レースシーンでも新たな潮流となりつつある29インチホイールMTB、そこにまた新たな1台が加わった。それがイギリスの On-One がリリースする29erカーボン Race。フルカーボンの完全なレースマシンながら、スパイスの利いたデザインも魅力のニューモデルだ。

イギリスのOn-One からデビューした、29erカーボン RaceイギリスのOn-One からデビューした、29erカーボン Race

イギリスのMTBブランドOn-Oneの歴史は、スチールのMTBから始まり、ジャンプバイク、エクストリーム系のハードテイルバイクへと変化をしていった。そしてまだMTBのホイールサイズが26インチが主流の時代に、いち早く「29er」と呼ばれる29インチホイールMTBに着眼して開発を行なった。

当時はまだ29er自体が珍しく、各社が次々と発売している今のブームとは全く無縁の時代。ジオメトリーについて多くの試行錯誤を重ねたそうだが、その結果生まれたInbredというモデルは、デビューから5年の歳月を経た今でも、ハンドリングに定評がある29erバイクとして同社のラインナップに名を連ねている。
現在のOn-Oneは、MTB、シクロクロス、ロード、シングルスピード、ツアラーなど幅広く手がけ、材質もスチール、アルミ、チタン、カーボンと豊富なラインナップを誇るメーカーに成長した。

On-Oneは早くから29erの開発をスタートさせたOn-Oneは早くから29erの開発をスタートさせた 隠れたところにアクセントを付けるのも、最近のデザインのトレンドだ隠れたところにアクセントを付けるのも、最近のデザインのトレンドだ


そのOn-Oneの最新作がこの29erカーボン Race。今まで多くのバイク作りで培ったカーボン技術をいかんなく発揮し、重量1150gという軽量なフルカーボンのレーススペックを備えた完全なレースマシンとして誕生した。フレームの形状は、カーボンの自由度を最大限活かした有機的なフォルム。フレームグラフィックもブラックが基調で、ロゴやラインはあえてフレームの内側に入れるなど、最新バイクのデザインの潮流にも近いものとなっている。

フレームディメンションは、現代のサスペンションフォークを想定して100mmまでのトラベルに対応。また興味深いのは、重量550gという超軽量の専用カーボン製リジッドフォークも同時に発売されたこと。先見性に長けた同社だけに、こちらも注目したい製品だ。

カーボンの自由度を存分に活かしたフレーム形状カーボンの自由度を存分に活かしたフレーム形状 BB周りもガッチリと作られるBB周りもガッチリと作られる


シングルスピードとfixも同社のテーマの一つ。On-Oneというネーミングも“ride on one gear”からきているというので、今回のギアードフレームに続きシングルギアもリリース予定というから楽しみだ。

これだけの新しさを持っていながら、フレーム価格139,000円というリーズナブルなところも魅力のモデル。「メローでクールな自転車パーツショップ」を掲げる、オルタナティブ バイシクルズが輸入販売する、


On-One 29erカーボン Race。この写真に写っているのが重量550gという超軽量の専用カーボン製リジッドフォークだOn-One 29erカーボン Race。この写真に写っているのが重量550gという超軽量の専用カーボン製リジッドフォークだ On-One 29erカーボン Race
・フレーム素材:ハイモジュールカーボン
・重量:約1150g
・シートポスト:31.6mm
・シートクランプ:34.9mm
・タイヤクリアランス:~2.3インチ
・フォークトラベル:~100mm
・ドロップアウト:バーティカル(ギアード)
・ヘッド:テーパード(上ワンがオーバーサイズ、下ワンが1.5)
・BB92 Press Fit

価格
フレーム:139,000円
フォーク:39,000円

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