オーストラリアを拠点とする医療技術のリーディングカンパニーRHINOMED社より、スポーツ時の鼻呼吸をアシストするアクセサリー「Turbine」が登場した。鼻に挿入して中から鼻腔を押し広げることで吸気量を高めるアイテムだ。



クリス・フルーム(チームスカイ)もタービンを使用しているクリス・フルーム(チームスカイ)もタービンを使用している (c)www.rhinomed.com
運動中、ひいては生命を維持するのに酸素が必要なことは自明の理。人間の体はハードな運動をしてエネルギーの出力を出そうとするほど、多くの酸素を必要とする。特に、有酸素運動のサイクリングにおいて十分なパフォーマンスを発揮するためには呼吸が重要となる。

呼吸は鼻と口のどちらでもできるが、肺と体に負荷がかかっている運動中は口呼吸がしづらくなるという。また、口を広げたままでは乾燥してしまい、その都度ボトルの水分で喉を潤さなければならない。一方で、鼻には加湿と空気のフィルターの役目があり、肺のために最適な空気を送ることができる機能が備わっているため、運動中に最適と言える。

トライアルキットトライアルキット photo:Makoto.AYANO通常販売は1サイズ3個入りのパッケージ通常販売は1サイズ3個入りのパッケージ (c)www.rhinomed.com


今回紹介するTurbine(タービン)は鼻に挿入し中から鼻腔を押し広げ、鼻の通りをスムーズにするアイテム。バイクやランなどの有酸素運動において、鼻からの空気の吸入効率が良くなれば、とのコンセプトをもとに開発が行われ、臨床実験では鼻からの吸気が38%向上していることを示したという。

加えてメルボルンにあるバイクスタジオ、Ridewiserにて行われたライダーテストにおいては3.7%の出力向上が見られた。パワーにおいては使用時と未使用時の平均出力が19.76wの差があり、同一条件下での走行距離には143mの差があったという。

バイクスタジオ、Ridewiserにて行われたライダーでは出力向上の結果が示されたバイクスタジオ、Ridewiserにて行われたライダーでは出力向上の結果が示された (c)トライスポーツしなやかな医療用プラスチックを素材に使っているしなやかな医療用プラスチックを素材に使っている クリス・フルーム(チームスカイ)やカルヴィン・ワトソン(トレックファクトリーレーシング)などプロレーサーも使用しているTurbine。サイズはミディアム(M)とラージ(L)という2種類が揃う。Mサイズは横幅27~35mmまで可変でき、長さは23mm。Lサイズは横幅35~39mmまで調整でき、長さは25mmだ。サイズガイドによるとMは鼻の幅幅が27~35mm、長さ50~55mmという大きさの鼻に対応する。Lは幅29~37mm、長さ56~63mmの鼻に対応するという。

今回、幅33mm、長さ50mmの鼻を持つ編集部員が実際に装着してみた。Lサイズはサイズガイド通り、大きすぎてストレスを感じる。Mサイズは横幅を調整すればフィットするという感じだ。Turbineの横幅を33mmに調整して入れてみたところ、鼻の幅が33mmでありながらも窮屈感を覚えた。ちなみに27mm幅がジャストサイズだったが、ここは個人差が大きいはずだ。

実際に乗車中に使用してみたところ、鼻の通りがよくなる印象を受けた。鼻の穴自体を広げず鼻の奥を広げることで吸気をしやすくしているのだろう。取り付け方法に関しても鼻の外に貼るタイプではないため、汗によって剥がれ落ちる心配もない。一方で、鼻水などでずれ落ちてくる心配はある。

医療用プラスチックを使い、1個につき数回使用できるTurbine。販売はMとLいずれかのサイズが3つずつ入っているパッケージとなっている。価格は2,700円(税込)だ。取り扱いはトライスポーツ。


Turbine(タービン)
素 材:医療用プラスチック
サイズ:M、L
内容量:3つ(1サイズ)
価 格:2,700円(税込)