チャンピオンレースは2年連続で集団ゴールスプリントで決まった。過去個人TTを3連覇しながらもやんばる路では遅れていたトーマス・パルマーが栄冠を勝ち取った。

やんばるのジャングルを行くメイン集団やんばるのジャングルを行くメイン集団 (c)MakotoAYANO

沖縄県北部のやんばる地方を舞台に繰り広げられる国内最大規模のワンデーレース、ツール・ド・おきなわ。国際、市民、サイクリング部門等を含めた総参加者数はじつに4370人。その最高峰に位置するのがチャンピオンレースだ。今年レースはワンデイに戻り、厳しいやんばる路での決戦となる。

トーマス・パルマーをエースにレースに臨むドラパック・サイクリングトーマス・パルマーをエースにレースに臨むドラパック・サイクリング (c)MakotoAYANOチャンピオンレースに挑戦するイナーメ・アイランド信濃山形チャンピオンレースに挑戦するイナーメ・アイランド信濃山形 (c)MakotoAYANO


ルドルフ・マルコム(ドラパック)と池部壮太(マトリックス・パワータグ)が序盤から逃げるルドルフ・マルコム(ドラパック)と池部壮太(マトリックス・パワータグ)が序盤から逃げる (c)MakotoAYANO例年よりも開催が2週間遅れのため、調子を維持している選手、できていない選手、またジャパンカップやJツアー輪島から日をおいているため、優勝候補は非常に絞り込みにくい。直近のレースで測れないため海外勢の調子も未知数だ。レース前日、監督たちが語った予測や展望についてはこちらを参照して欲しい。

前日は風の強い曇り空ながら雨は降らなかったものの、天気が荒れ模様だった沖縄。週間天気予報でもこの日だけは晴れ。例年より肌寒さは感じるが、午後に向けて気温は初夏のような暑さにまで上がる。


奥間を行くメイン集団は先頭で歌うほどスローペースで距離を重ねる奥間を行くメイン集団は先頭で歌うほどスローペースで距離を重ねる (c)MakotoAYANOスタートして80km以上を海岸沿いの平坦路で進むレース。さっそく逃げるふたりはルドルフ・マルコム(ドラパック)と池部壮太(マトリックス・パワータグ)。約6分30秒おいて入部正太朗(シマノレーシング)、谷口武史(京都産業大学)、徳田鍛造(鹿屋体育大学)の3人が追走グループを形成。集団は先頭から7分30秒遅れで1回目の普久川ダムの上りへと入る。
ところが逃げるマルコムは一回目の上りを越えたあとバイクを降りリタイヤした。ここまでが彼の仕事だったようだ。

入部正太朗(シマノレーシング)、中根英登(チームNIPPO)、マリオ・フォウト(ドイツ、スペシャライズド・コンセプトストア)、ラクラン・ノーリス(ドラパック)の4人が先行入部正太朗(シマノレーシング)、中根英登(チームNIPPO)、マリオ・フォウト(ドイツ、スペシャライズド・コンセプトストア)、ラクラン・ノーリス(ドラパック)の4人が先行 (c)Makoto.AYANO普久川から奥、辺戸岬の周回路ではさっそく逃げグループの再編成が始まり、2回目の普久川ダムの上りには入部、マリオ・フォウト(ドイツ、スペシャライズド・コンセプトストア)、ラクラン・ノーリス(ドラパック)、中根英登(チームNIPPO)の4人が先行。ヤン・イン・ハン(香港)とトーマス・スクジンス(ラトビア、ラポムマルセイユ)が追う。
そして池部(マトリックス)と徳田(鹿屋)のふたりに追いついた高岡亮寛(イナーメアイランド信濃山形)ら3人が通過する。

ここからレースは繰り返す厳しいアップダウンの東海岸へと進んでいく。
メイン集団の先頭には井上和郎を始めとするブリヂストンアンカー、佐野淳哉らチームNIPPO、品川真寛ら愛三工業勢が代わる代わる先頭にたってペースを上げる。宮城を通過して逃げグループとの差は4分以内に縮まってきた。

東村の海岸線を行くメイン集団。集団を牽引する井上和郎(ブリヂストンアンカー)東村の海岸線を行くメイン集団。集団を牽引する井上和郎(ブリヂストンアンカー) (c)Makoto.AYANO

羽地ダムへの上りで鋭いアタックをかけた清水都貴(ブリヂストンアンカー)羽地ダムへの上りで鋭いアタックをかけた清水都貴(ブリヂストンアンカー) (c)MakotoAYANOメイン集団でもアタックらしいアタックは決まらず、集団はその数を絞りながらも淡々とハイペースで進んでいく。
先頭グループ4人と集団の間にいた高岡(イナーメ)とスクジンス(ラポム)も慶佐次で集団に飲み込まれる。

レースは瀬崇から最後の勝負どころの羽地ダムへの上りへと差し掛かる。逃げるノーリス(ドラパック)、入部(シマノ)、フォウト(ドイツ、スペシャライズド)、ハオ(香港)の4人に続き、メイン集団はお互いのアタックを警戒しながら上り始める。

勾配が増し始めてすぐにアタックしたのは佐野(チームNIPPO)。そして少し置いて清水都貴(ブリヂストンアンカー)が昨年同様の鋭いアタックで一気に差をつけ、先頭へと躍り出る。
しかし清水のスピードにも切れがなく、トンネルまでに佐野とふたりで逃げるも後方から追い上げた野中竜馬(シマノレーシング)が引く小グループに捕まってしまう。

羽地ダムへの上りで野中竜馬(シマノレーシング)が引くグループが清水都貴らを捉える羽地ダムへの上りで野中竜馬(シマノレーシング)が引くグループが清水都貴らを捉える (c)MakotoAYANO

先頭争いのバトルはここから激化する。羽地ダム頂上までは短くも急な上りが連続して現れる。逃げを決めようとする選手たちが入れ代わり立ち代わりアタックを掛ける。

羽地ダムのアップダウンでアタックするフローリス・フーシンニン(ドラパック)羽地ダムのアップダウンでアタックするフローリス・フーシンニン(ドラパック) (c)MakotoAYANO羽地ダム頂上を越えた佐野淳哉ら率いる先頭グループ8人羽地ダム頂上を越えた佐野淳哉ら率いる先頭グループ8人 (c)MakotoAYANO


ラスト6km、国道58号線で果敢にアタックする福島晋一(トレンガヌ)とフローリス・フーシンニン(ドラパック)ラスト6km、国道58号線で果敢にアタックする福島晋一(トレンガヌ)とフローリス・フーシンニン(ドラパック) (c)MakotoAYANOシマノはエースの畑中と平塚含め3人をこの争いに送り込んだ。ブリヂストンアンカーは後方に離れてしまっていた西薗が逃げる清水に合流するべく追い上げ、これに加わる。マリウス・ウィズィアック(マトリックス)、フローリス・フーシンニン(ドラパック)らもアタックに加わるが、チームメイトのトーマス・パルマーはここで後方に取り残されてしまっていた。

アタックを繰り返しながら、佐野(NIPPO)、ホン(香港)、ジュン・ジミン(韓国、KPSO)、福島晋一(トレンガヌ)、飯野智行(宇都宮ブリッツェン)、清水・西薗(ブリヂストンアンカー)ら8人が羽地ダム頂上を先頭グループで越えた。
しかし後方グループと決定的な差がつかないため、下りに入ってもアタックが続いた。

ラスト5kmの熱帯植物園の上りで5人が先行。しかし15人ほどの集団が迫るラスト5kmの熱帯植物園の上りで5人が先行。しかし15人ほどの集団が迫る (c)MakotoAYANO国道58号線に下りきって、平坦でアタックをかけたのは福島晋一とフーシンニン。ラスト5kmの熱帯植物園前のゆるい登坂では畑中、佐野、ホウ・バー(香港)が加わり5人がリード。後方には約15人の集団が数秒差で迫る。しかし名護市街地へ入り集団はひとつに。

過去2年を除き20回以上使われてきた国道58号線の広々としたフィニッシュへ。集団は19人の集団スプリントになった。
マリウス、佐野らが先行するが、ゴール100m前で他を圧倒するスピードで抜け出たのはトーマス・パルマー(ドラパック)だった。余裕を持って両手を突き上げる堂々としたポーズでフィニッシュしたパルマー。2位は畑中勇介、3位は中島康晴。後方ではフーシンニンも両手を挙げてフィニッシュ、チームで勝ち取った喜びを表した。

トーマス・パルマー(ドラパック)がゴールスプリントを制するトーマス・パルマー(ドラパック)がゴールスプリントを制する (c)MakotoAYANO

過去3年は土曜日のクリテリウムと個人タイムトライアルを3連覇してきたパルマーだが、アップダウンの厳しいやんばる路では遅れて勝負には絡めないのが常だった。昨年はラスト5kmの熱帯植物園前のゆるい登坂で遅れ、総合優勝を逃した。しかし、今年はチームのアシストも万全に、自らの成長ぶりを見せ、22歳のやんばるの覇者となった。

優勝したトーマス・パルマー(オーストラリア、ドラパックサイクリング)のコメント
チャンピオンクラス210km 優勝トーマス・パルマー(ドラパックサイクリング)、2位 畑中勇介(シマノレーシング) 3位 中島康晴(愛三工業レーシングチーム)チャンピオンクラス210km 優勝トーマス・パルマー(ドラパックサイクリング)、2位 畑中勇介(シマノレーシング) 3位 中島康晴(愛三工業レーシングチーム) (c)Makoto.AYANO「今日は調子がいいのは分かっていた。天気も良くて、美しい沖縄を堪能した素晴らしいレースにすることができた。しかしこの厳しいコースはチームメイトのアシストがなければ勝つことは難しい。アタックして逃げたマルコム、ノーリス、そして信じられない強さで終盤レースをコントロールしてくれたフローリス(フーシンニン)のお陰で勝つことができた。
ドラパックチームは来年もヨーロッパでなくアジアのレースを中心に転戦するんだ。ツアー・オブ・ジャパンにはぜひ出たいし、目標の一つ。来年も僕はドラパックに所属して走る。僕はまだ若い。この先の未来を見つめながら成長していきたいと考えているんだ。ドラパックはその成長を助けてくれるチームなんだ」。

ツール・ド・おきなわ2012 チャンピオンレース210km結果
1位 トーマス・パルマー(ドラパックサイクリング)5時間32分16秒
2位 畑中勇介(シマノレーシング)
3位 中島康晴(愛三工業レーシングチーム)
4位 ヤン・イン・ホン(香港)
5位 マリウス・ヴィズィアック(マトリックスパワータグ)
6位 黒枝士揮(鹿屋体育大学)
7位 佐野淳哉(チームNIPPO)
8位 マット・アミン(トレンガヌサイクリングチーム)
9位 平塚吉光(シマノレーシング)
10位 ジュン・ジ・ミン(韓国スポーツ振興財団)

全リザルトはツール・ド・おきなわ2012公式サイト 結果でご確認ください。

photo&text:Makoto.AYANO
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