本格的なステージレースを経験出来る「2days race in 木島平村」が今年も5月16、17日(土、日)に開催される。今大会では団体総合賞が導入され、よりチーム対抗色が強くなったレースを紹介しよう。



レースは長野北部の山間部にある木島平村のローラースキー場コースで行われるレースは長野北部の山間部にある木島平村のローラースキー場コースで行われる photo:Satoru.Kato
アマチュア選手でも本格的なステージレースを体験する事が出来る「2days race in 木島平村」。2日間で3ステージのレースを行い、総合優勝を競い合うという本場欧州さながらの経験が出来るレースである。国内トップ選手が出場するツアー・オブ・ジャパンと日程を意図的に重ねているため、UCIコンチネンタル登録以上のチームは原則出場せず、アマチュア選手が貴重な体験を出来る場となっている。

ステージレースを体験してもらいたいという主催者の意図の元、2days race in 木島平村では周回賞やスプリント賞に加えてボーナスタイムが設定されているため、戦略的な動きが必要となってくる。総合優勝を狙うためにはチームプレーが重要となってくるため、出場にあたっても5人~4人の選手から構成されるチームでの参加が必須となっている。ロードレースは個人ではなく、チームで競うものであることを体現しているレースといえる。なお、メンバーが揃わない場合は普段は別のチームとして走る選手との混成チームも認められる。

スタート台から発走する個人タイムトライアルスタート台から発走する個人タイムトライアル photo:Satoru.Katoリーダージャージを着用してレースを走るリーダージャージを着用してレースを走る photo:Satoru.Kato


本場欧州のツール・ド・フランスのようにリーダージャージが用意されるのも2days race in 木島平村の特長の1つ。総合トップにはイエロー、スプリント賞にはグリーン、U23はホワイト、そして40歳以上のオーバー40にはピンクと特別ジャージが与えられ、レース中は着用して走る事が出来る。リーダージャージを着用した選手が集団を走ることで、他の選手は奪取のために戦術を考えながらレースを走る必要が出てくる。

そして、今年からは変更点は団体総合賞が導入される。チーム内の上位3名の成績を集計し、チーム対抗で総合成績を争うことになる。UCI規則に準拠して順位が決定され、最終日に団体総合1位が表彰されるという。

ステージレースを体験できる2days race in 木島平村ステージレースを体験できる2days race in 木島平村 photo:Satoru.Kato
レースは1日目に6.8kmの個人タイムトライアルと81kmのロードレースが行われ、2日目は120kmのロードレースという、計3ステージで競われる。コースとなる木島平村サマーローラースキー場は1周3.4kmで短い上り坂もあるが、ほぼ平坦のレイアウト。集団にぶら下がっていれば完走は容易いかもしれないが、勝利するためにはチームによる組織的な動きが不可欠だろう。

この2days race in 木島平村は全日本選手権参加資格を獲得出来るレースとなっているのもポイントの1つ。2018年の実績としてはエリート、U-23、ジュニアは上位3名が参加資格を受けている。全日本選手権の参加資格を得られるレースはUCIレースや国体など出場すら難しいレースが多いため、ホビーレーサーにとっては貴重な機会となる。参加申し込みは4月15日(日)までとなっている。

総合優勝のためにはチームによる組織的な動きが不可欠となる総合優勝のためにはチームによる組織的な動きが不可欠となる photo:Satoru.Kato2日間フルに楽しむことが出来る2日間フルに楽しむことが出来る photo:Satoru.Kato

総合優勝者には栄光のイエロージャージが与えられる総合優勝者には栄光のイエロージャージが与えられる photo:Satoru.Kato開けるシャンパンの総数2日間で12本。これもシャンパンの開け方を経験してもらうため開けるシャンパンの総数2日間で12本。これもシャンパンの開け方を経験してもらうため photo:Satoru.Kato




2days race in 木島平村 2020
開催場所:長野県木島平村サマーローラースキー場
開催日:5月16~17日(土~日)
申込期間:~4月15日