奈良県東南部の魅力を自転車を通して体感できるサイクリングイベント「ツアー・オブ・奈良・まほろば」が8月20~21日(土・日)に開催される。今年は土曜日に2コース、日曜日に1コースという構成となり、2日間通して楽しむことが出来るように。エントリー期限は7月27日(火)まで。



今年で9回目を数える「ツアー・オブ・奈良・まほろば」が8月21~22日に開催今年で9回目を数える「ツアー・オブ・奈良・まほろば」が8月21~22日に開催 (c)TONM
風光明媚な大和高原の自然と万葉の里の歴史を楽しめるロングライドイベント、「ツアー・オブ・奈良・まほろば」が8月20~21日に開催される。2~4人1チームで協力しながらエイドステーションやチェックポイントを自由にめぐる形式のスタンプラリーのようなイベントだ。

今年も感染症対策として参加者数を各コース100名へと変更。さらに土曜日に2コース、日曜日に1コースという2日間開催とすることで、1日目200人、2日目100人と各日の参加人数も大幅に削減している。スタートを分散させることにより、エイドに滞留する人数も抑えることでボランティアスタッフへの感染対策も徹底。また、スタート式典の廃止や受付システムの導入など、出来るだけ密な状態を避ける取り組みがなされているため、安心して参加することができるだろう。

絶景広がる曽爾高原絶景広がる曽爾高原 (c)TONM
3つのコースそれぞれにモデルとなるコースが設定されているが、全てのチェックポイントを回る必要もなく、気になるスポットだけ楽しめるのが最大の魅力。もちろんタイムを競うようなものではなく、ゆったりと大和高原の自然を楽しむ時間となっている。まほろばの風を感じるロケーションに加え、地元の特産品を中心とした美味しいグルメも大きな魅力だ。

今年はより安全なスポーツとしてのサイクリングを啓蒙するため、様々な取り組みを実施予定とのことだ。スタート前の自転車点検の強化や、ライド中に万が一のアクシデントがあっても迅速な対応が出来るように、緊急連絡先など救護に必要な情報を記入した「ギグバンド」の導入などを検討しているとのことだ。

昨今の情勢下で、大会中止となるリスクもあるが、安心してエントリーできるよう、中止が決まった際には、その時点で発生している費用を除いた金額を返金するとのことだ。出来るだけ多くを返金できるように、可能な限り必要な発注時期を遅らせられるように協力してもらうなど、様々な努力を行っているという。

それでは、3つのコースを紹介しよう。

●バリエーションに富んだ「山添・満天コース」※20日(土)開催

サイクリストにも人気のカフェ「満天ひろば」サイクリストにも人気のカフェ「満天ひろば」 (c)TONM
サイクリストにも人気のカフェ「満天ひろば」をスタート地点として、かつてツアー・オブ・ジャパンのステージにもなった布目ダム湖畔や神野山をめぐるコース。基本コースとなるのは距離59㎞、最大標高差976mというちょっとした山岳コースだ。

「布目ダム」「上津ダム」の湖畔や、「フォレストパーク神野山」の山岳エリアから「茶畑」の中を下るエリア、そして今大会では三重県との境を流れる名張川沿いのエリアにまで範囲を拡大。これまで走ったことがある方でも、新たな魅力を楽しめるだろう。

TOJにも登場した布目ダムTOJにも登場した布目ダム (c)TONM


●風光明媚な自然を楽しむ「曽爾・御杖コース」※20日(土)開催

雄大な御杖高原牧場 雄大な御杖高原牧場 (c)TONM
『日本の美しい村連合』にも加盟する曽爾村の「曽爾村ふれあいホール」をスタート・フィニッシュ地点とし、雄大な曽爾高原や解放感たっぷりのみつえ高原牧場、伊勢本街道など大自然を満喫できる人気の曽爾・御杖コース。

スタート会場が変更となったため、基本コースも少し短くなり初心者フレンドリーになったことも特徴。とはいえ、距離53㎞、最大標高差1,080mとなかなか走りごたえのあるコースとなっており、特に曽爾高原やみつえ高原牧場への登りは健脚ライダーも満足できるはずだ。

初心者でも楽しめる御杖村の「伊勢本街道」初心者でも楽しめる御杖村の「伊勢本街道」 (c)TONM

●歴史と自然を楽しめる「宇陀・東吉野コース」※21日(日)開催

歴史と自然を楽しめる「宇陀・東吉野コース」歴史と自然を楽しめる「宇陀・東吉野コース」 (c)TONM
今回唯一の日曜開催となる「宇陀・東吉野コース」は比較的の坂の少ない初心者向きのコースから、上級者でも満足の坂道など多様なコースレイアウトを楽しめるバリエーションに富んだエリアが舞台。

宇陀市の心の森総合福祉公園をスタートし、「宇多川」から「八咫烏神社」「墨坂神社」を経て、東吉野村の「丹生川上神社」、澄んだ水が美しい「高見川」「四郷川」沿いを走る基本コースは距離58㎞、最大標高差1,040mとほどほどの難易度となっている。

澄んだ水が美しい「高見川」「四郷川」沿いを走る澄んだ水が美しい「高見川」「四郷川」沿いを走る (c)TONM以前の大会では黒龍涼輪麺(こくりゅうりゃんりんめん)や鮎など、地元ならではのふるまいが。歴史を感じられる万葉の里や、涼やかな水辺に置かれたチェックポイントをめぐり古都に思いを馳せてみては。

エントリー受付中 申込は7月27日まで
さて、そんなツアー・オブ・奈良・まほろばは現在エントリーを受付中。7月27日まで受け付けており、申込みはスポーツエントリーから受付中だ。夏の大和高原を味わうイベントへぜひ訪れてみては。

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