タイヤやチューブのみならず様々な周辺アクセサリーもつくるパナレーサーのラインアップより、今回紹介するのは「ワンタッチポンプ」。その名の通り、口金をワンタッチでバルブに固定できる使い勝手の良いフロアポンプだ。



パナレーサー ワンタッチポンプパナレーサー ワンタッチポンプ 自然にフィットする樹脂製ハンドル自然にフィットする樹脂製ハンドル 樹脂製のフットパネルは、力を掛けるのにちょうどいい大きさだ樹脂製のフットパネルは、力を掛けるのにちょうどいい大きさだ


ヘッドをバルブに押し込むだけで、口金をバルブに固定できるパナレーサーのフロアポンプ「ワンタッチポンプ」。ヘッドを差し込んだ後にレバー操作を行う一般的なポンプよりも、直感的にポンピング準備を行え、素早く作業を開始することができるポンプだ。

ポンプヘッドは片側が仏式、もう片側が米式となっており、片側の口金をバルブに差し込むと反対が押し出される設計だ。飛び出した口金を押し込むと、バルブをロックしている口金がリリースされる。着脱が容易に行なえ、作業のひと工程を減らすことができる画期的なポンプだ。

空気圧ゲージは直径約7.5cmと大きく、かつ手元にあるためメモリを読みやすい空気圧ゲージは直径約7.5cmと大きく、かつ手元にあるためメモリを読みやすい 空気圧ゲージにエアプレッシャー調整ボタン(赤いボタン)が備えられているため、オフロードタイヤに求められる微調整を行いやすい空気圧ゲージにエアプレッシャー調整ボタン(赤いボタン)が備えられているため、オフロードタイヤに求められる微調整を行いやすい

ヘッドは仏式(青)、米式(赤)両対応となっているヘッドは仏式(青)、米式(赤)両対応となっている 英式のアダプターも備えられているため、様々なものに空気充填することが可能となっている英式のアダプターも備えられているため、様々なものに空気充填することが可能となっている


ボディは頑丈な合金で作られており、最大1100kPa(160psi、11気圧)までの空気圧に対応しているため、ロードタイヤでも十分に空気を充填することが可能だ。ボディの上部には読みやすい大型の空気圧ゲージが、ゲージの側面にはエアリリースボタンが設けられており、空気圧の微調整も行えるようになっている。英式バルブに対応するクリップも付属し、価格は4,700円(税抜)。

実際に編集部でワンタッチポンプを試したところ、確かに作業が楽に行えるという印象を受けた。今までレバー付きのものを当たり前のように使用していたため、レバー操作に不満を覚える経験はなかったが、ワンタッチポンプの手軽さを体感してしまうと、レバータイプはやや不便と感じる。

バルブの出代が約13.5mmでも、しっかりとホールドしてくれるワンタッチポンプの口金バルブの出代が約13.5mmでも、しっかりとホールドしてくれるワンタッチポンプの口金 仏式バルブにヘッドを押し込むと、赤い口金が押し出される。ヘッドをリリースする時は赤い口金を押し込むだけだ仏式バルブにヘッドを押し込むと、赤い口金が押し出される。ヘッドをリリースする時は赤い口金を押し込むだけだ


特にレバータイプの場合ではヘッドの押し込み不足が原因で、ポンピングした空気が漏れてしまうということに不便さを感じるようになった。ワンタッチポンプの場合は押し込むだけで自動的にロックしてくれ、その心配もほとんど無いのだ。いちいち押し混み具合を気にする必要も少なくなった。

ワンタッチポンプの口金はバルブの出代が短くても対応してくれる。今回、テストしたバルブの出代で最も短かったのが約13.5mm。一般的なポンプが噛み込むことができない出代でも、ワンタッチポンプは問題なく噛み込んでくれる。リムハイトが高いホイールユーザーにとっては朗報だろう。

また、ワンタッチポンプを実際に手にして驚いたのが、重量986g(実測値)という軽さ。フロアポンプの重量は気にしたことも無かったが、このポンプは非常に軽量。レースコースと駐車場が離れている時の持ち運びなど、あらゆる場面で軽さのメリットを感じられるだろう。




パナレーサー ワンタッチポンプ(仏米式)
素材:合金
最大空気圧:1100kPa(160psi)
付属品:英式バルブクリップ
価格:4,700円(税抜)

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