北半球は冬真っ盛り。厳しい寒さの中、ライドに出るのをためらってしまうサイクリストも多いのではないだろうか。ロンドン発のハイパフォーマンスサイクリングウェアブランドのRaphaが提案するウインターライドウェアを紹介しよう。冬が好きになる、ライドへ出たくなるウェアたちだ。



Rapha "Love the Winter"Rapha "Love the Winter"

Love the Winter 冬が、好き。

列島の冬は寒い。その土地に長く住まえば住まうほどに、冬の寒さは身体化される。マイナス何度かどうかが勲章となる北海道だろうが、2階の窓から出入りを余儀なくされる豪雪の新潟だろうが、常夏のレッテル張りを受ける沖縄だろうが、寒いものは寒い。冬は寒い。

路上にしか存在しえないロード・サイクリストにとって、寒空の下へ飛び出して行くことはある種の勇気を必要とする。コタツでぬくぬくとミカンを剥く家族、あるいは布団の中で余熱に包まれている恋人を一瞥してドアを開くのには、少しの勇気か、あるいは決意がいる。はじめの5分は、ジャケットのジッパーがそれ以上上がらないことが恨めしい。いつもより気持ちケイデンスを高めて、少しでも熱を生み出そうとするその努力はやがて報われ、ジッパーを下へ引く。そうして、ようやくウインターライドの始まりだ。




ウインターカラーウインターカラー ウインターカラーウインターカラー

Love the Winter, Love the "Winter Coller"
ウインターカラー


寒くて当然の走りはじめ、ジャケットと首筋のわずかな隙間に入ってくる冷たい空気をシャットアウトするウインターカラーがあれば辛い寒さを和らげることができる。走りはじめから寒くないレイヤリングは、残念ながらその後のライドでのオーバーヒートを予告しているようなもの。100%メリノウール製の薄手のウインターカラーは、かさばらず汗をかいても冷たく重くなることがない。最初の登り坂に着いたら脱いで背中ポケットへ。ウインターライドレイヤリングの、小さくも重要なアイテム。カラーもバリエーションに富み、ウェアとコーディネートできる。

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給水や補給に心を砕く夏のライドに比べて、冬のライドではウェアの選択が大きな関心事になる。何をどう着るか。ベースレイヤー1枚でも半袖にするか、長袖にするかの選択肢がある。運動強度の高さ、今日走るコースの峠道の有無、標高、天候、方角、さまざまな要因を敏感に嗅ぎ分けて、その日のベスト・コーディネートを探る。凍えること無く、かといって暑くなりすぎることの無い絶妙なウェア選びがハマった時の喜びは、ウインターライドに出かけるサイクリストしか知りえないもの。当然、装いがスマートであればあるほどその喜びは倍増する。



ウインタータイツウインタータイツ
Love the Winter, Love the "Winter Tights"
ウインタータイツ


冬のライドの必須アイテムがウインタータイツ。あえてパッド無しにデザインされており、春から秋まで履くお気に入りのビブショーツの上から履く。走り慣れたライダーであれば、自分に合ったビブショーツを2〜3着は持っているもの。いつものフィーリングを保ったまま、冬のライドができる。毎回ショーツを洗えばいいので、タイツの洗濯の回数を減らすことができる。土日で続けて乗るライダーにとっては、日曜の朝に生乾きのタイツを履く心配がない。裏起毛のサーモルーベ製で、伸縮性に富みペダリングを妨げない。冬のライドで風を浴びるのを嫌がり人の後ろについてばかりのライダーへの「Wheel Sucker(コバンザメ野郎!)」のメッセージがこっそりと臀部にあしらわれる。冬でも走るすべてのサイクリストに。メンズ、ウィメンズ、そしてより耐風性を向上した厳寒期用のディープウインタータイツをラインナップ。

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Rapha "Love the Winter"Rapha "Love the Winter"

常にペダリングで回転する下半身は、気温に合わせたウインタータイツを履けばいいので、チョイスは難しくない。寒さを正面から受け止める上半身は、個人によって発汗量も違い暑さ寒さの感じ方が変わってくるためにウェア選びの重要性は高い。気温0度前後、厳冬下でのライドでは、長袖のベースレイヤーに防風性能に優れるハードなジャケットを着ることになる。登り下りがあまり無く、一定のペースで走る時に最適なチョイス。とはいえ、坂があったら登りたくなるのがサイクリストの性。ジャケットにベンチレーション機能がついていれば申し分なく登りと下りをこなす事ができる。



クラシックソフトシェルジャケットクラシックソフトシェルジャケット クラシックソフトシェルジャケットクラシックソフトシェルジャケット

Love the Winter, Love the "Classic Soft Shell Jacket"
クラシックソフトシェルジャケット


最も美しく機能的なジャケットと英国各誌に評された、Raphaが誇る傑作冬用ジャケット。ソフトシェル素材は、完璧な防風性と高い耐水性を誇り、厳冬期でも冷風をシャットアウトする。悪天候下のライドも想定し、リアタイヤからの水の跳ね上げを防ぐ収納式のマッドフラップを装備。メッセンジャーバッグの使用を想定した左肩の補強(ブラックカラーはレザー、その他の色はキャンバス地)がなされ、デザイン的にもアクセントが加えられる。ジャケットながらタイトなシルエットは、その下にたくさん着込む必要がないことを表している。登り坂や、ハイペースのライディングで暑くなった時には、ジッパー式のベンチレーションを開けば体温調節も容易。2011シーズンの新色としてグレーが追加された。メンズ、ウィメンズをラインナップ。

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もう少し気温が高い時や、軽快にライドを楽しみたい時には、アウターとして着られるジャージで過ごしたい。ジャケットよりもよい着心地でスムースにライドができる。もし長い下り坂がコースに含まれる時や、北風が心配なら、ウィンドジャケットを1枚、背中のポケットに忍ばせておけばそれで事は足りる。冬でも峠を攻めるサイクリストのベースとなる選択。ジャケットを羽織ってのLSDに飽きてきた頃のレイヤリングにも。



ウインタージャージウインタージャージ
Love the Winter, Love the "Winter Jersey"
ウインタージャージ


厚手のスポーツウール素材から作られるウインタージャージは、太陽の出ている冬のライドにうってつけ。クラシックソフトシェルジャケットでは暑くなりすぎる5度前後の状況で重宝する一枚。スポーツウールならではの柔らかく着心地のよいジャージはライド中に体をリラックスさせてくれる。リアポケットは2重構造になっており、ウインドジャケットや補給食、コンパクトカメラまでたっぷりと収納できる。裏メッシュのベンチレーションジッパーを備え、オーバーヒート対策も万全。2011シーズンの新色モロッコブルーは気品のある落ち着いた色合い。定番のブラックとの2色展開。

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ウインドジャケットウインドジャケット ウインドジャケットウインドジャケット

Love the Winter, Love the "Wind Jacket"
ウインドジャケット


薄手ながら高い防風性と透湿性で、羽織ればロングスリーブのジャージを優秀な冬用ジャージに変貌させてしまうほどのポテンシャルを持つウインドジャケット。スリムなシルエットは、ウインドブレーカーにありがちなバタつきとは全くの無縁。デザインとして違和感無くあしらわれるリフレクター、体型に合わせて裾を絞ることのできるドローコード、袖のネオプレーン製リブは寒風の進入を許さない。軽く、折り畳んだ時のコンパクトさは、秋口から春先、あるいは夏の超級山岳のためにも使える、オールシーズン・ウインドブレーカー。

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とはいえ、突然の大雪や大雨が降った時は家にいるのも選択のひとつだ。せっかくの休日だからペダルは踏まねば、と無理に景色を楽しめないホームトレーナーに乗るよりも、書物からライドのインスピレーションを得てみるのもよい。一流のフォトグラファーによる瞬間の芸術を目にすることは、我々がライド中に五感で感じながらも言語化できないサイクリングの「何か」を見ることである。温かな室内で、ゆっくりとページを繰りながら次のライドへの滋養を蓄える。



ルーラー・フォト・アニュアル Vol.5ルーラー・フォト・アニュアル Vol.5 ルーラー・フォト・アニュアル Vol.5ルーラー・フォト・アニュアル Vol.5

Love the Winter, Love the "Rouleur Photo Annual Vol.5"
ルーラー・フォト・アニュアル Vol.5


斬新な切り口の記事と印象的な写真によって鮮烈に登場した自転車雑誌、ルーラーマガジン。毎年出版される、ルーラーのフォトグラファーによる偉大な写真集であるフォト・アニュアルも5年目を数えた。今号では、撮影のため昨年の野辺山シクロクロスへと来日したダニエル・シャープや、世界観のある写真で活躍する日本人フォトグラファーの和田やずか氏らがクレジットに名を連ねる。写真に収められた叙情的、あるいは扇情的なシーンが観るものをサイクリングの深淵へと誘う。

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Rapha "Love the Winter"Rapha "Love the Winter"

フォト・アニュアルから得たインスピレーションによって、ライドへ気持ちが急ぐ。悪天は去った。雨は上がり、路面の雪も溶けている。高いテンションとモチベーション、そして手足に塗り込んだウインターエンブロケーションの香りがライドへと急かすが、身支度をおろそかにはできない。フォト・アニュアルで見たプロのサイクリストのスマートなイメージを踏襲するならば、プロレベルでの使用を想定したプロチームジャケットを羽織るのが理想的な選択。ハイテンポなウインターライドに完璧に応えてくれるウェアを身にまとうことは、さらに遠くへとライダーを走らせる原動力になる。濡れている路面から水を跳ね上げて足を冷やさないよう、シューズカバーを。手首をすっぽりと覆うウインターグローブを装着して、プロに勝るとも劣らぬ、真冬のビッグライドへ。



ウインターエンブロケーション・パッケージウインターエンブロケーション・パッケージ ウインターエンブロケーションウインターエンブロケーション

Love the Winter, Love the "Winter Embrocation"
ウインターエンブロケーション


アメリカナショナルチャンピオンを擁するシクロクロスチーム、Rapha-FOCUSの選手たち御用達のウインターエンブロケーションクリーム。モン・ヴァントゥーの周辺に自生するハーブをモチーフに、脚をホットに、精神を落ち着かせる9種類の植物をブレンド。6時間脚をホットに保つ、真冬ライドの縁の下の力持ち。

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オーバーシューズオーバーシューズ ウインターグローブウインターグローブ

Love the Winter, Love the "Overshoes" and "Winter Gloves"
オーバーシューズ&ウインターグローブ


少々の雨や路面の跳ね上げならへっちゃらな100%ネオプレーンのオーバーシューズは、冬の必需品。内側には「ベルギーのウインターライド心得」がピンクの文字でプリントされている。機能の中にスマートなデザインを持ち込むRaphaのウインターグローブは、定評のある指切りグローブであるプロチームミットに採用されるハンドルに馴染むウレタンパッドを装備。カフスが長くとられ、手首から冷たい風が侵入するのを防ぐ。早々に暗くなる冬のライドに備え、側面にひっそりとリフレクターを配置し安全に配慮。

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プロチームジャケットプロチームジャケット プロチームジャケットプロチームジャケット

Love the Winter, Love the "Pro Team Jacket"
プロチームジャケット


通気性と防風性の相反する要素を、スリムフィットなジャケットデザインに落とし込んだプロチームジャケット。プロのレースからインスパイアされた、ハイテンポなウインタートレーニングに適したアウターだ。空気抵抗を抑えるタイトフィットなカッティングながら伸縮性のある素材を用いたことで動きやすさを確保。かつて名ジャーナリストがツール・ド・フランスの選手を評した「Forcat de la Route(路上の徒刑囚)」をテーマとするプロチームシリーズらしく、牢獄をイメージさせる格子模様が左腰に小さくあしらわれる。暗い中でも鮮明なチャートリュースと、締まった印象のブラックの2色をラインナップ。

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サイクリングウェアである以上高いパフォーマンスはあって当然であり、そこに着る喜びがあるかないか、それが問題だ。身を包むと気持ちが高ぶるウェア。誰にでもある一張羅を着る喜びは、Raphaのウェアを身にまとった時の高ぶりに似ているかもしれない。2月を控え、寒さがまだ増すこの冬。だからこそ、Raphaのウインターラインナップはライドへとあなたを誘う。冬を、春までの辛く長い季節ではなく、共存できる愛すべき季節としてサイクリストに伝えてくれるウェア。

Love the Winter、冬が、好きだ。





※Raphaのアイテムは 特約ショップおよび公式サイトにて購入可能だ。

ラファ公式サイト www.rapha.cc/
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