ホノルルセンチュリーライドのツアーレポートもこれで最終編。大会翌日に行われた、ホノルルを一望できるタンタラスの丘に登るモーニングライドと、ガーリックシュリンプやシェイブアイスを堪能したノースショアサイクリングの2つのライドの様子をお届けします。



ホノルル市街を一望できる絶景までご案内”タンタラスの丘ライド”

大会翌日に朝一にも関わらず12名の参加者が集まったタンタラスの丘ライド大会翌日に朝一にも関わらず12名の参加者が集まったタンタラスの丘ライド
大会前日のプラクティスライド、大会本番ホノルルセンチュリーライドと来てもまだ走り足りない、もっとオアフ島を駆け回りたいという人のために東武トップツアーズが企画するのが大会翌日のアフターライド。2つのライドが設けられそれぞれに希望制で参加という形となる。もちろん自転車に乗らずショッピングやビーチ等、その他の観光に繰り出すのも各々の自由だ。

そんな中、朝一からはホノルルを一望できる絶景ポイントを目指す「タンタラスの丘ライド」へ。ホノルル市街からもほど近い展望台を目的地とし、朝食前にサクッと行って帰ってこられる往復20kmの手軽なコース設定となる。ただ、良い景色を見るためには登らなくてはいけないということで、展望台までは約4kmのヒルクライムが待ち受ける。

ホテルを出発後はホノルル市街を抜けていくホテルを出発後はホノルル市街を抜けていく つづら折りの登りを駆け上がるつづら折りの登りを駆け上がる
タンタラスの丘にあるプウ・ウアラカア州立公園の展望台が目的地タンタラスの丘にあるプウ・ウアラカア州立公園の展望台が目的地 ラスト10%超えの急坂を登り切ればビューポイントはすぐそこラスト10%超えの急坂を登り切ればビューポイントはすぐそこ

ホノルルセンチュリーライド本番の100マイル(約160km)を走り切った翌日とあって身体の疲労感は否めないが、それでもサイクルジャージを着てしまえば”よし、走るぞ”という気分になるのは、自転車乗りならではの習性だろう。朝6時30分という早い集合にも関わらずロビーに集まった参加者の皆さんも疲れた様子はなく、自分を含めみんな自転車好きだなあと心底思わされる。

ホテルを出発地とし市街地を通りながらホノルルの北に連なるコオラウ山脈方面へと向かっていく。朝早いとあってまだ交通量は少なめで、大通りも危なげなく走ることができた。

ただ、20人弱という人数でまとまって走ったため、赤信号で集団が分断されることに。ホノルルを良く知るツアーサポートの橘田さんの案内により無事後ろの集団も登り口まで辿り着けたのだが、今度は迎えに向かったサポートライダーの金田さんがすれ違いになるというハプニングもあり、全員が揃うまでしばらくの休憩タイムとなった。

ワイキキの高層ビル群すら見下ろせる景色を眺めつつ朝からヒルクライムワイキキの高層ビル群すら見下ろせる景色を眺めつつ朝からヒルクライム
高くそびえたダイアモンドヘッドもあんなに小さく見えるほど高くそびえたダイアモンドヘッドもあんなに小さく見えるほど 背後に広がるホノルルの青々とした海背後に広がるホノルルの青々とした海

金田さんの合流を待って再スタート。今中さんを先頭に各々が自分のペースで登っていく。筆者も写真撮影のために先行して走っていたのだが、斜度が緩むことなく淡々と登っているため割りとキツイ。道中、丘の斜面に建てられた高級(?)住宅を横目に走っていくと、チラチラと眺めの良い景色が早くも飛び込んでくる。

つづら折りを抜け、視界が一気に開ける中腹の駐車スペースにて一旦休憩だ。ここで引き返していいのではと思ってしまうほどの景色が広がっているが、展望台まではもうあと少し。背後にホノルルの青い海を感じつつペダルを回していく。

途中左手に現れる黄色いゲートをくぐり、ラスト10%を超える急坂をこなせばゴール。今までの疲れを吹き飛ばすほどの大きな期待に胸を膨らませ、ビューポイントまでの通路を足早に駆けていく。

お待ちかねのビューポイントはこの先!お待ちかねのビューポイントはこの先! 一人ひとり絶景とともに記念撮影。パワフルなポーズを決めるのはサポートライダーの金田さん一人ひとり絶景とともに記念撮影。パワフルなポーズを決めるのはサポートライダーの金田さん
絶景をバックに最後は全員でハイ、チーズ絶景をバックに最後は全員でハイ、チーズ
さて、展望台に立つと目の前に広がるのは360度開けた圧巻のパノラマビュー。この日も快晴に恵まれ真っ青な空に青々とした海、ダイアモンドヘッドやワイキキの高層ビル群、さらにはパールハーバー方面まで隈なく見渡すことができる絶景が目に飛び込んでくる。

しばらくの間言葉を失いつつも、すかさずスマートフォンを取り出しそれぞれ記念に写真撮影を行っていく。皆さん大興奮といった様子で、早起きをした甲斐があるというものだ。いつまでも眺めていられそうなのだが、ちょうど朝食の時間帯とあって如何せんお腹が減った。景色を目一杯堪能したらホテルに戻って朝食としよう。また、このタンタラスの丘は夜には美しい夜景も楽しめるとのことなので、プライベートで訪れた際にはそちらもチェックしてみてはいかがだろう。



大会本番では行けないオアフ島の北側を巡る”ノースショアサイクリング”

朝食を食べて一息ついた後はすぐにまたホテルのロビーに再集合。オアフ島北側の海岸地域であるノースショアを巡るサイクリングへ出発だ。先ほどタンタラスの丘ライドを走った人も半数ほどは再びこのライドに参加するほどで、スタッフを含め全部で30人弱の参加者が集まった。

30人弱の参加者が3グループに分かれてスタート30人弱の参加者が3グループに分かれてスタート
このライドはホノルルセンチュリーライド本番で折り返しとなってしまう、スワンジービーチパークからさらに先の地域を走れるというもの。自転車をトラックに積み込んだら車でスワンジービーチパークまで行き、海岸線に沿ってノースショア最大の集落であるハレイワまで約40kmゆったりサイクリングを楽しむ。大会本番と合わせて走ると、オアフ島の海岸線を全周の半分ほどは走破できる計算だ。

車で小1時間ほど揺られながらライドの出発地点へ。ハイウェイを移動しつつ車窓からオアフ島の雄大な自然を眺めるのもまた貴重な時間である。前日にはエイドポイントとして賑わいを見せていたスワンジービーチパークも、1日経てばきれいサッパリとしたただの公園に。やや寂しさを感じつつ自転車をトラックから降ろして、いざ出発準備だ。

出発前に金田さんの声掛けで準備運動出発前に金田さんの声掛けで準備運動 スコール...かと思いきや順調に好天へと変わり最高のサイクリング日和にスコール...かと思いきや順調に好天へと変わり最高のサイクリング日和に
眺めの良い海岸線に沿って進む一行眺めの良い海岸線に沿って進む一行 南国らしい風景の道を駆けていく南国らしい風景の道を駆けていく

今から向かう進行方向に目を向けると、灰色の雲の塊が山にぶつかってスコールを降らせているではないか。時折風に乗って霧のような雨を感じるが、暑さが和らいで逆に気持ち良いくらいだ。サポートライダーの金田さんの声掛けで出発前のストレッチを行えば準備は完了。

今中さん、金田さん、須田さんの3人を先導役とした3つのグループに分かれ時間差でスタート。雨を覚悟してウインドブレーカーを着たものの、走るほどに雲は消滅していき結局降られることもなく快晴の天気となった。筆者はどちらかと言えば雨男なので、今回は晴れ男晴れ女の参加者さんが多かったのだろう、感謝感謝。

ギラギラとした真夏の太陽が照りつける中、気持ちの良いサイクリングペースで海岸線を駆けていく。大会本番では写真撮影に追われなかなか参加者の皆さんとお話もできなかったが、今回はゆったり景色と会話を楽しみながら進んでいく。登りもない平坦路を1時間ほど走ればちょうどお昼の時刻。昼食ポイントの「カフク」に到着だ。

昼食はガーリックシュリンプで有名なカフクへ。奇抜なトレーラーが目印のジョバンニがお目当て昼食はガーリックシュリンプで有名なカフクへ。奇抜なトレーラーが目印のジョバンニがお目当て 刻みニンニクとバターでソテーした名物のガーリックシュリンプ刻みニンニクとバターでソテーした名物のガーリックシュリンプ
ガーリックシュリンプとご飯の乗ったプレートをみんなでいただくガーリックシュリンプとご飯の乗ったプレートをみんなでいただく
ホットスパイシー味の辛さにたまらずこの表情であるホットスパイシー味の辛さにたまらずこの表情である 木陰のベンチで昼食&休憩。真夏の日差しが眩しいほど木陰のベンチで昼食&休憩。真夏の日差しが眩しいほど

いくつかのお店が立ち並ぶ広場の中でも、皆さんのお目当てはエビの養殖が盛んなカフクが本場と言われるガーリックシュリンプ。訪れた人のサインで埋め尽くされた奇抜な見た目のトレーラーが目印の「ジョバンニ」で、ガーリックシュリンプとご飯が乗ったプレートをみな揃って注文していく。一般の観光客も続々と訪れるため常に長蛇の列ができ、昼食にありつくまで実に30分も待ち時間となるほどだった。

バター多めでソテーされているため手をベトベトにしながら皮を剥き、食欲そそるニンニクの香りが効いたエビにかぶりつく。オイリーではあるもののしつこくない味の加減でパクパク食べられる。付属のレモンを絞ればサッパリ感も増してまた違った風味を楽しめるというものだ。

またホットスパイシー味も同価格で注文できるのだが、そちらは”No Refund(返却不可)”の注意書きがされるほど強烈な辛さを誇るのだという。「去年はノーマルなガーリックシュリンプを食べたから、今年はこっちにしよう」と注文した参加者もいたのだが、真っ赤にソテーされたエビにみな揃えて悲鳴を上げることに。よほどの辛党でなければ相応の覚悟をしてから挑んでほしい。

美しい砂浜が広がるサンセットビーチもまたフォトスポット美しい砂浜が広がるサンセットビーチもまたフォトスポット 気持ちよさそうに海に飛び込む金田さんと紅香ちゃん気持ちよさそうに海に飛び込む金田さんと紅香ちゃん
ウミガメが陸に上がってくると途端に人だかりができるウミガメが陸に上がってくると途端に人だかりができる
木陰でゆったり休憩したことで動く気力をやや奪われつつも目的地のハレイワはまだ先だ、再び3グループにて走り出す。途中美しい砂浜風景で人気の「サンセットビーチ」にて一旦止まり写真を撮るなど小休憩を挟みつつ軽快に進んでいく。内陸が山脈となったオアフ島だけに海岸線が唯一の交通網となっており、車の往来はやや多めなのだが、どの道も路肩が広めな作りとなっており走りやすい道が続く。

程なくして見えてきたのは野生のウミガメに会えるスポットとして有名な「ラニアケアビーチ」。しかしこの日は海に繰り出しているようで砂浜にその姿はなかった。それならば仕方ないと金田さんや絹代さんの娘、紅香ちゃんが代わりに海で遊び出すと砂浜の端の方に徐々に人だかりができ始めるではないか。なんとタイミング良く砂浜へ帰ってきたらしく、ノソノソと動く目の前のウミガメにみな釘付け。ゆったりとした動きに癒されつつ、水族館でしか見たことのなかったウミガメの貴重な野生の姿に感動を覚えたのであった。

サーファーたちのメッカ、ノースショア最大の集落ハレイワに到着サーファーたちのメッカ、ノースショア最大の集落ハレイワに到着
さて、目的地であるハレイワに着いたら各々自由時間、といっても皆行く場所は決まっている。本ツアー恒例の「マツモトシェイブアイス」である。ハレイワ名物となっているこのカキ氷屋さんは、色とりどりのシロップをかけたカラフルな見た目が特徴。お好みで練乳やアイス、小豆をトッピングしていただこう。走り終えた後の火照った身体にキーンと冷たいシェイブアイスがたまらなく美味しい、量も多めなので大満足だ。

ハレイワから車でホノルルまで戻ってくればもう夕方。大会翌日ながら丸一日自転車漬けで再度オアフ島を満喫できたのではないだろうか。サイクリングでハワイの景色を楽しみ、各所で地元のグルメを楽しみ、こんな濃厚な日々を送ることができるのも東武トップツアーズだけ。リピーターも多い同ツアーだけに、来年の日程も各自チェックしてまたここホノルルに集まりたいものである。

カラフルな見た目が特徴で、インスタ映えもバッチリ!?カラフルな見た目が特徴で、インスタ映えもバッチリ!? ボリューム満点のトッピングに絹代さんも大満足ボリューム満点のトッピングに絹代さんも大満足
ハレイワといったらここ、マツモトシェイブアイスハレイワといったらここ、マツモトシェイブアイス
東武トップツアーズ ホノルルセンチュリーライドツアーFacebookフォトアルバム
DAY1 大会前日 走り方講座&プラクティスライド
DAY2 大会当日 ホノルルセンチュリーライド&後夜祭
DAY3 大会翌日 タンタラスの丘モーニングライド&ノースショアライド

text&photo:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO