マルチバン・メリダ・バイキングチームとともに開発が進められるフルクラムのMTBホイール。コストパフォーマンスに優れる「RED POWER HP」のBOOST仕様がラインアップに追加された。



フルクラム RED POWER HP BOOSTフルクラム RED POWER HP BOOST (c)カワシマサイクルサプライ
RED POWER HPは、高い剛性、優れた操作性、振動吸収性、グリップ力を備えたオールラウンドMTB用クリンチャーホイール。マルチバン・メリダ・バイキングチームとともに開発されたRED PASSIONのレーシングスペックを受け継ぎつつ、カーボン素材をアルミに変更することで、コストパフォーマンスを向上させたモデルである。

23C(リム内幅28.5mm)へと拡大され、剛性やハンドリング性能が向上している23C(リム内幅28.5mm)へと拡大され、剛性やハンドリング性能が向上している (c)カワシマサイクルサプライ通常よりも10mm長いリアエンドを採用したBOOSTが採用される通常よりも10mm長いリアエンドを採用したBOOSTが採用される (c)カワシマサイクルサプライ6ボルトとAFSセンターロックの2種類が用意される6ボルトとAFSセンターロックの2種類が用意される (c)カワシマサイクルサプライリム幅の内寸法を23C(28.5mm)とすることで、装着したタイヤの接地面積を広げ、グリップ力を引き出すことが可能となった。また、幅広リムは横剛性が優れているため、コーナーリングや力をかけた時の反応性を期待できる。クロスカントリーから里山トレイル、下りが多めのライドまで幅広いシチュエーションに対応してくれる。

アルミ製のハブにはオーバーサイズのアクスルを組み合わせることで、優れたパワー伝達性を実現。このアクスルはアタッチメントによってクイックリリースとスルーアクスルの両方に対応させることが可能だ。採用されるベアリングはもちろんシールされているため、バッドコンディションの中走るMTBライドにおいても長期にわたって回転性能を維持してくれるだろう。

バテッド加工が施されたストレートプルのステンレス製スポークは、ねじれに対する剛性を維持したまま、高い振動吸収性を実現するように設計されたという。前後共に28本で組まれている。

今回登場したのは、MTBの主流となりつつあるリアエンド幅規格BOOSTを採用したモデル。BOOST規格はハブのフランジ間の距離が拡大することで、ホイール全体の剛性が高くなり、ペダリングパワーの伝達効率が向上するなど様々なメリットを持つ。

ラインアップは29インチと27.5インチの2種類。重量は29インチの前後セットで1,910g、27.5インチの前後セットで1,835gだ。いずれも6ボルトもしくはAFSセンターロックに対応する。価格は6ボルト仕様が35,400円、センターロック仕様が36,300円(いずれも税抜)。



フルクラム RED POWER HP BOOST 29 / 27.5
リム形式:クリンチャー
リム:アルミ、23C(28.5mm幅)、19.5mmハイト
ハブ:フロント/アルミ製ボディー&フランジ、アルミニウム・アクスル
ベアリング:カートリッジベアリング
スポーク:前後/28本、ステンレスストレートプル、プロファイル/1.8、ブラスニップル
エンド:フロント / HH15-110mmブースト・バージョン、リア / HH12-148mmブースト・バージョン
※SRAM XDには別売りのキットにて対応
サイズ:29インチ、27.5インチ
ブレーキ:6ボルト、AFSセンターロック
重量:1,910g(29インチ)、1,835g(27.5インチ)
価格:35,400円(6ボルト、税抜)、43,000円(AFSセンターロック、税抜)