埼玉県川越市のモトクロスコース「オフロードヴィレッジ」を舞台に開催される「川越サイクルオフロードエンデューロ」の今シーズンのシリーズ4戦の開催が決定した。初戦を大好評のうちに終え、第2戦は12月22日に開催。そして2019年の1、2月にさらに2戦、合計4戦のシリーズ開催が決定した。



モトクロスで使用されるスターティンググリッドから飛び出していくモトクロスで使用されるスターティンググリッドから飛び出していく photo:Makoto.AYANO
「川越サイクルオフロードエンデューロ」の舞台となるのは埼玉県川越市のモトクロスコース「ウェストポイント・オフロードヴィレッジ」。入間大橋のたもと、荒川と入間川の分岐点の中洲にあるオフロードヴィレッジは通称「オフヴィ」としてオフロードバイク愛好家に知られ、全日本モトクロス選手権大会の舞台にもなってきた。

11月24日(土)に開催された第1戦は好評のうちに終了(その模様はこちらのレポートを参照)。初回の参加者たちのフィードバックを得て、第2戦、さらに来年の第3、第4戦の継続開催が決まった。

くねくねと続くコーナー。速くて走りやすいラインにはまれば快調に飛ばせるくねくねと続くコーナー。速くて走りやすいラインにはまれば快調に飛ばせる photo:Makoto.AYANO
河川敷に造成された大規模なオフロードコースはコーナーとアップダウンが豊富で、バームやウォッシュボードなど2輪で楽しめる味付けがなされている。

サイクルオフロードエンデューロは、規定時間内に何周できるかの周回数を競う耐久レースだ。1時間または2時間、ソロあるいは複数人のチームで走る。種目は2時間のチームとソロ、1時間のソロ、30分のレディースとキッズ(小学校3年生以下)という5つ。チームエンデューロは2~4人でのチーム参加となり、仲間とワイワイ楽しめる。脚力に自信のある方はソロで挑戦するのも良いだろう。

ホールショットは中学生ライダー!速!ホールショットは中学生ライダー!速! 一斉にコースに駆け出していく参加者たち一斉にコースに駆け出していく参加者たち


モトクロスバイクがジャンプやドリフトなどで駆け巡る前提のコースはエンジン付きバイクなら約1分30秒ほどで周回するが、第1回大会のデータから自転車なら約3分〜のラップタイム。自転車で走るには道幅も十分に広く、ウォッシュボードなどを走るには独特の動きが要求されるため、このコースに対応するテクニックを身につけるのも楽しい。オートバイが掘った轍をうまく利用し、くねくねと連続するコーナーを転ばないように走る。つい雨天時の心配をしてしまうが、コースの水はけは良く、轍の深い箇所にはウッドチップも撒かれるため走りやすいそうだ。

スピードコースを速度のあったグループで走り続けるスピードコースを速度のあったグループで走り続ける 小さな山のような上りはスピードをつけて一気にクリア小さな山のような上りはスピードをつけて一気にクリア


うねるようなウォッシュボードをこなして走るうねるようなウォッシュボードをこなして走る photo:Makoto.AYANO
ユニークなのは基本的には自転車であれば何でも参加していいという車種規定だ。MTBやシクロクロスバイクだけでなく、ファットバイクやグラベルロードなども参加OK。ファンレースのため車輪径やタイヤの太さ規定なども無し。実際、どのタイプのバイクが有利かは甲乙つけ難しといったところ。そしてE-BIKEでの参加も認められている。第1回大会はE-BIKEの参加者はいなかったが、今後参加人数が集まれば種目として表彰対象にもなる予定だ。

かなり難しかったS字セクションかなり難しかったS字セクション うねるようなアップダウンをこなして走るうねるようなアップダウンをこなして走る


規定が緩いのと似て大会の雰囲気もユルく、アットホームなものだ。参加者はロード系、シクロクロス系、MTB系のサイクリストが入り混じり、様々なバイクを駆り、キッズや初心者もたくさん。コース全体が見渡せるため走る仲間の応援もしやすいため、さながらオフロード運動会といったほのぼのした雰囲気だ。

ウッドチップが敷かれるので雨天でも泥だらけにならず走れるとかウッドチップが敷かれるので雨天でも泥だらけにならず走れるとか 会場は入間川サイクリングロードからよく見える場所会場は入間川サイクリングロードからよく見える場所


ちびっこBMXレーサーも頑張るちびっこBMXレーサーも頑張る タッチしてライダー交代。ロスを最小限にしたいタッチしてライダー交代。ロスを最小限にしたい


2時間のカテゴリーには1位から3位の入賞者へそれぞれ賞金が贈られる。参考までに初回大会の賞金額は1位10,000円、2位5,000円、3位3,000円。健闘を讃えあって焼肉にでも行くも良し、次回の参加費に充てるも良し。主催者は第2回大会以降も賞金を授与することを決めており、参加人数が今後増えれば賞金額の増額も検討するとか。第2戦では入賞を逃しても景品や賞金ゲットのチャンスが有るとされている。

2人以上の仲間で走るチーム部門の表彰2人以上の仲間で走るチーム部門の表彰 こちらは頑張った大人たち。賞金携えホクホクですこちらは頑張った大人たち。賞金携えホクホクです


タイムテーブルもレースのスタートは午後1時からとなっていて、参加しやすいのも嬉しい。また、レース終了後には希望者を募って「ダートオーバルエリミネーター」が開催されたりと、もっと楽しみたい人も満足できる工夫も。

また、普段から自転車でのコース走行を体験できる無料走行会も定期的に実施されており、コースの攻略とレベルアップしたいサイクリストにも開放されている。

オフロードヴィレッジBコース全景オフロードヴィレッジBコース全景 (c)オフロードヴィレッジ
申し込み方法は、メールエントリー、現金書留、FAX、コースにて直接エントリーという4つの方法となる。嬉しいのは第2戦よりレース前日の午前中まで参加申し込みが可能なメールエントリー受付(※)が追加されたこと。アップチャージ込みの参加料の当日払いで出走が可能なため、仕事などの都合で直前までスケジュールが決められない人にはありがたい対応となる。
(※ 多くの参加者が前日エントリーを利用すると直前まで参加者数が見えないこと、エントリーリストに名前が載らない場合があるため、早めの申し込みが推奨されている)。申込みにあたっては以下の概要を参考に、必ず公式サイトで確認してほしい。



川越サイクルオフロードエンデューロ 概要と申込み方法

開催場所:埼玉県川越市 オフロードヴィレッジ
開催日:第2戦 12月22日(土)
    第3戦 1月19日(土)
    第4戦 2月9日(土)
(雨天決行)

種目:120分チーム/ソロ、60分ソロ、30分レディース/キッズ

参加費:120分 チーム 7,000円 
        ソロ 4,000円
    60分 ソロ 3,000円 
    30分 レディース 2,000円
    30分 キッズ 1,000円

120分チームと120分ソロ上位には賞金授与
ソロ60分/レディース30分/キッズ30分には各1位~3位まで賞品授与

申込み方法
メール、現金書留、FAX、オフロードヴィレッジにて直接エントリー
エントリー締切は開催日の前日のAMまで

12月中旬以降〜年内に実施されるコース無料走行枠

日程 12月15日(土)、16日(日)、29日(土)、30日(日)

走行時間 Bコース 12:00~12:30 、16:00~16:30
※サイクルエンデューロで使用するコースです。

Aコース 12:00~13:00 バイク走行状況により開放有り。
※バイクフリー走行状況によりAコース開放はお待ち頂く場合があります。

※走行はコースにあるプレハブにて受付を済ませてから係員の指示に従ってコースインしてください。
※走行の際はヘルメットは必ず着用をお願いします。

ウェストポイント・オフロードヴィレッジ周辺地図