ツール・ド・フランス前哨戦として知られるドーフィネ・リベレとツール・ド・スイスを終え、UCI(国際自転車競技連盟)は最新のUCIワールドランキングを発表した。個人ランキングトップに君臨するのは、ドーフィネで総合優勝を飾ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)だ。

ドーフィネ・リベレで総合優勝を飾ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)がランキング1位、総合3位のアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)が2位ドーフィネ・リベレで総合優勝を飾ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)がランキング1位、総合3位のアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)が2位 (c)CorVosシーズン序盤からクラシックレーサーが上位を独占していた個人ランキングは、ステージレースで活躍するオールラウンダーに支配された形。

ジロ・デ・イタリア閉幕後の6月1日に発表されたランキングでは、ジロ総合優勝で215ポイントを荒稼ぎしたデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)がトップに。しかしボルタ・ア・カタルーニャでの総合優勝(117ポイント)に加え、ドーフィネで総合優勝を飾ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)が107ポイントを加算し、メンショフを抜いてトップに立った。バルベルデは春のクラシックレースやツール・ド・ロマンディでもポイントを稼いでいる。

ジロの新王者に輝いたデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)がランキング3位ジロの新王者に輝いたデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)がランキング3位 photo:Kei Tsuji同じくドーフィネで総合3位に入ったアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)が75ポイント獲得で2位。同大会総合2位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)がメンショフに次いで4位に浮上している。ポイント率が高いツールでの活躍が期待されているコンタドール、メンショフ、エヴァンスは、バルベルデのランキング首位を脅かす存在だ。

ツール・ド・スイス総合優勝のファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)は、ステージ2勝と合わせて118ポイントを獲得。しかしシーズン前半のビッグレースを欠場していたため個人ランキングは28位だ。

地元スイスで総合優勝を飾ったファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)は28位地元スイスで総合優勝を飾ったファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)は28位 photo:www.tds.chチームランキングではケースデパーニュがトップ。ツール・ド・スイスで怒濤の活躍を見せたチームコロンビアが、5位から一気に2位までジャンプアップした。相変わらずプロコンチネンタルチームのサーヴェロ・テストチームが3位と健闘している。

ジロでのイタリア勢の活躍により、ジロ直後のランキングではイタリアが国別ランキングで首位に浮上。しかしドーフィネでスペインが首位を奪い返している。スペイン勢はツールでリードを広げることになるだろう。

UCIワールドランキング(6月22日付け)
個人ランキング
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)295pts
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)263pts
3位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)218pts
4位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)217pts
5位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)205pts
6位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)202pts
7位 ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ)197pts
8位 ダヴィデ・レベッリン(イタリア、ディキジョヴァンニ)194pts
9位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)190pts
10位 ダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)188pts

チームランキング
1位 ケースデパーニュ 680pts
2位 チームコロンビア 614pts
3位 サーヴェロ・テストチーム 611pts
4位 アスタナ 604pts
5位 リクイガス 574pts

国別ランキング
1位 スペイン 1005pts
2位 イタリア 893pts
3位 オーストラリア 704pts
4位 ドイツ 537pts
5位 ロシア 532pts

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