日本人による日本人のための自転車ブランドであるアンカーにオーダーシステムが用意されていることはご存知だろうか。カラーオーダーからアンカー独自のフィッティングシステムを利用したサイズ選び、パーツセレクトまでを行うことができ、ユーザーの体型、好み、予算にマッチした1台を提案できる仕組みとなっている。

今回の特集では、バイシクルセオ 船橋ガレージの堀江正展店長のコメントを通じて、アンカーのオーダーシステムを案内しよう。第2ページ目ではオーダーシステムに対応するショップのスタッフから寄せられたコメントを紹介する。

初心者でも不安なくバイクが作れる「アンカーオーダーシステム」

アンカーが提供する「オーダーシステム」は、30種類以上のカラーをペイントできる上に、コンポーネント、ハンドル、ステムも自由に選択できるなど、カラーオーダー+フィッティングがセットになったトータルで自分仕様のバイクが作れるシステム。信頼できるプロショップを通じてオーダーするため、初心者でも満足感が高く、不安なく自分のバイクを作り上げることができるのが特徴だ。

自身もアンカーに乗り、ブランドのことは熟知しているバイシクルセオ船橋ガレージの堀江店長自身もアンカーに乗り、ブランドのことは熟知しているバイシクルセオ船橋ガレージの堀江店長

熟練スタッフと対面で一緒にバイクを作り上げていく

ジャージからバイクのフレームまで、今やオーダーできないものがないほど、自分仕様のものが作れるようになった。しかし簡単にWebサイトでオーダーできるものが増えた半面、とくにバイクに関してはサイズやフィッティングの部分で合わないものをオーダーしてしまう危険もある。

しかしアンカーが提供する「オーダーシステム」は、実際のショップでスタッフと相談しながらバイクを作り上げていくもの。フレームカラーを選ぶだけではなく、アンカー独自のフィッティングシステムを使用して、フレームサイズの選択からフィッティングまで網羅する、トータルで自分好みのバイクが作れる。

自身もアンカーに乗り、このシステムを熟知している、バイシクルセオ 船橋ガレージの堀江正展店長は次のように語る。「システムといってしまうと、初心者の方はなんだか敷居が高いと感じてしまうかもしれないですが、そんなことはありません。完成車を購入する感覚で、ぼんやり“こんなのが欲しい”というイメージさえあれば、自分にぴったりのバイクができるので、かなりお得感の高いシステムだと思いますよ」

オーダーから納車まで約1か月

専用のシステムを駆使してオーダーバイクを作り上げる専用のシステムを駆使してオーダーバイクを作り上げる
ショップに来店して、オーダーを確定してから約1か月ほどで納車されるのが通常。パーツ類の組み上げは信頼できるショップの手によるものなので、こちらも安心して乗ることができるし、その後のメンテナンスもショップにお任せすれば安心だ。

「アンカーオーダーシステム」4つのステップ

気になるオーダーの流れは簡単に言えば、以下の4つのステップを踏む必要がある。

1.乗り方・使い方に合わせたモデルを選ぶ
2.フィッティングマシンでサイズを決める
3.カラーを決める
4.パーツをチョイスする

ここでは実際にステップ1〜4の流れを追いながら、オーダーする際の注意点などを紹介していくことにしよう。

1. 乗り方・使い方に合わせたモデルを選ぶ

アンカーのロードバイクには大きく分けて、レーシングモデルのRS、ロングライドモデルのRLの2種類のフレームがある。

「ロードレース、ヒルクライムなど、スピードの上げ下げや激しい上りを走るならRSシリーズを、これらをあまりしない乗り方をするならRLシリーズをおすすめしています。ただこれはあくまで一般的な選び方の話です。実際にはRSシリーズはかなりオールラウンドなコースに対応するバイク。お店には試乗車も準備していますので、迷う場合は乗り比べて決めてもらってもOKですよ(堀江店長)」

アンカー RS9アンカー RS9 photo:MakotoAYANOアンカー RS8アンカー RS8

アンカー RL9アンカー RL9 (c)ブリヂストンサイクルアンカー RL6アンカー RL6

RSシリーズにはフレーム素材の違いによって、RS9、RS8、RS6、RLシリーズにはRL9、RL8、RL6、RL3というグレードがある。最上位の「9」のフレームは、PROFORMAT 3ピースUHMカーボン製、「8」はROFORMAT 3ピースHMカーボン製、「6」「3」はPROFORMATアルミ製となっている。オーダーモデルの「6」「8」「9」はモデルにもよるが、デュラエース、アルテグラ、105、ティアグラのコンポーネントを自由に組み合わせることができる。

フレームを「9」、コンポもデュラエースという最上位の組み合わせもできれば、フレームは「9」でもコンポはアルテグラにして、初期投資をおさえつつ、後のグレードアップを狙うということも可能だ。

「いずれにせよ、お客様自身がご予算を決めてきていただければ、いろいろと相談しながら最適なものを決めて行くことができると思います。特にアンカーはティアグラから選べるところが人気です(堀江店長)」

2. フィッティングマシンでサイズを決める

サドル高、ハンドル高はもちろん、ステム長など、身体データに合わせた自転車のサイズが細かく設定できる「フィッティングマシン」サドル高、ハンドル高はもちろん、ステム長など、身体データに合わせた自転車のサイズが細かく設定できる「フィッティングマシン」
次は股下などの身体情報を計測し、その数値からサイズを選んでいく。アンカーには独自のフィッティングシステムがあり、バイシクルセオのような特定のショップがアクセスできる独自サイトに入力することで適切なフレームサイズ、ステム長などが割り出される。

「股下の数値や使用用途などを入力すると、まず『初期ポジション』というのが算出されます。それをフィッティングマシンで再現して、お客様に実際にペダリングをしていただいて微調整をしていきます(堀江店長)」

「★」がついているのが、アンカーがおすすめするフレームサイズ。520mm、550mmの2種類にマークがついている「★」がついているのが、アンカーがおすすめするフレームサイズ。520mm、550mmの2種類にマークがついている 希望を伺い微調整しながら最終的なポジションを決定する希望を伺い微調整しながら最終的なポジションを決定する

初めてバイクのオーダーをする場合、フレームサイズやフィッティングに関しては不安に思うことが多いと思うが、アンカーの場合はこのフィッティングマシンで実際に乗りながらサイズを微調整していくので、安心感がある。

「フレームサイズは大体、2種類割り出されます。たとえば520mmと550mmが割り出され、そのどちらかを決めることになります。乗ったこともない自転車のサイズを決めるのは難しいのですが、フィッティングマシンに乗ってもらって、現在の状況とレベルアップしたときの状況を考えながら、その方に合ったサイズを選んでいきます。簡単には選べないところですが、経験を積んだスタッフがいるショップなら、お客様に合ったものが選べると思います(堀江店長)」

3. カラーを決める

カラーパイプで実際の色味を確認しながらフレームカラーを選ぶことができるカラーパイプで実際の色味を確認しながらフレームカラーを選ぶことができる
選んだフレームのタイプにもよるが、アンカーでは最大で38種類のカラー、3種類のコーティング、5種類のロゴカラーの組み合わせからフレームカラーをオーダーできる。お客様がアクセスして、Web上で好きなカラーリングにペイントできる「カラーラボ」というサイトもあり、アンカーをオーダーするお客様のほとんどが、自宅で好みのカラーをイメージしてからショップを訪れるという。

ただし、これだけ色の組み合わせが多いと迷ってしまってショップで色を決められなくなってしまう人も多いという。

「そんな方に最近おすすめしているのが、マジョーラカラーのアンドロメダです。マジョーラは光の当たり具合や見る角度によって色が変化します。この色をオーダーしたお客様からは『色々な見え方がするので飽きない』という声ももらっているので、おすすめできますね。あとはダイヤモンドブルーも人気がありますが、これは細みのフレームにペイントすると似合うので、クロモリフレームなどにいいかと思います。年齢的な流行としては、30~40代の男性はハデなカラーを選ぶ方が多いですね。マジョーラやネオン系の色が多い傾向にあります。

アンカーHPのカラーオーダー特設ページでもオーダーまでの流れを確認できるアンカーHPのカラーオーダー特設ページでもオーダーまでの流れを確認できる フレームは職人の手によって塗られていくフレームは職人の手によって塗られていく

また、アンカーは『エッジカラー』といって、ある程度カラーが決まっていて、差し色を決めるだけのオーダー方法もあります。迷ってしまう方はエッジカラーを最終的に選ぶことも多いですね。さらに迷わせてしまって申し訳ないのですが(笑)、『シンプルカラー』だとアンカーはロゴカラーも選べるんですよね。もし迷う場合はホワイトを選んでおけば、どんなフレームカラーにも合うので問題ないですね。ホワイト以外を選んだ場合は、バーテープなどと色を合わせると、全体にまとまり感が出ると思います(堀江店長)」

さらに『シンプルカラー』のアンカーは、コーティングも選ぶことができるのが特徴。一般的で鮮やかに発色するクリアのほか、いわゆるマットカラーといわれる「シャーベット」、シャーベットをさらにハードにして表面がザラついている「ハードマット」の3種類。

「当店にいらっしゃるお客様は、クリアを選ぶことが多いですね。鮮やかな色をシャーベットにしてしまうとせっかくの発色が抑えられる感じがあります。シャーベットなどは落ち着いた色に適していると思うので、そんなカラーを選んだときは検討してみるといいかもしれません(堀江店長)」

4. パーツをチョイスする

専用のフィッティングバイクを使用しながらポジションを出していく専用のフィッティングバイクを使用しながらポジションを出していく
最後に選ぶのは、各パーツ類。バーテープのカラー、サドルの種類のほか、クランクやリアのスプロケットも選ぶことができる。

「ケーブルの色はフレームカラーに近い色を選ぶ方法もありますが、ロゴカラーと合わせると統一感が出てオシャレに仕上がることもあります。バーテープは白にするとさわやかな印象、黒っぽいものを選ぶと引き締まったイメージになります(堀江店長)」

前述してはいるが、クランクやスプロケットを選べるのもアンカーのオーダーシステムの特長のひとつ。色だけではなく走りの部分にもしっかりフォーカスしてくれるところが嬉しい。しかし初心者にとって、ノーマルか、コンパクトか、さらにはリアのスプロケットのサイズを選ぶことは難しい作業。

バーテープはブラック、ホワイトのほか、ブラックにレッドのドットが入ったものなど5種類から選択できるバーテープはブラック、ホワイトのほか、ブラックにレッドのドットが入ったものなど5種類から選択できる スプロケは12‐25T、11-28T、14-28Tの3種類から選択できるスプロケは12‐25T、11-28T、14-28Tの3種類から選択できる

「初心者の方で歯数が決められない、という場合はスタッフ側がその方の走力や使用方法などを考えて決めることもあります。その場合はコンパクトクランクに14‐28Tの組み合わせにすることも。そのあたりもお客様と相談の上、しっかり理解していただいてからオーダーしていただくようにしています(堀江店長)」

「今回お話したこと以外にも、ホイールやタイヤも選べますし、アンカーのオーダーシステムは価格から考えるとかなり自由度が高く、お得感の高いシステムだと思います。日本ブランドということもあり、身体の小さい女性に最適な390mmのフレームもあるなど、多くのライダーに最適なものが提供できるシステムだと思います。

初心者のライダーにとっては、ちょっととっつきにくいところがあるかもしれませんが、そのあたりは私たちスタッフがフォローしますので、不安に思わず気軽に相談しに来てください。きっと自分にぴったりのバイクが作れるはずです(堀江店長)」

カラーオーダーは全国のプロショップで

今回取材に協力してくれたバイシクルセオ船橋ガレージ今回取材に協力してくれたバイシクルセオ船橋ガレージ
色を選ぶだけではなく、ステム、ハンドルの幅などのフィッティングも必要なため、熟練したショップでオーダーしたほうが満足感の高いバイクに仕上がるはずだ。アンカーのカラーオーダーシステムに対応する「カラーサンプル設置店」、「フィッティングマシン設置店」をぜひチェックしてほしい。
提供:ブリヂストンサイクル テキスト:今雄飛 取材協力:バイシクルセオ船橋ガレージ