クラブチーム「GRUPPO ACQUA TAMAグルッポ・アクア・タマ」が西東京のクラブに呼びかけて行っている多摩川サイクリングロードの大掃除が今年も行われた。調布市の大掃除にあわせて、普段とは違う視点で自分たちの走る環境を考えるきっかけになったようだ。

呼びかけ人であるGRUPPO ACQUA TAMAの真下伸大さんによるレポートでお伝えします。

今回集まった西東京エリアのクラブチームの皆さん今回集まった西東京エリアのクラブチームの皆さん

自転車を降りて、歩く人の視線で走る環境を考え直してみる

4月11日、調布市主催の「多摩川クリーン作戦」に参加させていただき、多摩川沿いのゴミ拾いを行いました。
今回で3回目となるこのイベント「GRUPPO ACQUA TAMA サイクルミーティング」は、日頃多摩川サイクリングロード(以下CR)を利用している機会の多い近郊のサイクルショップやクラブチームに呼びかけて参加者を募り、サイクリストの状況を多摩川CRの脇を歩きながらゴミ拾いを行うことにより、歩行者の立場を肌で感じて頂くことを目的として始まりました。

早朝から集まった西東京地域のサイクリストの皆さん早朝から集まった西東京地域のサイクリストの皆さん まずは多摩川サイクリングロードを歩いてみるまずは多摩川サイクリングロードを歩いてみる


朝7:30分、収集ポイントに向けて参加者の皆さんでサイクリングロード脇を移動し、ゴミ拾いを開始します。集まったクラブは、GRUPPO ACQUA TAMA、なるしまフレンド、サイクルCUBE、オーベスト他の皆さん。また、元選手にして現在コルナゴ営業マンの"熱い男"岡崎和也さんも参加してくれました。

参加させて頂いた調布市クリーン作戦は、春と秋の年2回開催されているのですが、今回も半年で「これほどまで…」と思えるほどのゴミの収穫です! 集められたゴミはすべて調布市自治体の方々に回収していただきました。

とにかく驚くほどゴミが集まるとにかく驚くほどゴミが集まる
集めたゴミは調布市の皆さんが処理してくれる集めたゴミは調布市の皆さんが処理してくれる サイクリングロード脇の草むらまでくまなくゴミを探すサイクリングロード脇の草むらまでくまなくゴミを探す



-参加者の声、そして多摩川CRの現状-

近年の自転車ブームにより、休日ともなると多摩川サイクリングロードには多くのサイクリストが見受けられます。それに伴い、サイクリングロード利用者との接触や、単独での事故が急増しているのも事実です。

2009年には歩行者と自転車との接触事故により、歩行者の方が亡くなられる事故も起こっています。
今回も参加者の方々からは、自分たちが自転車から降りて歩いてみると、すれ違う自転車との速度差や距離感、思っていた以上に道幅が狭いことなど、驚きを感じられていたようです。

歩行者の立場で自転車のすれ違うスピードを実感してみる歩行者の立場で自転車のすれ違うスピードを実感してみる

また、昨年までサイクリングロードには無かった高さのある凹凸も新たに設置され、多摩川サイクリングロードの利用方法について今一度考えなくてはいけない時期に来ていると実感しました。これらは自転車のスピードを強制的に落とさせるために設置されたもののようです。

サイクリングロードに新たに設置されたスピード制限のための凸凹サイクリングロードに新たに設置されたスピード制限のための凸凹

日も長く暖かくなるこれからの季節、多摩川サイクリングロード周辺は多くの方々が利用する場となります。
私たちがどのようにサイクリングロードを利用すべきなのか、チーム、知人同士でグループ走行される方も、チームに属されていない一般のサイクリストや初心者の方も、多摩川サイクリングロードの利用方法を改めて考えていただければ幸いです。

ゴミ集めを終えてから皆で感じたことを話しあったゴミ集めを終えてから皆で感じたことを話しあった 熱い男・岡崎和也さんも参加してくれた熱い男・岡崎和也さんも参加してくれた


休日の早朝にもかかわらず、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。これからも皆さまのご協力の下、安全で安心して利用のできる多摩川サイクリングロードを目指して活動を行なっていきたいと考えております。今後ともご協力頂けますようお願いいたします。

真下伸大(GRUPPO ACQUA TAMA代表)