南信州ステージは昨年の再現のように。優勝こそピエールパオロ・デ・ネグリ(ヴィーニファンティーニ)だが、ここで総合1位2位に躍り出たのは、チームNIPPO・デローザのジュリアン・アレドンドとフォルッナート・バリアーニ。

ピエールパオロ・デ・ネグリ(ヴィーニファンティーニ)が優勝ピエールパオロ・デ・ネグリ(ヴィーニファンティーニ)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
4賞ジャージそろい踏み4賞ジャージそろい踏み photo:Hideaki TAKAGI5月22日(水)、ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ南信州が、長野県飯田市で行われた。当日は朝から晴れ渡り強い日差しでレース中は気温30度以上に。加えてもともと難易度の高いコース。上位陣の攻撃により序盤からサバイバルレースに。
8周目、逃げ続ける先頭の6人8周目、逃げ続ける先頭の6人 photo:Hideaki TAKAGI
JR飯田駅前から飯田市内のメインストリートをパレード走行するその先頭は、牧野光朗飯田市長。沿道の市民や子どもたちが手を振る中周回コースへ。飯田市は自転車のまちで、このTOJではコース上のいたるところ、およそほとんどの人家の前では応援の手が振られる。

2周目に福島晋一ら6人の逃げ

レースは1周12.2kmを12周してからゴールへ向かう148.0km。大きく1箇所上りがありほかもアップダウンやカーブが連続する難易度の高いコース。1周目からアタックがかかり、2周目の上りで数人が抜け出して下りを経て6人の逃げができる。福島晋一(チームNIPPO・デローザ)、マリウス・ヴズィアック(マトリックスパワータグ)、吉田隼人(シマノレーシング)、阿部嵩之(チーム右京)、ロビー・ハッカー(ドラパック)、ダヴィデ・ヴィガーノ(ランプレ・メリダ)だ。
8周目、メイン集団のペースを上げるジュリアン・アレドンド(チームNIPPO・デローザ)8周目、メイン集団のペースを上げるジュリアン・アレドンド(チームNIPPO・デローザ) photo:Hideaki TAKAGI
メイン集団は追走の動きも出るがやがて落ち着く。しかし4周目目でメイン集団の先頭が活性化、有力選手が前方で下り始めるがやがて集団は一つに。そして逃げに乗せていなかったヴィーにファンティーニからステファノ・ボルチが抜け出して単独追走。
9周目、メイン集団から抜け出したジュリアン・アレドンド(チームNIPPO・デローザ)9周目、メイン集団から抜け出したジュリアン・アレドンド(チームNIPPO・デローザ) photo:Hideaki TAKAGI
6周目、NIPPOが集団をコントロールするが上りでアレドンドとバリアーニがペースを上げると有力選手も前方へ。そして下りで再び集団はまとまる。7周目にメイン集団からシモーネ・カンパニャーロ(チームNIPPO・デローザ)ら4人が抜け出し追走。先頭から6人、1人、4人そして数を減らしたメイン集団に。

メイン集団でペースを上げるジュリアン・アレドンド

8周目、前方は3つに分かれたまま。メイン集団はアレドンドとバリアーニが攻撃を仕掛け、下りでまとまるがさらに数を減らす。9周目は前方の11人がひとつにまとまり、いっぽうでメイン集団はアレドンドとバリアーニがペースを上げ、下りでまとまる。10周目、先頭から8人が下がってメイン集団が吸収する。先頭はこれで福島、カンパニャーロ、モングッジの3人に。
11周目、100km以上を逃げ続けた福島晋一(チームNIPPO・デローザ)が後続に吸収される11周目、100km以上を逃げ続けた福島晋一(チームNIPPO・デローザ)が後続に吸収される photo:Hideaki TAKAGI11周目、前の5人を追う西薗良太(チャンピオンシステム)11周目、前の5人を追う西薗良太(チャンピオンシステム) photo:Hideaki TAKAGI
11周目、先頭の3人からモングッジが抜け出しNIPPOの2人が下がると、同じタイミングでメイン集団からアレドンドがアタック。これに反応したのはバリアーニ、トマ・ルバ(ブリヂストンアンカー)、ピエールパオロ・デ・ネグリ(ヴィーニファンティーニ)。さらにKOMまでにはダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)、ダレン・ラプソーン(ドラパック)、西薗良太(チャンピオンシステム)らが合流。先頭は単独でモングッジ、追走は9人に。

3人でゴールへ

そして最終周回の上り、アレドンドがアタックしバリアーニとデ・ネグリが反応し3人で上る。そして先頭のモングッジを捕らえるとバリアーニがさらにペースを上げてモングッジを振り払い、アレドンド、バリアーニ、デ・ネグリの3人で下ってゴールへ向かう。3人は均等にローテーションして最後の直線勝負でデ・ネグリが先行しステージ優勝。アレドンドとデ・ネグリの前日までのタイム差は37秒。このタイム差が効いてアレドンドが個人総合リーダーに。2位にはバリアーニが続いた。
11周目、KOMで9人になる追走グループ11周目、KOMで9人になる追走グループ photo:Hideaki TAKAGI
最初から最後までNIPPOの完全なコントロール下のレースだった。「大門監督からは逃げずに温存しろ」と言われていた福島は2周目にアタック。じつに100km以上を逃げて、終盤に吸収後もチームのアシストをこなした働きぶりは、「今日は完全燃焼した」と本人がコメントするほど。常に先手で攻撃を仕掛け前方にチームメイトを配置。福島が遅れだしたタイミングでアレドンドがアタックしたのも、直線区間で見えていたとはいえさすがの動き。

毎周のように上りでアレドンドがペースアップしたため集団は小さくなり脱落者も多く、結果22人がDNFとなったサバイバルレースに。アレドンドの上りでのスピードは群を抜いており、ペースアップのつもりが後方が離れてアタックのようになることもしばしば。
最終周回に入る追走グループの9人最終周回に入る追走グループの9人 photo:Hideaki TAKAGI
そして重要な局面でパンクしながらも先頭集団で戦った西薗は個人総合4位に浮上。この先は得意な山岳ステージ。さらに順位を上げることは可能だ。
南信州で早くもリーダーとなったNIPPO。昨年と似た展開だが、昨年ほどのタイム差はついていない。他チームにとってはまだまだ攻撃して展開を作ることは可能な範囲だ。
最終周回、3人の先頭最終周回、3人の先頭 photo:Hideaki TAKAGI大声援を受ける地元飯田在住、10位の福島晋一(チームNIPPO・デローザ)大声援を受ける地元飯田在住、10位の福島晋一(チームNIPPO・デローザ) photo:Hideaki TAKAGI


結果
第3ステージ南信州 148.0km
1位 ピエールパオロ・デ・ネグリ(ヴィーニファンティーニ)3時間52分40秒
2位 フォルッナート・バリアーニ(チームNIPPO・デローザ)
3位 ジュリアン・アレドンド(チームNIPPO・デローザ)
4位 クリスティアーノ・モングッジ(ヴィーニファンティーニ)+20秒
5位 ダレン・ラプソーン(ドラパック)
6位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカー)
7位 西薗良太(チャンピオンシステム)
8位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)+44秒
9位 ロビー・ハッカー(ドラパック)
10位 福島晋一(チームNIPPO・デローザ)+3分03秒

個人総合成績 第3ステージ終了時点
1位 ジュリアン・アレドンド(チームNIPPO・デローザ)7時間55分40秒
2位 フォルッナート・バリアーニ(チームNIPPO・デローザ)+02秒
3位 ダレン・ラプソーン(ドラパック)+24秒
4位 西薗良太(チャンピオンシステム)
5位 クリスティアーノ・モングッジ(ヴィーニファンティーニ)+30秒
6位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカー)+31秒
7位 ピエールパオロ・デ・ネグリ(ヴィーニファンティーニ)+31秒
8位 ロビー・ハッカー(ドラパック)+49秒
9位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)+56秒
10位 福島晋一(チームNIPPO・デローザ)+3分15秒

個人総合ポイント賞 第3ステージ終了時点
1位 ピエールパオロ・デ・ネグリ(ヴィーニファンティーニ) 25点
2位 パク・ソンベク(KSPO)25点
3位 ジュリアン・アレドンド(チームNIPPO・デローザ)24点

個人総合山岳賞 第3ステージ終了時点
1位 ダヴィデ・ヴィガーノ(ランプレ・メリダ)19点
2位 ロビー・ハッカー(ドラパック)15点
3位 福島晋一(チームNIPPO・デローザ)10点

個人総合新人賞 第3ステージ終了時点
1位 ジュリアン・アレドンド(チームNIPPO・デローザ)7時間55分40秒
2位 ロビー・ハッカー(ドラパック)+49秒
3位 ネイザン・アール(ヒューオン・ジェネシス)+3分20秒

チーム総合時間賞 第3ステージ終了時点
1位 チームNIPPO・デローザ 23時間50分06秒
2位 ドラパック +6分09秒
3位 ブリヂストンアンカー +6分31秒

photo&text:高木秀彰
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