中国は安徽省、宣城市で3日間のMTBアジア選手権が開幕。初日のクロスカントリーチームリレーで日本チームは2位に入り、銀メダルを獲得した。鈴木雷太監督によるレポートをもとに紹介する。



第23回アジアMTB選手権の開催地は、中国は安徽省にある宣城(シュアンチェン) 市。5月12日(金)から14日(日)までの3日間で開催され、その初日には男女混成5名で争われるXCR(クロスカントリーチームリレー)が開催された。

銀メダルを獲得した日本チーム銀メダルを獲得した日本チーム
従来1チーム4名構成だったが、今回は5名(女子1名、ジュニア1名を含む)でのエントリーに。日本チームは第1ライダーに平林安里(スペシャライズドレーシングジャパン)、第2ライダーに川口うらら(
龍野高校/Sonic-Racing)、第3ライダーに村上功太郎(松山工業高校)、第4ライダーに北林力(白馬高等学校/ProRide)、アンカーに中原義貴(DECOJA CYCLING TEAM)という構成で臨んだ。以下は鈴木雷太監督によるレポートを転載する。

「平林がホールショットを取り独走を開始するが、前日からの大雨もあり中盤で落車。中国に抜かれて第2ライダーへとバトンパス。川口うららは女子の中では断トツのテクニックを発揮し他国が男子が走る中大健闘で3位で第3ライダー村上へと繋げた。

テント内でウォーミングアップを行う中原義貴(DECOJA CYCLING TEAM)テント内でウォーミングアップを行う中原義貴(DECOJA CYCLING TEAM) (c)Asian Cycling Confederation表彰台に上がる日本チーム表彰台に上がる日本チーム (c)Asian Cycling Confederation


徐々に荒れるコースの影響もあり、難しいロックセクションではエスケープルートを選択したが、これが裏目に出て3位から4位に後退し、第4ライダーの北林へ。ポジションを一つ上げ3番手でアンカーの中原にバトンを渡した。中原は猛烈に追い上げ中盤で1位中国の背中をとらえるまでに迫ったが、中国の貯金が大きく最終的には追い切れず2位でレースを終えた。新しいメンバーでのレースとなり、2位ではあったがそれぞれの得意箇所での走りができて、内容の濃いレースとなった」(鈴木雷太監督)

本日13日にはダウンヒル決勝レースが行われ、男子エリート4名、女子エリート1名が出走する予定だ。なお参加メンバーは以下の通り。



MTBアジア選手権2017日本チームメンバーリスト
ダウンヒル
男子エリート

清水一輝(愛知:PATROL MOUNTAIN FJC)
永田隼也(神奈川:ミラリジャパン株式会社)
井本はじめ(兵庫:SRAM/Santacruz)
九島勇気(神奈川:玄武/MONDRAKER)

女子エリート
中川弘佳(大阪 Liv/LOVESPO.com)

クロスカントリー
男子エリート

平野星矢(長野:ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
中原義貴(大阪:DECOJA CYCLING TEAM)
沢田時(滋賀:ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
平林安里(長野:スペシャライズドレーシングジャパン)
竹内遼(長野:drawer The RACING)

女子エリート
小林可奈子(長野:MTBクラブ安曇野)
武田和佳(埼玉:Liv)

男子ジュニア
北林力(長野:白馬高等学校/ProRide)
小林勇輝(長野:塩尻志学館高校/TEAM GRM)
村上功太郎(愛媛:松山工業高校)

女子ジュニア
吉田雪那(北海道:専門学校北海道リハビリテーション大学校/TEAM BG8)
山田夕貴(北海道:滝川西高等学校/TEAM BG8)
川口うらら(兵庫:龍野高校/Sonic-Racing)

監督 鈴木 雷太(MTB強化コーチ)
メカニック 小林輝紀(JCF強化支援スタッフ)
メカニック 今田大三(JCF強化支援スタッフ)
メカニック 山路篤(JCF強化支援スタッフ)
スタッフ  軽部修子(JCF強化支援スタッフ)
スタッフ  川原かおり(JCF強化支援スタッフ)



MTBアジア選手権2017 クロスカントリーチームリレー結果
1位 中国     1h22’56”
2位 日本        +52”
3位 イラン       +3’50”
4位 タイ        +5’54”
5位 カザフスタン    +7’22”

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