ワフー　主力インドアトレーナーの新モデルKICKR MOVEとKICKR BIKE SHIFT

ワフーが定番固定ローラーのKICKRの新型KICKR MOVEをローンチした。今作では前後に動く機構を取り入れることでこれまで以上に自然なフィーリングでインドアサイクリングを楽しめるスマートローラーへと進化を遂げている。また、自転車型スマートローラーのセカンドグレードKICKR BIKE SHIFTもリリースされた。

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ワフー KICKR MOVE

スマートローラーだけではなく周辺機器、サイクルコンピューターまで製品を展開し、インドアとアウトドアのフィットネスをシームレスにつなぐエコシステムを構築するワフー。近年ではWahoo Xとしてソフトウェアサービスまで手がけることで、アクティビティに関する内容を一気通貫で提供しているブランドだ。

エコシステムの中核となるスマートトレーナーのフラッグシップモデルKICKR（キッカー）、KICKR BIKE（キッカー・バイク）の新型がリリースされる。KICKRは登場以来デザインが大幅に変わらず、可動式のフットベースを搭載するといったアップデートに留まっていた。今回登場するKICKR MOVE（キッカー・ムーブ）は基本コンセプトは変更せずに、ベース周りのデザインが一新される。

大きな変更とはベース部分が前後に約20cmスライドする機構が組み込まれたこと。従来のAXISベース（3本足の左右2本に柔軟性のあるゴムを採用し、左右5°の範囲内で傾く設計）による可動に前後移動も加わることで、これまで以上に自然な感覚でKICKRでのインドアライドを体験することが可能となっている。

KICKR MOVEのスライド機構は単純に前後移動するわけではなく、曲線を描くレール上に配置されていることが特徴だ。この設計を採用することで重心位置によってスライド量に変化をもたらすことに成功。例えばサドルに座った状態での小さな動きではスライド量は小さく、ダンシングやスプリントのような激しいペダリングでは大きく動くようになっており、この動きが自然なフィーリングを演出する。

スライドにはロックアウト機構も備え付けられ、バイクを装着する時やトレーナーを移動させる時にKICKRが動いてしまうことを防いでいる。もちろん前後への動きに対する好みでもオン・オフを切り替えることができるため、これまでのような固定ローラー台としても扱うことが可能だ。

スマートローラーとしての機能はこれまでのモデルを踏襲しており、アプリとの接続を安定させるためのWi-Fi接続にも対応する。ソフトウェアとハードウェア両面からのアップデートによって、KICKRはさらにインドアサイクリングを楽しめるモデルへと進化を遂げた。

またワフーは前後移動するKICKR MOVEの発売に合わせて、インドアサイクリングでの勾配を再現するKICKR CLIMBの互換ハードウェアアダプターも用意される。ベースアダプターはKICKR MOVEと同じように弧を描くように設計されているため、KICKR CLIMBとともにKICKR MOVEを利用すればさらにインドアサイクリングのクオリティを高めてくれるはずだ。

ワフー KICKR BIKE SHIFT

ワフーは新世代KICKRと同時にスマートバイクの新型KICKR BIKE SHIFTをリリースする。このモデルは既存のKICKR BIKEに次ぐセカンドグレードとして開発されており、KICKR BIKEが540,000円に対して、KICKR BIKE SHIFTは440,000円に設定されている新型だ。

KICKR BIKE SHIFTはセカンドモデルながらWi-Fi対応機能や変速システム、柔軟なフィッティングシステム、自然なライドフィールをハイエンドから受け継いでいるため、KICKR BIKEの優れた走行性能を期待できる。その基本スペックはそのままに、新しいブレーキ機構やベルトドライブドライブトレインを採用することで、勾配やパワーの変化に対する負荷調整機能の反応速度を高速化を実現している。またこれまで以上の静音性を獲得していることも新型の特徴だ。

購入後は自宅まで製品の配送と設置まで行ってくれるため、マンションなど集合住宅に住んでいる方や戸建ての2階に設置したい方でも気軽に購入することができるだろう。家電のようなサービスも展開してくれることは大型のスマートトレーナーを導入する理由となるはずだ。

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ワフー KICKR MOVE
価格：252,000円（税込）

ワフー KICKR BIKE SHIFT
価格：484,000円（税込　※配送、設置作業込み）