ヨコハマ国際映像祭2009において、11月15日にツール・ド・フランスにまつわる映画作品が上映される。上映映画は東京・銀座メゾンエルメスのプライベートシネマ『le Studio (ル・ステュディオ)』の選定作品。マイナーだがツールの魅力を掘り起こす短編映画とドキュメンタリー映画の構成となっている。

会場は横浜市中区本町にある東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎の視聴覚室。テーマおよび15日の上映プログラム、上映作品概要は以下のようになっている。

ル・ステュディオ エルメス スペシャルプログラム

2009年のエルメスのテーマ、「L’échappée belle 美しき逃避行」に沿ってプログラムをお届けするル・ステュディオ。100年の歴史を持つ、ツール・ド・フランスにまつわる作品とともに美的好奇心(curiosité esthétique)の世界へ。

プログラムT
11月15日(日) 15:00-16:30



『〜美しき逃避行へのオマージュ〜』
ヌーヴェル・ヴァーグの監督が捕らえたツールの貴重な映像を含む短編アンソロジー。


上映作品

ツール・ド・フランス、万歳 監督:ルイ・マルよりツール・ド・フランス、万歳 監督:ルイ・マルより ツール・ド・フランス、万歳
フランス/1962年/18分
監督:ルイ・マル

時代を隔てて存在するツールに魅せられた人々の愛すべき表情を捉えた人間賛歌。

※ルイ・マル / France1958年に「死刑台のエレベーター」で監督デビュー。60年には「地下鉄のザジ」、63年には「鬼火」を監督、ヌーヴェル・バーグの幕開けを象徴する作品を残した。



行け、ラペビー!
フランス/1988年/27分
監督:ニコラ・フィリベール

自転車を愛し、77歳になった今もツールを追う往年の優秀選手、ロジェ・ラペビーに関するドキュメンタリー。

※ニコラ・フィリベール / France1951年生まれ。テレビ・ドキュメンタリーの世界を経て、数々のドキュメンタリー映画を監督する。正しき距離感により、傑作を創出。代表作は「パリ・ルーヴル美術館の秘密」、「ぼくの好きな先生」。


マイヨ・ジョーヌのために
フランス/1965年/20分
監督:クロード・ルルーシュ

自転車のスピード、豊かなフランスの地理の様々な表情に、ツールの過去・現在・未来の異なる時間軸を織りこんだ感覚的映像作品。

※クロード・ルルーシュ / France1937年生まれ。66年には「男と女」でカンヌ映画祭グランプリを受賞。大人の恋愛をモチーフにした作品のほかに、スポーツに潜むスピード感など感覚に訴える作品もいくつか制作した。


プログラムU
11月15日(日) - 18:00-20:30


マイヨ・ジョーヌへの挑戦
ドイツ/2004年/123分
監督:ペペ・ダンカート

ドイツのチーム「チーム・テレコム(現T‐モバイル)」の視点から、開催100周年を迎えた03年のツール・ド・フランスを描いたドキュメンタリー。過去の映像で紹介する百年のツールの歩みとともに、プロ達が臨み、苦悩する姿を描き出す。

※ペペ・ダンカート / Germany1955年生まれのドイツ人監督。94年には監督作品「Back Rider」でアカデミー賞を受賞。2000年に監督した「Homegame」では、National German Film award監督賞を受賞。



会場

東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎 大視聴覚室
住所 神奈川県横浜市中区本町4-44
電車で:みなとみらい線「馬車道」5、7出口すぐ

入場料(1日券)前売り1000円、当日1300円


ヨコハマ国際映画祭2009 プログラムT
http://preview.ifamy.jp/programs/single/460/

ヨコハマ国際映画祭2009 プログラムU
http://preview.ifamy.jp/programs/single/461

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