記録的な豪雪に見舞われたシクロクロス東京2014。恒例の人気企画「あなたの自転車見せてください」では、雪の中お台場に集まった酔狂なシクロクロッサーのこだわりスペシャルバイクをピックアップ。今回もフルカーボンの最新バイクから、ハンドメイドバイクまでが大集結。フロントシングルバイクが多いことも注目です。



林正太さん(Hunter/SimWorks CX Team) Hunter Cycles CX

林正太さん(Hunter/SimWorks CX Team) Hunter Cycles CX林正太さん(Hunter/SimWorks CX Team) Hunter Cycles CX
名古屋のショップCirclesを中心としたクラブチームHunter/SimWorks CX Teamに所属してC2レースを走った林正太さん。雪景色に映える鮮やかなブルーにペイントされたバイクは、カリフォルニアでリック・ハンター氏がビルディングするHunter Cyclesのシクロクロスバイク。

雪景色に映える鮮やかなブルー雪景色に映える鮮やかなブルー シートステーの曲線が美しいハンターのバイクシートステーの曲線が美しいハンターのバイク

リムはVelocityのA23をチューブレス化し、IRCのシラクを組み合わせリムはVelocityのA23をチューブレス化し、IRCのシラクを組み合わせ PaulのMINIMOTO BRAKEブレーキを搭載するPaulのMINIMOTO BRAKEブレーキを搭載する


林さんが「身体に優しくて、硬くもなく柔らかくもなく素直なフィーリングが特徴のバイクです。」というハンターのバイクは、幾つか所有する中で、レースではなくロングライドで楽しく走る時に乗りたいバイクだという。「グラベルを交えたツーリングでは最高に楽しいですし、レースでも機材として十分な性能がありますよ。」と語る。聞けば、現在じわじわと人気を伸ばしているハンターの納期は2年待ち(!)。このバイクはオーダーではなく"吊るし"を購入したものだが、「それに関わらず身体に馴染むし、よく走ってくれますね」と言う。

林さんのバイクはPaulのMINIMOTO BRAKEブレーキを搭載し、リアには制動力を上げるブレーキブースターを装備している。「腕の腱を切ってしまったことがあり、少ない力で制動力を出すための工夫です。遊びを極力持たせることでカンチレバーと同じように扱えます。良いチョイスでしたね。」また、リムはVelocityのA23をチューブレス化し、IRCのシラクを組み合わせている。「チューブラーも使っているのですが、やはりメンテナンスやパンクの際に面倒ですよね。このリムは本当に優秀でオススメです。」と語ってくれた。




池山"シゲ"豊繁さん(Hunter/SimWorks CX Team) Cielo CX Racer

池山シゲ豊繁さん(Hunter/SimWorks CX Team) Cielo CX Racer池山シゲ豊繁さん(Hunter/SimWorks CX Team) Cielo CX Racer
林さんと同じチームに所属、Circlesにお務めの池山豊繁さん(Hunter/SimWorks CX Team)は、名古屋から東京くんだり、C1中止に涙を飲んだお一人。会場でも大いに目立っていたバイクは、ChrisKingが展開するCielo(シエロ)のシクロクロスレーシングバイク「CX Racer」の2012年モデル。「ポルシェ908/3」をモチーフにしたガルフカラーのアローサインがクールだ。

往年のポルシェのレーシングカーを意識したカラーリング往年のポルシェのレーシングカーを意識したカラーリング サドルはネオクラシック形状のフィジーク、ヴォルタサドルはネオクラシック形状のフィジーク、ヴォルタ

ホイールはHEDのリムを使う。タイヤはデュガスのスモールバードホイールはHEDのリムを使う。タイヤはデュガスのスモールバード ハブやヘッドセットはもちろんクリスキング製ハブやヘッドセットはもちろんクリスキング製


「キングのハブやヘッドセットは昔から使っていて、凄く良いものだなと思っていました。その彼らが作るフレームに乗ってみたい!と思ったことがきっかけですね」とシゲさんは言う。派手めなカラーを纏う車体は44mmヘッドやENVEのフォークなどを投入した最新仕様に仕上がっている。

「クセが無くしっかりと走ってくれるし、リアバックも剛性があるのでミニVブレーキの制動力にも問題無く対応しますね。ヘッドやハブはもちろんキング、ホイールはHEDのリムを手組で仕上げ、なるべく長く使えるようなパーツ洗濯にしています。デュガスのスモールバードも意外とオールラウンドに使えて良いタイヤです。是非購入はで(笑)」



大橋尚哉さん(bbs.xc.jp) Ibis HAKKALUGI

大橋尚哉さん(bbs.xc.jp) Ibis HAKKALUGI大橋尚哉さん(bbs.xc.jp) Ibis HAKKALUGI
国内では珍しいアメリカンブランド、Ibis(アイビス)のフルカーボンシクロクロスバイク「HAKKALUGI」を駆るのは、残念ながら中止になってしまったC1クラスに出場予定だった大橋尚哉(bbs.xc.jp)さん。雪景色に映える独特なダークイエローと、ブラックのクラシックな佇まいが格好良い。

クラシックな雰囲気漂う胴抜きのロゴクラシックな雰囲気漂う胴抜きのロゴ カンチブレーキワイヤーの受けは、握りこぶしの形をしたユニークなものカンチブレーキワイヤーの受けは、握りこぶしの形をしたユニークなもの

ストッピングパワーを求めTRPのCX9ミニVブレーキを使うストッピングパワーを求めTRPのCX9ミニVブレーキを使う WolfToothの38Tチェーンリングを使い、フロントシングルにWolfToothの38Tチェーンリングを使い、フロントシングルに


「特にこだわり無くショップに行ったらたまたまこのバイクがあって購入しました。でも走りも良いですし、カッコいいし、いまではとても気に入っていますよ。」という大橋さん。WolfToothの38Tチェーンリングを使いフロントシングル化していることが特徴で、KCNC製のクランクを組み合わせ。ブレーキはストッピングパワーを求めてTRPのCX9ミニVブレーキに換装している。どうしても窮屈になりがちなFブレーキワイヤーはフリクションの少ないワイヤーを使うことでロスを少なくしている。



佐藤豊さん BeOne CX RAW

佐藤豊さん BeOne CX RAW佐藤豊さん BeOne CX RAW
国内ではとても珍しいオランダブランド、BeOne(ビーワン)のCXバイク「CX RAW」が目立っていたので出演のお声がけ。オーナーはマスターズクラスに出場した佐藤豊さん。「とにかく自転車が大好きで、人とは違ったバイクが欲しいなと思って」と言うCX RAWは、カンチブレーキ仕様のフルカーボン製軽量バイクだ。

ホイールはレイノルズホイールはレイノルズ ハンドルにはサブブレーキレバーを搭載するハンドルにはサブブレーキレバーを搭載する

普段はトライアスロンを楽しむ佐藤さん。ジャージもトライアスロンチームのもの普段はトライアスロンを楽しむ佐藤さん。ジャージもトライアスロンチームのもの フロントは42Tシングル。「こんなに大きなギアは必要ありませんでしたね(笑)」フロントは42Tシングル。「こんなに大きなギアは必要ありませんでしたね(笑)」


このバイクは2014年に入ってから納車したばかり。気になる乗り味に関しては「シクロクロスバイクと思えないほど重量が軽く、ロードタイヤを履かせてもキビキビと走ってくれそうですよ。」と語る。パーツのほとんどは手持ちのものを流用したそうだが、フロントをシングルギア化しているあたりがこだわりポイント。「RaceFaceのダウンヒル用リングです。42Tくらいで良いのかなーと思ったのですが、こんなに大きなギアは必要ありませんでしたね(笑)」と言う。

「普段はトライアスロンをメインにしているのですが、トレランも初めて、遂にシクロクロスも始めました。もちろんまだ経験は浅いのですが、これからじっくりとこのバイクと一緒に楽しんでいきたいですね。」



大森亘さん Raleigh RXC Pro

大森亘さん(Salone CX Team) Raleigh RXC Pro大森亘さん(Salone CX Team) Raleigh RXC Pro
大森亘(Salone CX Team)さんのバイクは、現在シクロクロス東京の初回大会を制したベン・ベルデン(ベルギー)を擁するラレー・クレメンチームの選手使用モデル「RXC Pro」。イギリスのラレーがリリースした、ディスクブレーキ仕様のフルカーボンハイエンドモデルだ。

ホイールはレイノルズ、タイヤはシュワルベのレーシングラルフホイールはレイノルズ、タイヤはシュワルベのレーシングラルフ ハンドル周りはEDGE(現ENVE)で統一されている。レーシーな仕上がりだハンドル周りはEDGE(現ENVE)で統一されている。レーシーな仕上がりだ

TRPのワイヤー→油圧変換ディスクブレーキ「Hydro」TRPのワイヤー→油圧変換ディスクブレーキ「Hydro」 40TのWolfTooth製チェーンリングを使っている40TのWolfTooth製チェーンリングを使っている


「日本に正式には輸入されていないモデルなので、他の人とバイクが被らなくて良いなと思って」という理由で購入されたこのバイク。ホイールはレイノルズのカーボンディスク、WolfTooth(40T)のチェーンリングを使ったフロントシングル、TRPのワイヤー→油圧変換ディスクブレーキ「Hydro」など、パーツ類も相当こだわりのアッセンブルだ。「やっぱり油圧ブレーキは安心感があって、今日のようなコンディションでは強かったですね。」と言う。

「まだこのバイクは先週に納車したばかり。今日は実質初乗りでした。これでシクロクロスシーズンは終わってしまうのですが、ロードシーズンにもディスクブレーキロードのような感じで乗っていきたいですね。」と語ってくれた。

text&photo:So.Isobe


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