先にお伝えしたFish Man Race in 静岡・焼津港~回遊編~ に引き続き、今回は耐久レースに併せて行われた、盛りだくさんのイベントをご紹介します。



Project-OPUSの佐藤咲子選手。明るい笑顔で開会式からイベントを盛り上げる。Project-OPUSの佐藤咲子選手。明るい笑顔で開会式からイベントを盛り上げる。 まずはゲストのご紹介から

今回のイベントには4名のゲストライダーが参戦。まずはProject-OPUSの佐藤咲子選手。今回は灼熱の6時間の耐久レースに、たった1名でのエントリーとなっているが、実は本大会の豊富な出店を“グルメ制覇する”のが、真の目的との噂も?

開会式に続いて、佐藤先生のレース参加クリニックが開催された。自転車レース初心者が多いイベントであったが、佐藤先生の的確なアドバイスにより、本イベントでは大きな事故もなく、無事に終えることができた。

さらに3名の競輪選手がチームを組む。3名とも静岡県出身で焼津市の鈴木伸一選手、浜松市の河合康晴選手、藤枝市の平田徹選手。一口に自転車といっても、その性格は全く異なる世界。また競輪選手も、週末が本業(競輪)の営業となるサービス業という忙しい中、本大会に参加頂いた。

競輪というシビアな勝負をこなしている選手ならではの、見事なハンドルさばき、ストレートでのふらつきの無さ、綺麗なペダリング技術は、学ぶべきところがたくさん。競技経験が豊富な市民レーサーにとっても、貴重な経験となった。3選手の参加に感謝いたします。なお競輪選手の中には、プロ転向以前にロードレースを走っていた選手も多く、今回のようなイベントへの参加を希望する選手も多いとのこと。イベント主催者の皆様、積極的なアプローチをお願いいたします。

スタートを待つゲストライダー。左から河合康晴選手、平田徹選手、佐藤咲子選手、鈴木伸一選手。スタートを待つゲストライダー。左から河合康晴選手、平田徹選手、佐藤咲子選手、鈴木伸一選手。

開会式からイベントを盛り上げるのは、MCの南“カミナリ”隼人さんと、焼津のゆるキャラ“やいちゃん”。魚のまち 焼津らしい、お魚姿のやいちゃん。でも陸上且つ、階段はちょっと苦手か?ステージに上がるのは一苦労。レース終了後には、この日の暑さを一気に吹き飛ばす、強烈なキャラクターが登場しますが、こちらは最後のお楽しみに。

佐藤先生と試走する受講生の皆さん佐藤先生と試走する受講生の皆さん MCの南“カミナリ”隼人さんと焼津のゆるキャラ やいちゃん。MCの南“カミナリ”隼人さんと焼津のゆるキャラ やいちゃん。





レースを盛り上げたステージイベント

まずスタートを盛り上げてくれたのは、焼津水産高校吹奏楽部の皆さん。ファンファーレやレース中のステージ、さらに素敵なメッセージで、選手たちに元気を与えてくれました。

レース中の演奏も、観戦者やスタッフを楽しませてくれました。レース中の演奏も、観戦者やスタッフを楽しませてくれました。 大人顔負けのダンスは迫力満点。大人顔負けのダンスは迫力満点。


思わず見入ってしまう、キレのあるダンスショー。思わず見入ってしまう、キレのあるダンスショー。 焼津太鼓愛好会による和太鼓演奏。選手にもパワーが届く。焼津太鼓愛好会による和太鼓演奏。選手にもパワーが届く。


レース中のステージでは、Deeams.Tダンススタジオと、TipHopsダンススクールによるダンスショーが開催。軽快な音楽と躍動感溢れるダンスに、会場は大いに盛り上がった。暑い中、素敵なステージをありがとうございます。こちらは焼津太鼓愛好会による和太鼓演奏。気合のこもった、お腹にまで響く太鼓は迫力満点。




佐藤選手から咲子グルメレポーターに転職?「焼津のまち ぐるめツアー」

というわけでいよいよ佐藤咲子選手の、実はメインイベントだった(?)、焼津のまち食べ歩きツアーをご紹介。まず、最初に訪れたのは焼津高校茶道部のブース。こちらは“みそまん”&お茶サービス。“みそまん”とは味噌まんじゅうのことで、焼津では昔から、船乗りさんや港で働く人たちの「おやつ」として、この味噌まんじゅうが盛んに作られていたとのこと。

生地に味噌や醤油を練り込んであるので日持ちが良く、甘くてしょっぱい風味は、力仕事をした身体には最高のおやつ。そう、耐久レースを走る選手にとっても、最高の補給食となった。さらに味噌まんじゅうのおいしさを一層引き立たせてくれたのが、焼津高校茶道部の皆さんが立ててくれるお抹茶。お茶の静岡県、さかなの焼津の特徴を兼ねそろえた、最高のおもてなしをご提供して下さいました。

焼津では「みそまん」として親しまれている味噌まんじゅう焼津では「みそまん」として親しまれている味噌まんじゅう 焼津高校茶道部の皆さんと記念撮影。焼津高校茶道部の皆さんと記念撮影。


次に訪れたのは、カラフルでエネルギー(カロリー)いっぱいの“スイーツ”!思わず手が伸びる咲子グルメレポーターに、ブースの方からSTOPの声!「これは本物の食べ物じゃないんですよ。だから食べないで下さい!」と、なんとも衝撃の一言。ここは葵サンプルさんのブース。食品のサンプルを造る会社で、今回はさまざまなパーツを組み合わせて、オリジナルの食品サンプル造り体験をご提供。ここはレースを走るパパを応援する子供さんにも大人気。

「まるで本物みたい!」でも食べることができないという、食欲旺盛な咲子レポーターにとっては、なんともしがたい状況。というわけで、事故(?)が起こる前に、早めにシャッターを切る。(このあとハンバーガーのサンプルに、咲子レポーターの歯形ができたとか?)

まるで本物同様。でも食品サンプルなんです。まるで本物同様。でも食品サンプルなんです。 「おいしそう!」でも食べちゃダメですよ。「おいしそう!」でも食べちゃダメですよ。


満腹中枢が満たされたような、満たされないような、微妙な心境の咲子レポーターが、次に足を止めたのは、なんとも愛らしいワンちゃん。思わず「可愛い~!」お行儀良くお店番をしているワンちゃんのブースは、駿河湾深層水から「優塩」を作られている梅里園さん。海面下397mの深層水を原料に、その豊富なミネラルを損なうことなく抽出できるという、遠赤外線焙煎製法によって生まれる「優塩」には、健康に欠かすことのできないミネラルが凝縮。大変貴重なエネルギーを頂きました。

さらにブースを進むと、見事な鰹節が目に入る。ここは焼津鰹節加工業協同組合の鰹節削り体験ブース。鰹節は削りたてが一番とのこと。そこで早速咲子レポーターも鰹節削りに挑戦。削り機のハンドルを回すと、見事な鰹節が出来上がり。しかし結構腕力も必要なようで、「腕の筋肉トレーニングにも良いかも」と、ここでは“アスリート佐藤選手”らしいお言葉が出ました。

駿河湾深層水から作られる「優塩」でミネラル補給。駿河湾深層水から作られる「優塩」でミネラル補給。 焼津鰹節工業協同組合の皆さんと。貴重な鰹節削り体験をありがとうございました。焼津鰹節工業協同組合の皆さんと。貴重な鰹節削り体験をありがとうございました。

“ととや新兵衛”さんは石巻産の牡蠣をご提供。“ととや新兵衛”さんは石巻産の牡蠣をご提供。 さすがグルメレポーターならではの豪快な食べっぷり (ってこちらが本業でしたっけ?)さすがグルメレポーターならではの豪快な食べっぷり (ってこちらが本業でしたっけ?)


ここで香ばしい磯の香りが漂う。見れば牡蠣のBBQ。ここ“ととや新兵衛”さんのブース。7月13日には、本大会のコース近くにある“うみえーる焼津”に、海鮮BBQを楽しめるお店をオープン予定とのこと。また今回の牡蠣は、石巻産からの直送品。未だに復興途上にあり、焼津と同じく海のまちである石巻の復興に、少しでも力になればとのこと。私たちもこうして焼津で石巻の牡蠣を食すことで、復興支援に貢献することができる。もちろん我が咲子グルメレポーターも、“大満点“の高評価。

“焼津まぐろ茶屋”さんは、マグロ丼とミネラルウォーターをご提供。“焼津まぐろ茶屋”さんは、マグロ丼とミネラルウォーターをご提供。

最後にお届けするのは、“焼津まぐろ茶屋”さん。こちらではプロが厳選した上質の天然マグロを使ったマグロ丼と、ミネラルウォーターをご提供。これで長丁場のレースもまだまだ走れます!

以上、咲子グルメレポーターの、焼津食べ歩きツアーでした。




満を持しての登場!Fish ロックバンド“漁港”
「てめぇ~ 自転車で走りながら、写真撮ってるんじゃねぇよ!」


6時間の耐久レース、全てのステージイベントが終了したところで、満を持して登場したのが、「Fish ロックバンド“漁港”」ステージ上にはキーボードの深海光一、そしてどこからとも無く私たちの目の前に出現したボーカルで船長の森田釣竿。海の男らしい、恐らく厳しいであろう眼差しが、サングラスの下にあることを窺わせる。そしてカメラを構える私に目を向け「てめぇ~ 自転車で走りながら、写真撮ってるんじゃねぇよ!」と絶妙のポーズ。つかさずシャッターを切る。「ハイ OKで~す!」

「てめぇ~ 自転車で走りながら、写真撮ってるんじゃねぇよ!」船長の森田釣竿(左)と、キーボードの深海光一(右)「てめぇ~ 自転車で走りながら、写真撮ってるんじゃねぇよ!」船長の森田釣竿(左)と、キーボードの深海光一(右)
まさに“漁港”にふさわしいステージ。まさに“漁港”にふさわしいステージ。
本見の大包丁と森田船長の凛々しいポーズ。本見の大包丁と森田船長の凛々しいポーズ。

とりまく聴衆を振り払うように悠然とステージへと進む。そして船長の命とも言える包丁を高々と挙げる決めのポーズ!なんとも凛々しい。ステージに上がると、いよいよライブショーがスタート。その見事な演奏と歌唱力に、会場はレース以上の盛り上がりを見せた。そして熱唱を終えると、ついに船長の見事な包丁裁きを披露。「魚は海の大切な資源です。魚は捨てるところがありません。皆さん感謝して食して下さい!。」と、海で生きる男として、私たちに貴重なメッセージを残してステージを後にした。

最後は船長の見事な包丁さばき。「魚は海の大切な資源です」最後は船長の見事な包丁さばき。「魚は海の大切な資源です」

走って、食べて、味わって、飲んで、見て、聴いて。海の幸のありがたさと、さかなのまち 焼津を満喫できるイベント。これも焼津の町の皆様のご協力があって実現したもの。ぜひ皆さん、焼津にお越し頂き、焼津の魅力をご堪能下さいませ。そして、また来年のFish Man Raceにご参加下さい!


Text&Photo: Haruo. Fukushima

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