が出場。41歳のイェンス・フォイクト（ドイツ）や37歳のアンドレアス・クレーデン（ドイツ）ら、ベテランが揃っている。スイス選手権タイムトライアルで優勝したファビアン・カンチェラーラ（スイス）はロード世界選手権を見据えて欠場。

コンタドールの記録抹消によって2010年大会で総合優勝に輝いたシュレクは、昨年クリテリウム・ドゥ・ドーフィネで落車して仙骨を骨折。ツールを欠場したため、コンタドールと同じく2年ぶりの出場となる。しかし今シーズンは序盤から精彩を欠いており、ツアー・ダウンアンダーやティレーノ〜アドリアティコ、バスク一周を途中リタイア。前哨戦ツール・ド・スイス総合40位と、まだ一時の輝きを取り戻せていない。




text:Kei Tsuji