いよいよ完成したシクロワイアード号 Painted by Katsuri's。ロードレース写真をフレームにプリントしてしまうという大胆デザインのバイクを、スタジオ写真でとくとお見せしましょう!

完成したスペシャルペイントのシクロワイアード号
Design & Painted By Katsuri

スペシャルペイントのシクロワイアード号スペシャルペイントのシクロワイアード号 Design& Painted By Katsuri

フレームにひまわり畑が広がるフレームにひまわり畑が広がる 写真と写真の継ぎ目も目立ないように処理されている写真と写真の継ぎ目も目立ないように処理されている

左トップ部にはラルプデュエズの大興奮が聞こえてきそうだ左トップ部にはラルプデュエズの大興奮が聞こえてきそうだ


フロントフォークにはグラデーションと塗り分けと言う凝った手法だフロントフォークにはグラデーションと塗り分けと言う凝った手法だ トップチューブにシクロワイアードロゴが光るトップチューブにシクロワイアードロゴが光る シートピラーには自転車をモチーフにしたアクセサリーの写真シートピラーには自転車をモチーフにしたアクセサリーの写真

トップチューブの塗り分けはなかなか凝っているトップチューブの塗り分けはなかなか凝っている トップチューブ上のロゴと塗り分けトップチューブ上のロゴと塗り分け

クランクには悪魔おじさんが!Ja! Jah !!クランクには悪魔おじさんが!Ja! Jah !! 左クランクにはマリアローザ姿のコンタドールが!左クランクにはマリアローザ姿のコンタドールが!

国産タイヤ最高の性能を誇るSOYOシームレスチューブラータイヤ国産タイヤ最高の性能を誇るSOYOシームレスチューブラータイヤ リムサイドには植物をモチーフにした装飾が施されるリムサイドには植物をモチーフにした装飾が施される


パーツでも遊ぶ洒落心
マジック・ギアオリジナルの軽量スキュアーマジック・ギアオリジナルの軽量スキュアー セラミックプーリーに換装して蘇ったディレイラーセラミックプーリーに換装して蘇ったディレイラー

スピードプレイペダルのリクイガスカラースピードプレイペダルのリクイガスカラー フィジーク・アンタレスは当然リクイガスカラーを選択フィジーク・アンタレスは当然リクイガスカラーを選択


向日葵のプリントがみえる透明なジェルリボンを巻く向日葵のプリントがみえる透明なジェルリボンを巻く

製作協力 
デザイン&ペイント、組み付け カツリーズ
フィジークANTARES カワシマサイクルサプライ
スピードプレイZEROステンレス(リクイガス) JPスポーツグループ
CLARKS プレルーブブレーキ&シフトケーブル カワシマサイクルサプライ
SOYOシームレスロードCRチューブラータイヤ ダイワボウプログレス
Tacxセラミックプーリー インターマックス
Far and Nearブレーキフード トライスポーツ

編集部・綾野より
「100倍の愛着となって生まれ変わった旧車。でも、もったいなくて乗れないよ(笑)」


受け取った箱を開けたとき、思わず感嘆の声が漏れた。凄い! 成田さんにラフスケッチとアイデアを訊いたときは正直微妙だった(笑)んだけど、そのディテールの素晴らしさといったら、自分が撮った好きな写真がアチコチに散りばめられていて、その時の歓声や空気感まで感じられて、とても不思議な気分になった。悪魔おじさんのチェーンホイールには爆笑。これはぜひツールへ写真を持っていって本人に見せなきゃ。コンタドールにも。
感心したのはすべてのパーツ類が完璧にクリーニングされて、特殊オイルでのグリスアップを経て、新品以上に滑らかに動作するようになったこと。その動きは本物のプロバイクの煽動感そのもので、やはりプロの仕事は違うと納得した。成田さんは昔からレースの現場でも知っているメカニシャンだけど、天才だと思った(褒め過ぎじゃないですよ)。
さて、しばらくの間飾ったんだけど、いつ乗ろうか考えている。汚すのがためらわれてしまうなぁ。あと、どういうウェアで乗ったらいいんだろう...。
払い下げようと思っていた旧車が、新品以上に大切なバイクになった。次は新車も頼んでみるかな!

カツリーズからのメッセージ
子供の頃から僕はデザインや絵が大好きでした


僕は訳あって子供の頃は親戚の家で育った。オモチャもほとんど買ってもらえるような家庭環境じゃなかったんだけど、不思議といつも絵の具だけは潤沢に買って貰ってたんです。
だから休みの日は、朝から夜までずっと絵を描いていた。少しでも早く起きて絵を描きたいから、目覚まし時計をいつも4時にセットしていたことを覚えています。

高校の時、自転車と出会い、文化系からいきなりの体育会オトコへと変貌。競輪選手も経験した。
その後、自転車屋をやったり、オリンピック選手を育てたり...。いろんな事に熱中した。でも、何故か心の中に穴が開いているような感覚が有ったんです。
そん時は何なのかわかんなかったんだけど、デザインの仕事に着手してから、穴が消えて無くなっちゃった。
僕の人生は恐らく折り返し地点をとっくに過ぎちゃっています。幼少の頃、夢中になっていた「絵」。残りの人生、もっともっと夢中に絵を描き続けたい...最近そんな事を思っています。

最後に、僕に楽しいオモチャを創る機会を与えて下さった、綾野編集長とシクロワイアードに感謝。ありがとうございました。(成田加津利)


気になる作業価格は?

さて、ここまでのお仕事、価格はいくらになるのか知りたいところでしょう?

当初のプランから随分とデザインが変更になっちゃった。当然価格も変更...。
編集長「え!聞いてないヨ!ってか?」
カツリ「ちょっとちょっと、全部任せるって言ったのはだ~れだ!?」

ご注意。通常この様に僕が暴走し、予定価格を超えるよな暴挙は行っておりませんので、
ご安心下さい(笑)。

さて、それではお勘定のお時間です! ヘヘヘヘ...チーン♪

作業費一覧と参考価格
・剥離作業(完全手作業) 20,000円
・デザイン料金 20,000円
・塗装 クリアーグリーンベース ソリッドカラー+2色 多数塗り分け 60,000円
・プリント一式  20,000円
・フルメンテナンス25,000円(3月より値上げしました!ごめんね)
・ハンドルステムプリント 15,000円
・ピラープリント 5,000円
・ホイールペイント 50,000円(1色になったので、プライスダウン)
*カツリーズで購入された部品やフレームの場合は、上記金額の15%引きとな
ります。

チン~♪ お会計は...合計215,000円ナリ!

結構いい金額になっちゃったけど、これだけやれば、こんなもん! あ・・・クランクの計算忘れてた・・・。
計算すんの面倒だから、今度僕のヘアーヌード写真でも、撮影してもらおうかな~。
あ、言っおくけど、ビタ一文まかんないよ!
え!ナニナニ、今度シクロワイアードでカツリーズ大特集を組んでくれるってか?(実際にそんな予定は皆無)。んじゃ~、200,000円ポッキリでいいや! とま~実際には、僅かですが、心のお値引をさせていただいております(笑)。

スペシャルペイントは非常に手間のかかる仕事です。そればかりやってるとカツリーズは倒産するかも(笑)。しかし、その過程の楽しさと、出来上がった世界でたった一台のバイクに対する愛着は、海よりも深いものになります! 皆さんもぜひチャレンジしてみてください。ご相談、ご注文はカツリーズまでどうぞ~。





成田 加津利(カツリーズサイクル)成田 加津利(カツリーズサイクル) プロフィール
成田 加津利(なりた かずとし)


1967年11月27日生まれ(ブルースリーと同じ日である事が自慢)。文化系の生い立ちで美術系への進学を試みるが、ことごとく失敗。その反動で、体育会系へ転身。

高校時代にピスト競技で日本一に輝き、実業団へと進む。ツール・ド・北海道や国際大会で入賞し、平成元年に競輪へと進む。2000年に現役を引退し、現在のショップ「カツリーズ」を開業。

同時に選手指導への思いも強く、アテネオリンピック代表の唐見実世子を育成。現在も石川県のヘッドコーチを務める。メカニックとしても活躍し、現在はNIPPO COLNAGOに所属。過去にはジャパンナショナル、愛三工業、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン、ブリヂストン・アンカーでもスポットでメカニックを努めた事がある。

デザイナーとしては自分が選手として参加した、石川インターハイのパンフレットや、グッドデザインにも輝いたナカガワサイクルワークスの初代チームジャージを手がけている。ちなみに現在のカツリーズサイクルのカツリは、中川茂氏が間違えて読んだ事からニックネームとして定着。開業時に相談したところ、「カツリで行け!」と、かん高い声で名付けたという(分かる人には分かる話!)。

カツリーズ サイクル