10月20日、イタリアのキャノンデール・プロサイクリング(現リクイガス・キャノンデール)が、増田成幸と契約を結んだ。同日、宇都宮のオリオンスクエアで増田を含めた2013年チーム体制発表会が行われる予定だ。

契約書にサインする増田成幸(宇都宮ブリッツェン)契約書にサインする増田成幸(宇都宮ブリッツェン) photo:Kei Tsuji正式に契約が結ばれたのは、海外チームが宿泊しているニューイタヤの一室。リクイガス・キャノンデールのパオロ・スロンゴ監督と、キャノンデール・ジャパンのマリオ・スタイン社長が同席する中、増田が契約書にサインした。

宮城県出身の増田は1983年生まれの28歳。チームミヤタや梅丹本舗、チームNIPPOを経て、2011年から宇都宮ブリッツェンに所属している。増田は今年の全日本選手権ロードレースで2位。現在Jプロツアーの個人ランキングリーダーだ。

パオロ・スロンゴ監督と握手する増田成幸(宇都宮ブリッツェン)パオロ・スロンゴ監督と握手する増田成幸(宇都宮ブリッツェン) photo:Kei Tsujiサインを済ませた増田は、今回の移籍についてこうコメントする。「自分の中に新たなモチベーションが沸いています。僕自身もう若くないですが、常に世界のトップチームで走ることを夢見てここまで走ってきました。今こうして夢に近づいたことを率直に嬉しく思います」。

現在リクイガス・キャノンデールとして活動するイタリアチームは、来シーズン、リクイガス社のスポンサー撤退に伴い、バイクメーカーのキャノンデール社が冠スポンサーとなる。イタリア以外の海外出身選手を積極的に獲得しており、より国際的なチーム作りが進んでいる。

同席したスロンゴ監督は、笑顔で増田の加入を歓迎する。「彼と今回初めて会って、とても爽やかな好青年だという第一印象を受けた。日本人選手の加入を大変嬉しく思う。まだトップレースでの経験が少ないので、来シーズンについて不安を抱えているかも知れない。確かに苦労する面も多いだろう。だがこれは新たなスタートだ。チームとしても彼の加入を非常にポジティブに捉えている。クライマーということで、実戦での走りに期待している」。

チームは今後もイタリアに拠点を置くが、オーストラリア人やアメリカ人、ドイツ人、オーストリア人を獲得済み。多国籍化が進み、チーム内の公用語もイタリア語から英語にシフトしていくと言う。

「イタリアを拠点に活動するにあたり、やはり言語が一番大事だと思います。これから勉強していかないといけません」と増田。「NIPPO時代にイタリアで何レースか走っていますが、当時は『こんなにレベルが高いのか』と思い知らされた。でもその頃と比べて自分も成長していますし、チャンスを活かし、チャレンジしてみたいという気持ちで契約させていただきました。チャンスを与えてくれたことで、今まで以上にプロ選手としての責任と自覚を持って頑張らないといけないという身の引き締まる思いです」。増田は年内にイタリアで行なわれるトレーニングキャンプに参加予定。そこで来シーズンのメンバーと顔を合わす。

リクイガス・キャノンデールは、10月20日のジャパンカップ・クリテリウム表彰式後の20時から、宇都宮のオリオンスクエアで2013年チーム体制の発表会を開催。そこで増田の加入がファンの前で改めてアナウンスされる。

text&photo:Kei Tsuji
Amazon.co.jp

聖闘士聖衣神話EX フェニックス一輝(新生青銅聖衣)

BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
¥ 6,600

聖闘士聖衣神話 フェニックス一輝 神聖衣

BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
¥ 7,150

最新ニュース(全ジャンル)