ジロ・デ・イタリアで何度もゴールスプリントに絡みながら、あと一歩勝利に届かずにいたエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)がフランスの地で久々の勝利を収めた。起伏に富んだコースで絞られた75名によるゴールスプリントで、トラックレースのスペシャリストが勝った。

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013第2ステージ・コース高低図クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013第2ステージ・コース高低図 image:A.S.O.レース中盤から4級、4級、3級、2級、4級のカテゴリー山岳が連続し、ゴール12km手前で2級山岳サンティエ峠を越える191kmのアップダウンコースで行なわれたクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第2ステージ。

逃げを見送ったメイン集団がペースを落とす逃げを見送ったメイン集団がペースを落とす photo:Riccardo Scanferla逃げが決まりやすいレイアウトだけに、スタート後1時間の平均スピードが50km/hに達するハイスピードな幕開け。ルディ・モラール(フランス、コフィディス)、トマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ)、アルノー・ジェラール(フランス、ブルターニュ・セシェ)の3名が飛び出し、ホセ・メンデス(ポルトガル、ネットアップ・エンドゥーラ)が追いついたところでレースは沈静化した。

メイン集団をコントロールするユーロップカーメイン集団をコントロールするユーロップカー photo:Riccardo Scanferlaカテゴリー山岳で積極的にポイントを稼いだのは山岳賞ジャージ(山岳賞2位)を着るダムソー。2日連続エスケープのダムソーは、マイヨジョーヌを着るダヴィ・ヴェイユー(カナダ、ユーロップカー)から山岳賞トップの座を奪うことに成功する。

マイヨジョーヌを着て走るダヴィ・ヴェイユー(カナダ、ユーロップカー)マイヨジョーヌを着て走るダヴィ・ヴェイユー(カナダ、ユーロップカー) photo:Riccardo Scanferlaユーロップカーが率いるメイン集団は逃げグループとのタイム差を5分以内に抑え込む。ゴールまで40kmを切ると、ジャンニ・メールスマン(ベルギー)で勝利を狙いたいオメガファーマ・クイックステップが集団ペースアップを開始する。逃げを捕まえ、スプリンターを振るい落としたいオメガファーマの牽引によって、体調不良のアンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)が脱落した。

ラスト30kmから独走するルディ・モラール(フランス、コフィディス)ラスト30kmから独走するルディ・モラール(フランス、コフィディス) photo:Riccardo Scanferlaタイム差が1分を切ると、コフィディスがモラールが逃げグループの中からアタック。ラスト30kmからモラールは独走に持ち込んだが、オメガファーマとユーロップカーが率いるメイン集団を振り切ることは出来ない。結局モラールはラスト15kmで吸収された。

この日最後の2級山岳サンティエ峠が始まるとホセ・エラーダ(スペイン、モビスター)やイヴァン・サンタロミータ(イタリア、BMCレーシングチーム)がアタックを仕掛ける。登坂距離2.7km・平均勾配7.6%のこの登りでサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)やナセル・ブアニ(フランス、FDJ)が相次いで脱落。マイヨブランを着るトムイェルテ・スラグテル(オランダ、ブランコプロサイクリング)まで遅れてしまう。

メイン集団から10秒ほどのリードを得てこの2級山岳をクリアしたのは、カウンターアタックを成功させたレイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)。単独で飛び出したターラマエを、シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)らが献身的にメイン集団を率いて追撃する。キャノンデールプロサイクリングの引きも加わり、ターラマエはラスト2kmで吸収。登りと下りで絞られた75名によるゴールスプリントが始まった。

前日ステージ2位のメールスマンがタイミング良くスプリントを開始。しかし、ピュアスプリンターを欠く中で、ヴィヴィアーニの加速力はずば抜けていた。

メールスマンを悠々と抜き去り、フィニッシュラインに向けて伸び続けるヴィヴィアーニが勝利。メールスマンが2位、トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・レオパード)が3位に。総合上位陣は集団内でゴールし、ヴェイユーがマイヨジョーヌを守っている。

ゴールスプリントを制したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)ゴールスプリントを制したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング) photo:Riccardo Scanferla
今シーズン初勝利を喜ぶエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)今シーズン初勝利を喜ぶエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング) photo:Riccardo Scanferlaヴィヴィアーニは5月のジロ・デ・イタリアでマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)と何度もスプリントを繰り広げ、2度のステージ2位を含む4度のトップ5フィニッシュ。あと一歩カヴェンディッシュに届かず、ハンドルを叩いて悔しがる姿が度々見られた。

トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・レオパード)がマイヨブランを獲得トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・レオパード)がマイヨブランを獲得 photo:Riccardo Scanferla久々の勝利だけに喜びも一入。ヴィヴィアーニは「今シーズン初勝利。とにかく嬉しい。ジロではカヴェンディッシュの後ろで2度ステージ2位を経験。ジロを良いコンディションで終えたおかげで、ブアニやフースホフトが脱落する中、僕だけメイン集団に残れたんだ。ボドナールとコレンのおかげで、完璧なポジションからスプリントを開始した」と振り返る。

2011年のトラック世界選手権スクラッチレースで銀メダルを獲得しているヴィヴィアーニ。ツール・ド・フランスには出場せず、このドーフィネを区切りとして短い休息期間に入ると言う。「第6ステージまでは走る予定でいる。シーズン序盤から走り続けたので、そこで一旦ストップ。ツール・ド・フランスではペーター・サガンがエーススプリンターを担う。僕は8月からレースを再開するよ」。

選手コメントはレース公式サイトより。


クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2013第2ステージ結果
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)   4h39'15"
2位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
3位 トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・レオパード)
4位 レイナード・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、アルゴス・シマノ)
5位 アントニー・ジェラン(フランス、FDJ)
6位 アルマンド・フォンセカ(フランス、ブルターニュセシェ)
7位 ブラム・タンキンク(オランダ、ブランコプロサイクリング)
8位 ワレン・バーギル(フランス、アルゴス・シマノ)
9位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、ヴァカンソレイユ・DCM)
10位 ウェズリー・サルツバージャー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
129位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ)                +6'31"

個人総合成績
1位 ダヴィ・ヴェイユー(カナダ、ユーロップカー)               7h56'50"
2位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)    +1'56"
3位 トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・レオパード)        +1'57"
4位 ワレン・バーギル(フランス、アルゴス・シマノ)
5位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
6位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
7位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)
8位 リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング)
9位 アンヘル・マドラソルイス(スペイン、モビスター)
10位 ゲラント・トーマス(イギリス、スカイプロサイクリング)

ポイント賞
ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)

山岳賞
トマ・ダムソー(フランス、アルゴス・シマノ)

新人賞
トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・レオパード)

チーム総合成績
ユーロップカー

text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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