120年の伝統とイノベーションを持つ老舗サドルブランド「セッレイタリア」

プロレースで長年愛され続けてきたセッレイタリアプロレースで長年愛され続けてきたセッレイタリア photo:Kei Tsuji
世界のサイクリングバイクシーンを長年牽引し続ける国、イタリア。ロードレースの黎明期から続く老舗ブランドが現在も世界をリードし、芸術的と評されるバイクなどをいくつも残してきた。サドルもイタリアンブランドを中心に広がりを見せた。往年の名選手たちに愛され、現代の選手たちの走りを支えている。その1つとしてselle ITALIA ー セッレイタリアの存在感は一際大きい。

セッレイタリアは、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスといった世界で最も大きなレースの初回大会が始まる前の1897年に創業。ミラノのコルシコという町から120年という長い歴史を紡ぎ出したセッレイタリアの設立当時は、移動手段としての自転車に装着するサドルを製作していたという。

時代とともにモータリゼーションが進むと、最もポピュラーな移動手段であった自転車がスポーツとして扱われるようになる。同時期、セッレイタリアは現在の社長であるジュゼッペ・ビゴリン氏が会社を引き継ぐと、最新素材や革新的なテクノロジーを駆使したモデルを造り出し、世界最高峰のサドルブランドとして成長を遂げた。

セッレイタリア本社に歴代のサポート選手たちの写真とシグネチャーモデルが飾られているセッレイタリア本社に歴代のサポート選手たちの写真とシグネチャーモデルが飾られている TURBOやFLITEなど名作の金型も展示されているTURBOやFLITEなど名作の金型も展示されている

Netの各モデルもズラリと飾られるNetの各モデルもズラリと飾られる 創業当時使われていたマシンもそのまま保存されている創業当時使われていたマシンもそのまま保存されている

セッレイタリアがサドルに持ち込んだイノベーションは数多く、例えば、現在では当たり前となったアナトミカル(人間工学)デザインは、同社の「Anatomic」というツーリングモデルで初めて採用された。その後、人間工学を駆使したレーシングモデル「TURBO」をリリースし、ロードレース界のサドルにイノベーションがもたらされた。他にもレールとベースの間にエラストマーを挟み込む技術、ゲルパッド、チタンレールなどが挙げられる。サドルのイノベーションを起こしてきたビゴリン氏は海外のメディアも「Master of saddles(マスター・オブ・サドル)」と評価するほどの人物だ。

セッレイタリアを語る上で忘れてはならないのは、1990年に登場し、今も多くのサイクリストが愛する「FLITE(フライト)」の存在だ。当時は他に存在しなかった200gを下回る重量を達成するとともに、ロープロファイル形状と座面フリクションの低減を実現したことから、FLITEは世界中のサドルのマイルストーンとして認知されるようになった。

マリオ・チポッリーニやマルコ・パンターニらのサドルが飾られるマリオ・チポッリーニやマルコ・パンターニらのサドルが飾られる
ジロ・デ・イタリア開催にあわせリリースされたSP-01の特別モデルジロ・デ・イタリア開催にあわせリリースされたSP-01の特別モデル photo:Kei Tsuji
2000年になると軽量モデルとして生み出されたSLRがFLITEと共にセッレイタリアの2本柱に。その軽さに魅了されたヒルクライマー達が選ぶSLRは、サドル中央部に大きな穴を開けるスーパーフローモデルや、わずか63gという重量を達成したフルカーボンモデル「SLR C59」などの展開が行われている。

そして2017年、創業から120周年を迎えたこの年にセッレイタリアは大きな転換期を迎えた。これまでセッレイタリアを率いてきたジュゼッペ氏の息子であり副社長のリカルド・ビゴリン氏がサドルデザインに携わり「SP-01」を生み出したのだ。スーパーフローの大きな穴がそのままサドル後端部を貫き、座面の左右を分割するデザイン。自動車のリアウィングや、SF映画に出てくる宇宙戦闘機のようなレールとベース接合部分の独特な形状は世界中のサイクリストたちを驚かせた。


セッレイタリアを形作るパートナーシップ

ベルナール・イノーらサイクリングの歴史に名を残す名選手たちがセッレイタリアのサドルを使用した。ベルナール・イノーらサイクリングの歴史に名を残す名選手たちがセッレイタリアのサドルを使用した。 (c)CorVosマリオ・チポッリーニもセッレイタリアのサドルを使用し、数々の勝利を挙げたマリオ・チポッリーニもセッレイタリアのサドルを使用し、数々の勝利を挙げた (c)CorVos

1998年ツール・ド・フランスを制したマルコ・パンターニ1998年ツール・ド・フランスを制したマルコ・パンターニ photo:Makoto.AYANO
世界王者、マイヨジョーヌを獲得したカデル・エヴァンスもセッレイタリアユーザーだ世界王者、マイヨジョーヌを獲得したカデル・エヴァンスもセッレイタリアユーザーだ photo:Cor Vosトニ・マルティンは長い間セッレイタリアのサドルを愛用しているトニ・マルティンは長い間セッレイタリアのサドルを愛用している photo:Makoto.AYANO

優れたプロダクトの歴史は、誰もが知るチャンピオンたちの歴史でもある。古くはエディ・メルクス、フランチェスコ・モゼール、ベルナール・イノー、ミゲル・インデュライン……例えを挙げ始めるとキリがないほど、セッレイタリアのサドルを使用したチャンピオンたちが誕生している。このことはセッレイタリアがサドルにもたらしたイノベーションの方向性が間違っていないことの証左だろう。

セッレイタリアのサドルを使用したチャンピオンと言えば”イル・ピラータ”マルコ・パンターニは外せない。FLITEを使用し、山岳を駆け上がっていく姿は世界中のサイクリストの目に焼き付き、現在も彼の熱狂的なファンは少なくない。セッレイタリア本社のカンファレンスルームには歴代のサポート選手たちのために制作したオリジナルモデルが飾られており、その歴史の深さと栄光の数々を知ることができる。

2010年のツール・ド・フランスで登場したアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)オリジナル品2010年のツール・ド・フランスで登場したアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)オリジナル品 photo:Makoto Ayano2013年のツール・ド・フランスではアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)の特別なデザインのサドルが装着される2013年のツール・ド・フランスではアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)の特別なデザインのサドルが装着される photo:Makoto.AYANO

特別モデルも選手たちがジロ・デ・イタリアで使用した。ゼッケンナンバー106は、20連続グランツール完走を果たしたアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・フィックスオール)特別モデルも選手たちがジロ・デ・イタリアで使用した。ゼッケンナンバー106は、20連続グランツール完走を果たしたアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・フィックスオール) photo:Kei Tsuji
現在はUCIワールドチームのカチューシャ・アルペシンとロット・スーダル、UCIプロコンチネンタルチームのNIPPOヴィーニファンティーニ、イスラエルサイクリングアカデミーを筆頭にじつに18チームをサポート。これほど多くのチームがセッレイタリアを採用するのは、歴史と性能どちらも信頼に足るブランドであると認知されているからに他ならない。今までもこれからも、セッレイタリアはチャンピオンたちと歴史を紡いでいくことだろう。

またセッレイタリアは世界最高峰レースの1つである「ジロ・デ・イタリア」を毎年サポート。クラシックシーズンが終わり、名だたるステージレースが次々と始まるシーズン中盤戦の緒戦を華々しく飾るグランツールの盛り上げに一役買っている。また、マルコ・パンターニ生誕の地であるチェゼナーティコを発着地とするグランフォンド「ノヴェ・コリ」もタイトルスポンサーを務める。

ジロ・デ・イタリア、数多くのプロチームをサポートするセッレイタリアジロ・デ・イタリア、数多くのプロチームをサポートするセッレイタリア photo:Kei Tsuji
製品供給だけにとどまらず、イタリア国内のロードレース文化を長年支えているセッレイタリア。パートナーシップを通しサイクリング文化の醸成にも大きく関わっていることは間違いないだろう。成熟したサイクリングシーンの伝統を守りつつ、セッレイタリアは次世代への扉をSP-01で叩いた。

今回の特集ページでは、イタリア・トレヴィーゾ県に構えられた本社にて行われた2018-2019年モデルプレゼンテーションと、セッレイタリアの新たなフェーズを象徴するSP-01にフォーカスしていく。

リカルド・ビゴリン氏が率いるセッレイタリアの新局面

セッレイタリアを率いるリカルド・ビゴリン氏(左)とジュゼッペ・ビゴリン氏(右)セッレイタリアを率いるリカルド・ビゴリン氏(左)とジュゼッペ・ビゴリン氏(右)
オペレーションダイレクターとしてセッレイタリアを導くジョバンニ・エラルド氏オペレーションダイレクターとしてセッレイタリアを導くジョバンニ・エラルド氏 新デザイナーとして手腕を振るうミケーレ氏新デザイナーとして手腕を振るうミケーレ氏

かの有名なモンテ・グラッパの麓、トレヴィーゾ県アーゾロに本拠地が置かれるセッレイタリア。広大な敷地の一角に設けられたカンファレンスルームに世界各国のジャーナリストが招かれ、2019年モデルの概要が発表された。

2018-2019年モデルの核となるニュースはオフロード系サドルラインナップの拡充と、ヨーロッパでシェアを伸ばし続けているE-バイク系ラインナップの追加、コンフォート性能を高めたグランツーリズモ(Gran Turismo)レンジの登場だ。ロード系はいよいよ展開が開始されるハイパフォーマンスモデル「SP-01」とトレンドのショートノーズ系「Boost」シリーズを中心に追加モデルが発表されている。

セッレイタリアの新しいプレジデントとして紹介を受けたリカルド・ビゴリン氏は「セッレイタリアは大きな変化を迎える。新たなデザインマネージャーのミケーレ・ポキート氏と、フェラーリに9年間勤めていたジョバンニ・エラルド氏を迎え入れることで、我々を進化させることができる」と語る。ブランド自体に変革はもたらされるものの、サドルのメイド・イン・イタリーはこれまで通り貫くという。

世界中から集められたメディアの前で挨拶をするジュゼッペ・ビゴリン氏世界中から集められたメディアの前で挨拶をするジュゼッペ・ビゴリン氏

セッレイタリア 2018-19モデルの新製品ラインナップ

オフロードライドにフォーカスした専用モデル「X-LR」が登場

いよいよ新製品の紹介に移ろう。まずは2018-2019年モデルの核となるオフロードシリーズのX-LRから。これまでのセッレイタリアは定番モデルSLRやFLITEがオン/オフ兼用であり、中にはパッドを追加するのみに留まったオフロードモデルが数モデル展開するだけであった。

いよいよセッレイタリアがオフロード用として本格的に開発が進めたファーストモデル「X-LR」を本格的に投入する。オフロード走行で求められる性能を実現するべく、新たなテクノロジーが与えられている。それらを紹介しよう。

セッレイタリア X-LRセッレイタリア X-LR
どこかSLRのような雰囲気を感じさせるシェイプであるが、オフロードモデルとして与えられた新テクノロジーが採用されている。自転車用サドルの後端部は丸形になっていることが多いが、X-LRでは直線的なデザインとした。これはMTB、シクロクロスでは当然のように行われるドロップオフなどで”腰を引く”という動作を妨げないようにするもの。

また、ノーズ部分が下方に屈曲していることで、急斜面でサドル前方に腰掛けやすくしている。座面ホールはスーパーフローという大サイズとされているため、あらゆる人にフィットするはずだ。

快適性という点にもフォーカス。座面のパッドはノーズ部分と常時腰掛ける部分で密度の異なる物を使用している。ノーズ部分は柔らかいパッドとしており、腰掛けるシチュエーションが多いオフロード用ならではの仕様だ。

パッドはベース上部に貼り付けられるパッドはベース上部に貼り付けられる 密度が異なる2種類のパッドが用いられている密度が異なる2種類のパッドが用いられている

オフロード走行では傷つく可能性が高いサイド部分にバンパーを配置するオフロード走行では傷つく可能性が高いサイド部分にバンパーを配置する イタリア国内で生産されることを表すイタリア国内で生産されることを表す

SP-01同様にベースの上にパッドを貼り付けるテクノロジーが採用された。一般的なサドルはパッドを表皮が覆い、そのままサドルベース裏側で固定されているものが多い。この方法では表皮を強く引っ張るため、表皮のテンションが高くなってしまい、クッション性能が低下する場合がある。一方でベースの上に乗せる形とすることで、クッションの柔らかさを維持させられる。

X-LRで初めて用いられたテクノロジーの中でも注目すべきポイントは、サドル前端部のベースとレールの間にショックアブソーバーが配置されていること。使用される素材はF1のサスペンションやギアボックスなど振動を受ける部分に採用されるものと同じラバーだという。

オペレーションダイレクターのジョバンニ・エラルド氏によると、このショックアブソーバーは大きなショックを和らげるものではなく、細かいバイブレーションを除去してくれるマテリアルだという。

F1マシンに用いられるラバーを使用したショックアブソーバーF1マシンに用いられるラバーを使用したショックアブソーバー
エラルド氏は「使用するラバーの量によって衝撃吸収性は左右されます。もし、大きな衝撃を吸収しようとして大きなアブソーバーを装備したとすると、サドルの剛性が低くなり、重量も重くなってしまいます。我々はテストを行い、レースで使用するためのハイパフォーマンス性能を損なわないミニマムな量をアブソーバーとして使用しています」とも言う。

また、擦り傷などのつきやすいオフロードモデルらしく、座面のウィング部にはバンパーが装備されている。落車などによりサドルにダメージを与えやすいMTBやシクロクロスユーズにおいて優れた耐久性を発揮してくれるはずだ。

X-LRラインナップ

セッレイタリア X-LR(HANDMADE)セッレイタリア X-LR(HANDMADE)
X-LRのラインナップは、ハイエンドの”HANDMADE(ハンドメイド)”と”AIR CROSS(エアークロス)”、”E-BIKE”という3モデルが揃う。いずれもid matchのSとLの2カテゴリーが用意されているうえ、様々なレールモデルが用意されており、使用するシチュエーションに合わせて選べるようになっている。

HANDMADEはその名の通りイタリア国内で手作りされる最高峰モデル。Nylon2の表皮とカーボン製シェル、高強度を誇るカーボケラミックレールを採用することで、オフロードサドル市場の中で最も軽量な129gを実現している。

AIR CROSSモデルは表皮に使われる素材が新しい「Air Cross tech」というものに置き換えられている。この新素材はシューズで用いられるテクノロジーであり、耐久性と耐水性に優れる特徴を持つ。表面についた汚れなども簡単に落とすことができるため、マッドレース後のクリーニングしやすいというオフロード走行にうってつけのサドルと言えよう。

セッレイタリア X-LR(AIR CROSS)セッレイタリア X-LR(AIR CROSS)
セッレイタリア X-LR(E-BIKE)セッレイタリア X-LR(E-BIKE)
またセッレイタリアはこのXLRに対して3BARの圧力でサンドブラストを2分間吹き付けるテストを実行。一般的な表皮のモデルは継続して使用するのをためらうほど大ダメージを受けていたが、Air Crossサドルは使用上問題ない程度のダメージで済むという。

ヨーロッパでは毎年シェアを伸ばし続けているE-バイクモデルも用意されている。サドルメーカーが手がけるこのサドルは、ゲルパッドを加えることでX-LRラインナップの中でも最も優れたクッション性能を獲得している。アシストが効くE-バイクの場合は重量よりも快適性を重視した方が良いということだろう。

セッレイタリア X-LR Kit Carbonio SuperFlow
表皮Fibra-Tek
レールCarboKeramic φ7 x 9mm
サイズ/重量S(131 x 266mm / 130g)、L(145 x 266mm / 138g)
価格32,000円(税抜)

セッレイタリア X-LR Kit Carbonio
表皮Fibra-Tek
レールCarboKeramic φ7 x 9mm
サイズ/重量S(131 x 266mm / 143g)、L(145 x 266mm / 151g)
価格29,000円(税抜)

セッレイタリア X-LR Ti 316 SuperFlow
表皮Fibra-Tek
レールTi316 Tube φ7mm
サイズ/重量S(131 x 266mm / 165g)、L(145 x 266mm / 174g)
価格20,500円(税抜)

セッレイタリア X-LR Ti 316
表皮Fibra-Tek
レールTi316 Tube φ7mm
サイズ/重量S(131 x 266mm / 178g)、L(145 x 266mm / 184g)
価格19,000円(税抜)

セッレイタリア X-LR TM Air Cross SuperFlow
表皮Air Cross Tech
レールManganese Tube φ7mm
サイズ/重量S(131 x 266mm / 215g)、L(145 x 266mm / 226g)
価格12,300円(税抜)

セッレイタリア X-LR TM Air Cross
表皮Air Cross Tech
レールManganese Tube φ7mm
サイズ/重量S(131 x 266mm / 235g)、L(145 x 266mm / 248g)
価格11,000円(税抜)

※その他のモデルは国内展開未定


NOVUS BOOSTにグラベルモデルが登場

セッレイタリア NOVUS BOOSTセッレイタリア NOVUS BOOST
2018年モデルとして春先にリリースされたNOVUS(ヌヴァス)のショートノーズモデルNOVUS BOOSTにオフロードモデルが登場。まずNOVUS BOOSTとは、座面に曲線をもたせることで着座時の安定性と快適性を実現したモデル。座面も広く設計されているため、腰を安定させられる。

BOOSTはNOVUSのノーズを2cm短くしたモデルだ。近年のトレンドとなっているショートノーズを採用することで、TTポジションのようなセッティングが可能となり、深い前傾姿勢でも力強くペダリングしやすくなっている。また、ノーズが通常モデルよりも前下りとなっていることもポイントだ。

ゲルパッドがインサートされ振動吸収性を獲得したゲルパッドがインサートされ振動吸収性を獲得した 前傾ポジションが取りやすいようにノーズ部分は前下りとなっている前傾ポジションが取りやすいようにノーズ部分は前下りとなっている

techモデルの後端部はリフレクティブ仕様となっているtechモデルの後端部はリフレクティブ仕様となっている 小さなバンパーが備えられる小さなバンパーが備えられる

そして今回発表されたグラベルモデルでは、着座時の快適性を向上させるべく軽量なゲルパッドをインサートした。柔軟性に富む座面はクッション性に富み、細かな振動から大きめの衝撃の角を和らげてくれそうだ。

ラインナップはNOVUSのレーシーな雰囲気をそのままにしたtechモデルと、レザーのような質感を演出したHeritageモデルの2種類だ。いずれもTi316というチタンレールを装備し、id matchのSとLカテゴリーのどちらも用意される。

セッレイタリア NOVUS BOOST GRAVEL Tech
表皮Fibra-Tek
レールTi316 Tube φ7mm
サイズ/重量S(135 x 256mm / 275g)、L(146 x 256mm / 282g)
価格22,000円(税抜)

セッレイタリア NOVUS BOOST GRAVEL Heritage
表皮Fibra-Tek
レールTi316 Tube φ7mm
サイズ/重量S(135 x 256mm / 275g)、L(146 x 256mm / 282g)
価格22,000円(税抜)


ゲルパッド量+30g スタイルが新しくなったGRAN TURISMOシリーズ

セッレイタリア GRAN TURISMOシリーズセッレイタリア GRAN TURISMOシリーズ
セッレイタリアが用意するGRAN TURISMO(グランツーリスモ)シリーズ。イタリア語で快適な居住性を備え、高速での長距離走行に適した乗用車という意味を持つGRAN TURISMOという言葉通り、長い時間サドルの上で過ごすサイクリングのためのモデルが揃うシリーズだ。

ラインナップにはSLRやFLITTEなどメジャーなロードサドルを中心に、ゲルパッドを加えることで快適性を確保したモデルが7種類も用意されている。また、全てのモデルに座面に開口部を設けており、長距離ライドで気になるデリケートゾーンの痺れ軽減を狙っている。2019年モデルではゲルパッドを30g増量し、より快適なサイクリングを可能とするコンフォート性能を実現した。

また、サドル後端部にあしらわれていたカーボン生地はヌバック(レザー)に切り替えられると共に、ノーズ先端部にも用いることに。加えてヌバックをグレーの糸で縫い付けることや、パンチング加工のディティールをアップデートすることで、高級感や手作りであることを演出している。

ヌバック生地を用いることでエレガントな雰囲気を獲得するヌバック生地を用いることでエレガントな雰囲気を獲得する ノーズ先端部にもヌバックが用いられるようにノーズ先端部にもヌバックが用いられるように

GEL SUPERFLOWに用いられるゲルの量が30g増加したGEL SUPERFLOWに用いられるゲルの量が30g増加した チタンレールを採用するチタンレールを採用する

GRAN TURISMOシリーズ 価格表(表記は税抜)
MAX SLR Gel Superflow L16,200円
MAX FLITE Gel Superflow L15,200円
MAX FLITE E-Bike Gel Superflow L18,000円
MAN Gel Flow L11,900円
LADY Gel Flow S11,900円
LADY Gel Flow L11,900円
LADY E-Bike Gel Flow S14,000円
LADY E-Bike Gel Flow L14,000円
DIVA Gel Superflow S13,100円
DIVA Gel Superflow L13,100円
C2 Gel Flow S10,000円



サドル界にイノベーションを起こし続けてきたセッレイタリアが、再び革新的技術をロードとオフロード両面に投入した。このVol.1では往年の名選手たちの活躍を支えた名サドルとセッレイタリアの歴史を紐解き、2018-19年モデルとして登場したメインプロダクトを紹介した。続くVol.2では、本年より本格的に展開が開始されたハイパフォーマンスロードモデル「SP-01」のディテールと、第1弾で紹介しきれなかったセッレイタリアの新しい試みを紹介する予定だ。
提供:日直商会 photo&text:藤原岳人(シクロワイアード編集部)