2005年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝に輝きながらも、大会期間中のドーピング検査でEPO(エリスロポエチン)が検出され、タイトルが剥奪されたロベルト・エラス。スペインの最高裁判所は12月21日、ドーピング検査の不備を認め、エラスの処分を撤回した。

2005年ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝に輝いたロベルト・エラス(スペイン)2005年ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝に輝いたロベルト・エラス(スペイン) photo:Cor Vos2000年、2003年、2004年にブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を果たし、2005年の大会で3連覇ならびに最多優勝記録である4勝目を果たしたロベルト・エラス(スペイン、当時リバティーセグロス)。

しかし大会後に行なわれた検査で、第20ステージのドーピング検査で採取したサンプルからEPO陽性反応が検出される。スペイン自転車競技連盟はエラスに2年間の出場停止処分を言い渡し、4度目のタイトルは剥奪された。

その後エラスは引退を表明したが、問題となったドーピング検査の手順が不適切で、サンプルの扱いに違反があったとエラスは主張していた。エラスはCAS(スポーツ仲裁裁判所)ではなく地元カスティーリャ・イ・レオン州の民事裁判所に訴えを起こし、2011年6月、同裁判所は処分無効の判決を下した。

スペインの各メディアによると、スペイン自転車競技連盟は上告したが、最高裁判所の判決も同じくエラスの訴えを支持するものだった。これによりエラスのドーピング処分が撤回され、剥奪されていた2005年ブエルタのタイトルがデニス・メンショフ(ロシア)の手からエラスの元へと戻ることになる。

現在38歳のエラスは、スペインの通信社EFEの取材の中で「自分がブエルタの勝者であると変わらず思い続けていた。感情が詰め込まれた思い出深い勝利であり、その勝利を誰も私から奪うことは出来ない」とコメントしている。

エラスは2001年から2003年までUSポスタルに所属し、ランス・アームストロング(アメリカ)のツール・ド・フランス連覇を支えたメンバーの1人。当時のチームメイトたちはチーム内のドーピング使用を打ち明け、処分を受けている。そんな中でのエラスのタイトル奪回。ドーピングに関して、スペインと他国の温度差を感じずにはいられない。

text:Kei Tsuji
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