スペシャライズドのコンセプトストアである「スペシャライズド銀座」がE-BIKE専門店へとリニューアル。今年から本格的な展開を開始したTURBO SLシリーズの魅力を体験できるスポットとして生まれ変わった。



E-BIKE専門店へリニューアルしたスペシャライズド銀座E-BIKE専門店へリニューアルしたスペシャライズド銀座
オンロード/オフロード、コンペティティブ/デイリーユース、あらゆるシチュエーションやカテゴリーにおいて存在感のあるバイクを造り続けてきたスペシャライズド。今年から、E-BIKEの本格的な国内展開を開始し、既に高い人気と注目を集めている。

そんなスペシャライズドのコンセプトストアの一つである「スペシャライズド銀座」が、これまでの同社のE-BIKEである"TURBO"シリーズの専門店としてリニューアルオープンした。

ロードバイクタイプのTURBO CREO SLロードバイクタイプのTURBO CREO SL
東京メトロ銀座線の京橋駅と都営地下鉄浅草線の宝町駅のちょうど真ん中、鍛冶橋通りに面したスペシャライズド銀座。日本有数の立地を誇る旗艦店が、ペダルバイクの展示・販売を取りやめE-BIKEのみを取り扱う方向へ舵を切ったのは、驚きと注目に値する。

店内には現在スペシャライズドが展開する3つのE-BIKE、ロードバイクの"CREO SL"、MTBの"LEVO SL"、クロスバイクの"VADO SL"がずらりと並ぶ。これらは試乗することも可能で、TURBOシリーズ、ひいてはE-BIKEの持つ魅力を手軽に体験できる場となっている。

展示されるバイクは全てテストバイクだ展示されるバイクは全てテストバイクだ
スペシャライズド初のE-BIKE、TURBO Sスペシャライズド初のE-BIKE、TURBO S
入口付近には、これまでのスペシャライズドE-BIKEの歴代車種(※国内未展開)が並べられていた。年を追うごとに、よりスマートかつ軽量に進化してきたパワーユニットのサンプルも展示されていて、スペシャライズドが有するE-BIKEテクノロジーを知ることが出来た。

今回の決断に踏み切った経緯について、スペシャライズド銀座の清水店長は「いわゆるスポーツバイクには無縁の人にとっても、E-BIKEは革新的で魅力的なプロダクト。もっとその価値を多くの人に知って、乗ってほしいんです。これまでのペダルバイクよりも気軽にサイクリングの楽しみを味わえるのがTURBOの真価です。その魅力を発信していく拠点となるために、オンリーショップとしてリニューアルしました」と語った。

スペシャライズド銀座の清水店長スペシャライズド銀座の清水店長
スペシャライズドジャパン・マーケティングマネージャーの松岡氏スペシャライズドジャパン・マーケティングマネージャーの松岡氏 カヌー日本代表の羽根田卓也選手カヌー日本代表の羽根田卓也選手


SUPER GTドライバーの笹原右京選手SUPER GTドライバーの笹原右京選手
E-BIKEの未来を信じてこの決断に踏み切ったと語るのは、スペシャライズドジャパン・マーケティングマネージャーの松岡氏。「スペシャライズドジャパンから見ればTURBOシリーズは10%ほどのボリュームです。まだ未知数の分野であるだけに、このセグメントに注力するのは普通に考えればハイリスクではあるのですが、日本においてもE-BIKEはもっと大きく広がっていくと信じているからこそ、今回のリニューアルを実行しました」と自信を覗かせた。

TURBOシリーズの魅力を発信すべく、スペシャライズドは様々なアンバサダーを起用している。今回はTEAM Red Bull MUGENに所属するSUPER GTドライバーの笹原右京選手、そしてカヌー日本代表の羽根田卓也選手が登場。「サーキットでの移動にVADOはピッタリ。コースの下見においても体力や集中力、移動時間を節約できるのは大きな武器になる」と笹原選手、「E-BIKEは帰路の心配をせずトレーニングに集中できる。コロナの影響でカヌーを漕ぐことが出来な異聞、VADOを漕いで体力を作っている」と羽根田選手らは、それぞれVADOの魅力を語ってくれた。

バイシクルコーヒーの成田さんと清水さんバイシクルコーヒーの成田さんと清水さん
VADO SLを使ってコーヒーを配達しているバイシクルコーヒーVADO SLを使ってコーヒーを配達しているバイシクルコーヒー
更に都内にてコーヒースタンドに改造したトレーラーを曳いて、自転車でオーガニックコーヒーをデリバリーする「バイシクルコーヒー」の成田さんと清水さんもVADOの愛用者。「赤坂や道玄坂、宮益坂など、都内は坂が多い。そんな中でE-BIKEは最高のパートナーです。もうペダルバイクには戻れないですね」と語った。

スマートな移動手段として、効率的なトレーニング機材として、多くの荷物を運ぶ手段として。アンバサダーそれぞれの視点からE-BIKEのメリットが語られ、これから広がっていくだろうE-BIKEが開く未来に思いをはせる時となった。E-BIKEの魅力の発信基地として、東京の中心部で新たな歩みを始めたスペシャライズド銀座のこれからに期待したい。

text&photo:Naoki Yasuoka