9月11・12日の2日間、福井県勝山市のリゾートレジャー施設「スキージャム勝山」で、幅広い層の参加者すべてに楽しんでもらおう!というアットホームな雰囲気の自転車レースイベント、「コラテックプレゼンツ カクタスカップ in スキージャム勝山」が今年も開催された。

幅広い層が楽しめる大会
この大会は、スキージャム勝山を運営する株式会社東急リゾートサービスが主催し、ドイツのバイクブランド「コラテック」を輸入販売するグローブライド株式会社が運営協力して行っているもの。「会場を訪れたすべての方に楽しんでいただけるイベント」がコンセプトという通り、初心者、経験者、単独参加者、ファミリーなどなど、誰にとっても心地よい居場所があるようにと、コースレイアウト、プログラム内容や雰囲気作りなどがよく配慮された、ホスピタリティに富んだ大会だ。

選手達を先頭にエンデューロがスタート選手達を先頭にエンデューロがスタート

今年のプログラムも、エンデューロ、キッズレース、親子リレー、賞金レース、イブニングパーティ、法恩寺山ヒルクライム、勝山くいだおれツーリングと盛りだくさん。11回目となる今回は、各レース・プログラム計でのべ400人ほどが参加した。福井、岐阜、富山といった近県からの参加者が多く「毎年楽しみにしています」というリピーターも数多い。

MTB常設コースでのエンデューロ
大会のメインともいうべきレースは、11日の5時間、12日の3時間の2つのエンデューロ。男女別、ソロ、チーム、総合順位など部門ごとに分かれ、表彰台にのぼれるチャンスもいっぱいだ。さらに両日の総合順位でキングオブエンデューロ、クイーンオブエンデューロも決まるとあって、総合優勝を狙うガチンコライダーたちにとっても、走りごたえは十分。

毎年出てます!負けられません!優勝争いの常連「高野建具店」チーム毎年出てます!負けられません!優勝争いの常連「高野建具店」チーム 14歳の実力派選手・中村千鶴さんを擁するチーム「北陸シクロクロス連合☆年の差24歳コンビ」14歳の実力派選手・中村千鶴さんを擁するチーム「北陸シクロクロス連合☆年の差24歳コンビ」


灼熱の太陽の下、熱い闘いが繰り広げられる
11日は快晴。照りつける太陽の下、立っているだけでも汗がどんどん吹き出してくる。1周約15分のコースを、ピットで水をかけられながら走る参加者たち。「ただいま2時間経過」の声に「まだ2時間?!」の声が上がる。まさに暑さとの戦い、というこの日のエンデューロ。

「はやくこないととけちゃうよ〜。」アイスをほきゅう!「はやくこないととけちゃうよ〜。」アイスをほきゅう! かき氷最高! 笑顔の御子柴さんかき氷最高! 笑顔の御子柴さん


5時間エンデューロ「mixチームの部」出場のチーム「Suzuki」で走っていたのは、静岡県浜松市から来た鈴木雄大くんと外川恭士くんの小学校6年生コンビ。将来の夢は?「自転車じゃないんですけど、プラモデルの仕事がしたいです」(鈴木くん)「モトクロスでレースに出たいです!」(外川くん)。

仲良しコンビ、恭士くん(左)と雄大くん仲良しコンビ、恭士くん(左)と雄大くん パパたちは別チーム「Squadra di LAVORANTE」で出場。みごと今年の男子チームの部キングオブエンデューロにパパたちは別チーム「Squadra di LAVORANTE」で出場。みごと今年の男子チームの部キングオブエンデューロに


レースの交代待ちの間には、ピットでのバーベキューや、できたてのおいしいゴハンをエンジョイする参加者たち。「火は大丈夫?」「あっいけね、オレ交代だ!」ピットは和気あいあい。本格的な調理器具や食器をずらりと揃えるチームもあって、自転車以外の「機材」もなかなか圧巻だ。

すだれ完備、涼しそうなピットすだれ完備、涼しそうなピット ピットで調理中。今日のメニューは?「おでんです!」ピットで調理中。今日のメニューは?「おでんです!」


一人でも走り続ける! 灼熱の5時間+雨模様の3時間を走り抜いた、男子ソロの部のキングオブエンデューロ、梅村昌隆さん一人でも走り続ける! 灼熱の5時間+雨模様の3時間を走り抜いた、男子ソロの部のキングオブエンデューロ、梅村昌隆さん やった〜! 手をとりあってゴール!やった〜! 手をとりあってゴール!



キッズレースも充実
「キッズレース」は幼児、小学校1・2年生、3・4年生、5・6年生の4レース。3・4年生以下はスタート付近の舗装路面中心の短めなコース。5・6年生はエンデューロと同じクロスカントリーコースのショートバージョンも入って、コースはもう少し本格的になってくる。
キッズレース1・2年生の部キッズレース1・2年生の部 キッズレース5・6年生の部キッズレース5・6年生の部


キッズレース幼児の部キッズレース幼児の部 キッズレース1・2年生の部に出場した木下渓悟くん(左)と、同レース2位で「くやしい」笹島瑠樹くん(6歳)。「ホントはまだ幼稚園児なんですけど、去年は未就学児のレースに出て、あまりにレベルが物足りなかったので…」とパパの弘明さんキッズレース1・2年生の部に出場した木下渓悟くん(左)と、同レース2位で「くやしい」笹島瑠樹くん(6歳)。「ホントはまだ幼稚園児なんですけど、去年は未就学児のレースに出て、あまりにレベルが物足りなかったので…」とパパの弘明さん



また、「親子リレー」は低学年(1〜3年生)と高学年(小学校4〜6年生)の2レース。1周目をコドモが舗装路中心の短いコースを走り、2周目はパパがクロスカントリーコースを走って、またコドモにタッチして計3周でフィニッシュ。「パパ区間」がレースを左右するとあって、パパたちの表情はエンデューロ以上に真剣そのもの。

「タスキ短い!」予想外の事態に苦闘するパパ「タスキ短い!」予想外の事態に苦闘するパパ 親子リレー高学年の部優勝の川口知昭さん&幸之助くん。「一応シクロクロスのタイヤも持ってきたんだけど、ちょっとものたりない感じ…」。まだまだ走り足りない様子だ親子リレー高学年の部優勝の川口知昭さん&幸之助くん。「一応シクロクロスのタイヤも持ってきたんだけど、ちょっとものたりない感じ…」。まだまだ走り足りない様子だ



お楽しみイベントもいっぱい
初日の耐久、キッズレースのあとは、広い駐車場内でイブニングパーティ。スタート近くの表彰台の前にはいくつものテーブルが並べられ、ここでカフェテリア式のディナーが楽しめるのだ。トレーを持っておしゃべりしながら並ぶ参加者たち。まずは乾杯、そしてそのあと始まったのが「MTB SPEED CONTEST」と題する、お楽しみの賞金レースだ

賞金レースは、ディナー会場の周囲にロードコーンでレイアウトされた1周約300mのクリテリウム。1位の獲得賞金は、男子3万円、人数の少ない女子は1万5000円だ。「さあ、エントリーされる方はまだ間に合いますよ!」と呼びかける陽気なMCに、会場の参加者たちは「さあ、金の亡者のみなさん!」「お前は金持ちなんだから出るなよ!」と宴会ノリで盛り上がる。

これからイブニングパーティこれからイブニングパーティ 賞金レース前、まずはサポート選手たちによるお手本レース賞金レース前、まずはサポート選手たちによるお手本レース


女子でみごと1位、賞金を獲得したのは、5時間エンデューロMIXチームの部でも優勝した「北陸シクロクロス連合年の差24歳コンビ☆」チームの中村千鶴さん(14)だ。シクロクロスでも活躍している中村さん。「14歳に1万5000円は大金だ〜!」「おめでとう千鶴ー!」と会場の大喝采をあびながらMCのインタビュー。「1カ月のおこづかいは?」「2000円です!」「賞金は何に使いますか?」「シクロクロスの参加費にします!」

表彰に続いてパーティでは自転車やお米など豪華賞品の当たるじゃんけん大会も行われ、会場は日が暮れてからもなごやかな空気のなか、1日目のレースを終えた。

女子の賞金をゲットしたのは、14歳の中村千鶴さん女子の賞金をゲットしたのは、14歳の中村千鶴さん 男子賞金レース、ウイリーでフィニッシュ! 賞金は「チームみんなで飲みます!」男子賞金レース、ウイリーでフィニッシュ! 賞金は「チームみんなで飲みます!」


じゃんけん大会 みごと自転車ゲット!じゃんけん大会 みごと自転車ゲット! じゃんけん大会 ホテル宿泊ご招待!じゃんけん大会 ホテル宿泊ご招待!



早朝の空気のなかのヒルクライム
灼熱の太陽が照りつけた前日とはうってかわって、2日目の12日は朝から雨。そんなお天気をものともせず、スキージャム勝山周辺の法恩寺山をのぼるヒルクライムレースに集まった参加者たち。勝山市街に近いところまで下った標高350mのスタート地点から法恩寺山有料道路などを登る、標高差720m、約15kmのレースだ。このコースなかばにスキージャム勝山があり、ジュニアやビギナーの部はここまで約6km標高差380mのハーフコースとなる。

すすきの穂がゆれるつづれ折りの道を、参加者たちは黙々と登って行く。スタートの朝7時には土砂降りだった雨も次第にあがり、最後尾がゴールするころには、霧でけむっていた山の上も一瞬雲がひいて、みごとな展望が顔をのぞかせた。後走を勤めていた堂城さんの「もう最っ高の景色でしたよ!」という表彰式での報告に「いいなあー」の声。

ヒルクライムのスタートヒルクライムのスタート ヒルクライム表彰選手、全員集合!ヒルクライム表彰選手、全員集合!


一般Aの部優勝の奥田瑛史さん(中央)、斉藤亮選手にガチンコ勝負を挑んだ感想は?「勝つ気満々だったんですが、やっぱプロは違うなと思いました…。来年はリベンジします!」

苦しいけど楽しい!ヒルクライム苦しいけど楽しい!ヒルクライム 3時間エンデューロ試走中。路面はウエット、みなさん泥をエンジョイ3時間エンデューロ試走中。路面はウエット、みなさん泥をエンジョイ


そしてこのあとのプログラムは、3時間エンデューロと勝山くいだおれツーリング。陰のメインイベントといっても過言ではない?!勝山食いだおれツーリング。「ソースかつ丼」など勝山市内の名物をめぐるこのツーリングの様子は、実食(?!)レポートで追って別途ご報告の予定。お楽しみに!

勝山くいだおれツーリング。ソースかつ丼の店「西洋料理やまだ」勝山くいだおれツーリング。ソースかつ丼の店「西洋料理やまだ」 ソースかつ丼を堪能するみなさんソースかつ丼を堪能するみなさん
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